| Walter Frye and the Contenance Angloise 2-2 |
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| Part II：The Manuscript Sources of Compositions hy Walter Frye CHAPTER 4 The Motets and Chansons A.The Continentall Sources http://www.cmme.org/database/sources/23 http://depot.lias.be/delivery/DeliveryManagerServlet?dps_pid=IE9377246 p62 シャンソンとモテットを別々の見出しの下で議論することは、慣習的に行われている。それらは明らかに異なる分野に属しており、この区別は一般的には、音楽的なスタイル様式で認められている。
しかし、Fryeの作品の出所は、これら2つのカテゴリーについて、かなりの混同を明らかにしている。彼のシャンソンは、疑いなく本当のシャンソンであるが、彼のモテットは、”シャンソンモテット”として知られる、混合した種類に属している。 「シャンソン・モテット」なる用語は、現代の歴史家によって、シャンソンの様式で書かれているように見えるモテットに適用されてきたものである。このような作品それ自体は、ラテン語の神聖なテキストが、その音楽の起源となっていた母国語の、世俗的な詩の代わりに用いられている他のタイプのコントラファクタと区別がつかない。 これら2つの形式、シャンソンモテットとコントラファクタは、様式的にシャンソンと同一視され、シャンソン集によく見られる。それゆえ、それらは世俗的な歌と共通の関係で議論されることであろう。 Walter Fryeのシャンソンとモテットは、彼のミサ曲とは異なり、より大規模な数の大陸の写本に見られ、そしてさまざまなテキストの変更を伴っている。 2つの主なソースは、しかし、3つの英国のバラードとフランスのロンドーを含んでいるメロン・シャンソン集と、Sospitati deditとSalve Virgo mater以外のすべてのモテットを含んでいるSchedel Liederbuchである。 p６３ Sospitati deditとSalve Virgo materの双方は、cantus firmusを用いているが、Schedel Liederbuch中のモテットはどれもが、cantus firmusの扱い痕跡を示していない。 これら2つのFryeのモテットとシャンソンの主なソースを比較すると、Fryeの音楽の写譜の特徴がすぐに明らかになる。それは、モテットの中のcantus firmusの不在を説明するだけでなく、一般的な外国の写本中の英語の作品の調査へのかなりの重要性を持っている。 Schedel Liederbuchは、”Frey”に帰されているモテットO sacrum conviviumを含んでいる。しかし、この作品はbona fide(真正の） motetではないようである。シャンソンモテットでもない。 それは単純に、メロン・シャンソン集のシャンソンAlas,alasのコントラファクタである。 Alas,alasは、メロン写本の中で、モテットに変換された唯一の英語のバラードではない。他の2つは、フランスのバラードとしてのintermediate incarnations を通過するが、これらの3つすべては、最終的にシャンソンモテットとして現れる。 So ys emprentid とMyn hertis lust の両方は、写本Escorial IV a 24 ， Pixerecourt ， と Florence 176 に連続して現れる。それは、フランスのバラードPour une suis desconforte とGrant tempsへの趣向のために廃棄された英語のテキストを伴っている。3 3 Kenney, Sylvia W. “Contrafacta in the Works of Walter Frye.184-86 どちらの作品もFlorence 176の中のBedinghamに帰されているが、後者の英語形式Myn hertis lustはメロン写本では匿名で、暫定的にBukofzerによって、その様式的背景により、Fryeに帰された。 Trent 90 では、それらの元のフランス語のincipitで分類される一連のモテットのコントラファクタがあるところで、これらの2つのバラードは再び現われる。今回はSancta Maria succurreとBeata esである。 4 4 Sancta Maria succurreは、No.990としてテキストを伴い、２回現れる。そして、４ ４ No.1029 でテキストなしで現れる。Beata esは、No.1140 である。 Beata esにはフランス語のincipitが与えられているが、Sancta Maria succurreにはそうではない。このように、Trent 90 にあるかなりの数のシャンソンモテットが実際にはコントラファクタであることだけでなく、15世紀半ばのレパートリーの少なくとも3つのこのようなモテットが英語のモデルにまでさかのぼることができることもわかっている。 ｐ６４  テキスト代替のプロセスは、明らかに英語からフランス語、そしてラテン語までであったようだ。もちろん、Trent 90のモテットのフランス語テキストの優先順位については疑問の余地はない。 しかし、いくつかの理由で、メロン写本の英語版がフランス語のものよりも先行していることも明らかである。明らかに、フランス人書記は、英語が大陸でほとんど知られていなかった時には、逆に、フランス語から英語のテキストに対しての置き換えをしていた。 ある大陸の筆記者は、実際には、 "So ys emprentid"という言葉をフランス語にするための勇敢な試みをした。なぜなら、その作品は、Soyez aprantizとして、Laborde chansonnierとMonte Cassino写本に現れるからである。 しかし、いったんこの初期のハードルを超えると、不幸な筆記者はさらなる「翻訳」をすることができなくなり、あちこちで「ma belle dame」といった騎士道的フレーズを挿入するだけで満足しなければならなくなってしまった。 しかし、様式的背景においては、その音楽が、少なくともAlas,alasの音楽が、もともとは特殊な英語のテキストのために書かれたものであると仮定するのに十分な理由があるようだ。 「for peyne」と「and woo [woe]」、それから「the more long」と「more byting」の行の連続した扱いは、英語の詩にとってはかなり意味があるが、（外国語の）代替テキストにとってはまったく意味がない。 p６５ コントラファクタの問題のある興味深い観点は、それらの多くがバラードであるという事実である。バラード形式は、それが１５世紀半ばまでに、大陸ではまさに時代遅れとなっていたために、ある意味でかなり疑わしい。デュファイのバラードは、彼の初期の頃からずっと作られ続けたが、ビュノワの唯一のバラード設定は、これまた彼の唯一のフランドル語作品In mijne sinのみである。それは、テキストのincipitのみとともに、１つのソースで保存されている。 一方、イギリス人作曲家は、この形式にこだわっていたようだ。メロン写本の英語の歌に加えて、当時の大陸写本の中で別に知られていた英語のテキストが書かれた作品、 ThePrincesse of Youthがある。 Princesse of Youthはバラードであり、プラハコーデックスの "Watlin Fr ew"に帰せられた2声のテキストのない作品であることも明らかである。 イギリスの作曲家によるものであることが判明したさらに別のバラードは、FryeのSo ys emprentidとMellon写本のMyn hertis lust の間に出現するイタリア語の Gentil madonnaである。 Plamenacは、 Gentil madonnaを、Sched el Liederbuch中のBedingham作と言われるChanson Fortune elasと同一であるとした。 かなり体系的なテキストによる代替の実践は、当時は非常に論理的なものだったようである。イギリス音楽が 、15世紀半ばに、海外作品を楽しんでいた間、英語のテキストも古風なバラード形式も特に好評を博したことはなかったであろう。 干渉のなかった大陸でのキャリアを追求するためのFryeの世俗作品の唯一のものは、9つの現存する写本の中でまともに残った、彼の唯一の非バラード形式の、rondeau Tout a par moyであった。 バラードのテキストがそこに発見されていない間、Tout a par moyのテキストはJardin de plaisanceやRohan chansonnierにも現れる。それらは以前のソースから集められたもので、現在は使われていない。 p６６ フライのバラードに挿入されたラテン語のテキストは、広く知られたものであり、特に使途は限られていなかった。 それらのうちの2つはMagnificatに対するantiphonsである。 これらのMagnificat antiphonsの1つ、Sancta Maria succurreはRomanとSarumの両方の本に掲載されているが、Fryeの作品で使用されているSarumバージョンは省略形である。 それは15世紀の中頃の間に人気のあるテキストであった。 Trent 90には、それのいくつかのポリフォニックな設定がある。そのうちの1つはダンスタブルによるものであり、またより短いセイラム形式を持っている。 Trent 90の筆記者は、彼がフライのシャンソンにテキストを挿入したとき、ダンスタブルのモテットを思い描いたかもしれない。 いずれにせよ、これらの3つのテキストはすべて、典礼書や他のポリフォニックな設定を通して、手書きで簡単に利用できたはずである。 バラードへのラテン語モテットテキストの挿入は、前半の繰り返しがなくされる限りにおいてのみ、音楽構造を変更する。形式はAA'Bではなく単にABになる。第１部Aの冒頭と終止は、音楽的なバラード形式の特徴であり、そして事実、15世紀の1つのソースは、これらの3つのシャンソンタイプ、バラード、ロンドー、そしてヴィレライを、終止部分だけを基礎にして、区別している。 1440年頃から、聖ベネディクト会則を含む新しく発見された写本はまた、バラードをそのはじめと終わりを特に“in primo versu ， としてvirelai を “in secundo versu ， " として、そしてondeau をそのどちらも持たないものとして定義する音楽的領域をも持っている。 p６７ もともと最初のエンディングは、第２部Bのために繰り返し部分（A '）から省かれたかなりの音楽セクションであったが、Fryeのバラードでは、 "Overt"的終止は半終止としてしばしば、取り扱われた。演奏者が最初に戻るべき点を示すフェルマータを伴って。 これらのケースでは、Aが繰り返されても音楽はスキップされず、始まりと終止の双方が歌われている。Fryeのバラードは、The Princesse of Youｔhと同様、このようにして作曲された。リピート記号を無視しても、濫用されることはない。 したがって、A A'Bの形式ではないラテン語のテキストを代替した場合、書記には問題はなかった。彼らは単に、暗示された繰り返しを無視し、音楽形式を減じて、まったく合法的に、有節形式とした。 始まりと終止の両方が、これらのバラードの2番目のAで歌われるべきであるという疑惑は、AとBのセクションの比較によって払拭される。バラードの特徴の1つは、最初のセクションと2番目のセクションの間の音楽の韻である。 15世紀のバラードでは、この韻はしばしば “ouvert"の終りのかなり前に始まり、音楽は「ouvert」と「clos」の両方を含んでBセクションに戻ってくるので、Aの繰り返しは間違いなく同じで歌われるべきである。この繰り返しのセクションは、8小節または9小節になると、単なる音楽の韻ではなくなり、むしろルフランのような性質となる。したがって、2つのセクションAとBは細分化され、その結果の形式はA（x y）B（z y）となる。こうしたルフランは、長さがは5から9小節までさまざまで、議論中のすべての英国のバラードに現れる。メロンシャンニエからの3曲、The Princesse of Youｔhとプラハコーデックスのテキストのない作品などである。 ＜Ave Regina＞ 楽譜 音楽構造の見地からすれば、Fryeの有名なAve Reginaは、長い間典型的なシャンソンモテットと見なされてきたが、今では非常に疑問に見え始める。 この作品は、特にFryeの他の英語で書かれたシャンソンの運命について現在知られていることを考慮すると、コントラファクタ表現であることのあらゆる兆候を示している。 Ave Reginaは、Schedel Liederbuchにおいて、O sacrum conviviumとともに現れる。 この写本中の関連は注目に値する。なぜなら、両方の作品の唯一の帰属をFryeに与える唯一のものがSchedel Liederbuchだからである。そして我々は今や、それらのうちの1つが本物のモテットではなく変形したバラードであることを知っている。 p６８ Wolfgang Stephan は、このシャンソンモテットに注意を向け、それがオブレヒトのモテットのモデルであり、Mass on Ave Regina のモデルであると指摘した。テノールはコラールのメロディに基づいていると考えられた。 フライのテノールはしかし、このテキストに関連付けられている典礼のメロディーではない。さらに、テノールのメロディーが始まる特定のフレーズは、15世紀のシャンソンのレパートリーで広く使われていたものである。 ]eppesenはまた、Binchois、Caron、Dunstable、Molinet、Ockeghem、さらにはBedinghamの（Frye's？）Grant tempsから、世俗的な歌の中で似たようなフレーズの例のリストを挙げ、それを「“Gregorian inftuenced "」と表現する。 それにもかかわらず、テノールは想像力の可能性のある範囲によっては、コラールメロディーで識別可能ではなく、頻繁に現れる三和音公式は、おそらく英国形式の特徴であると思われる。それは間違いなく、Fryeによって自由に作曲された。そしておそらく世俗的な歌のために。なぜなら、cantus firmusの使用は、シャンソンの伝統とは異質であったから。 しかし、このAve Reginaについて最も印象的なのは、その形式がイギリスのバラードと同じであるという事実である。それらのモテットの装いでは、Aセクションの繰り返しは無視されている。 Ave Reginaと他のバラードとの比較では、同様なrefrain構造が示されている。  ラテン語のテキストを挿入してAの繰り返しをなくした場合、もはや、「ouvert」終止には意味合いがなくなる。 にもかかわらず、半終止は、音楽にさらにとどまる。たとえそれが機能していなくても。そしてAve Reginaでは、第15小節で終わるそのような痕跡的な「ouvert」がはっきりと示唆されている。続く7小節分の「clos」終止はかなり長いが、 The Princesse of Youｔhのそれはさらに長くなる。  Ave Regina p69 さらに、Ave Regina全体のフレーズ構成は、バラードのフレーズ構成と非常に密接に関係している。 メロン写本中のすべてのバラードでは、テキストの最初の行の終わりに、最終カデンツがある。これは最初のセクションの半分以下に過ぎないが（Alas,alasの第9小節、 Myn hertis lustの第7小節）。So ys emprentidの第8 小節）。 このカデンツは、Ave Reginaの第8小節に見られる。Ave Reginaはまた、Alas,alasと共通して、最初の数小節（それぞれ４，５小節）後に、フェルマータを伴う半終止を持っている。  Ave Regina 音楽的には、この聖母マリアのモテットは、モテットになったイギリスのバラードと形式が同一であり、その類似性は、Ave Reginaの世俗的な起源についてもよく語っている。 Ave ReginaとFrye のchansonsの既知のコントラファクタを区別することの1つは、いくつかのソースにおいて、テキストの第３，４行が、音楽素材の繰り返しを伴って、相当する最後で繰り返されている、という事実である。全体は、以下のようである。 x Ave ， Regina coelorum Mater regis angelorum y O Maria ， flos virginum Velut rosa vellilium z Funde preces ad filium Pro salute fidelium. y O Maria ， flos virginum Velut rosa vellilium 音楽の第2パートは「Funde preces」で始まり、最後に2つの行「O Maria、flos virginum、/ Velut rosavel illium」が再び歌われ、音楽とテキストの両方の形式は、x y z yになる。 この形式は、応唱構造の一例であることが示唆された。verseの後に、プレインソングの応唱の最後の部分を繰り返すのが慣習的だったので、16世紀の作曲家は、応唱とverseの双方を使い、ポリフォニックな設定においてこの繰り返しを含む慣習を採用した。結果として、xyzy形式のテキストと音楽になった。 Ave Reginaは、しかし、一般的に応唱とverseとはなっていない。 それはSarum Processionalにあり、そしてソースの長いリストとともに、アンティフォンとしてChevalierのRepertorium Hymnologicumにあり、そしてYork Primerのディナー後のグレースのためのより短いアンティフォンとして含まれている。 p70 このテキストの性質についての混乱は、最初にそれを応唱と呼び、それからアンティフォンと呼んだMoneによるステートメントから生じている。 別の聖母マリアのチャントAve coelorum reginaについての議論ののち、Mone氏は次のように語っている。 （略） いずれにせよ、この特殊なテキストの設定は、16世紀の応唱設定とは無関係である。Adrian Willaertは、ルフラン後続を用いたポリフォニー応唱でよく知られているが、彼もまた、このAve Reginaを応唱として取り扱っていない。 テキストの繰り返しは、さらにAve Reginaのすべてのソースでは発生していない。確かに、15世紀の写本にテキストを入れることは望ましいことではないし、完全に信頼できる基準とみなすことはできない。しかし、それは全く無視されることもできない。 実際、この1つの作品における歌詞づけの幅広いバリエーションは、音楽的形式と典礼形式の間に本質的な関係がなかったことだけでなく、テキストがそもそもその音楽に実際に属していなかったことを示唆している。 Ave Reginaの11のテキスト版のうち、5つだけが3行目と4行目を繰り返している。これらは、Laborde、Schedel、Trent（no．1013）、Florence、Riccardiana 2794、およびSpecialnikである。これらはどれもFryeの作品の主なソースではない。 LabordeはSo ys emprentidをSoyez aprantizに変換し、 Schedelは、Alas,alasをO sacrum conviviumに変更した。 TrentはSo ys emprentidとMyn hertis lustのコントラファクタを持っている。 Florence manuscript は明らかに後のソースであり、Josquin、Agricola、そしてCompereの作品を含んでいる。Specialnikは地方版である。 p71 これらのソースを比較すると、この時代の写本に予想されるテキスト配置の通常の変異も示される。例えば、Trent（no．1013）は、第３および第４行と同様に、単語「pro salute fidelium」が繰り返されている。 他の6つのソースは、歌詞のさまざまなやり方を明らかにしている。 Perugiaでは、例えば、テキストは完全に混乱しており、最後にAlleluiaが追加されており、「Funde preces」は音楽のsecunda parsの前から始まっている。 最も早い時期の写本の1つであるFlorence 112 bisは、最後の単語“Fidelium." だけを繰り返す。Wolfenbuttelは、最後の2行をsecunda pars全体に単に広げているsecunda pars。 Trent No. 1086の筆記者は、問題全体が非常に面倒なことに気付いた。なぜなら、彼は「ad fili」はすでに書いていたが、その後、残りの音楽に収まらなければならないテキストが少なくなったため、「ad filium」というフレーズを別の点に移した。それにもかかわらず、彼は長いメリスマのために、最後の「“fidelium"」をスピンアウトすることを余儀なくされた。 明らかに、この特別なテキストは音楽をつけるには短すぎて、そしてすべての写本はテキストを繰り返すか、あるいは過度のmelismataによって適応せざるを得なかった。音楽がもともと8行のバラードに設定されていたならば、こうした齟齬はまったく明らかであったことであろうに。なぜなら、6行のAve Reginaによって提供されたよりも明らかに2行が余計に必要であったのだから。 3行目と4行目の繰り返しは、確かに2つの追加行を供給する独創的な方法であった。テキストの長さの問題が、O sacrum convivium、Beata es ,Sancta Maria succurreにおいて、同じ程度であるかは明らかではない。なぜなら、それらは散文テキストであり、それゆえ詩的な聖母マリアのアンティフォンよりも柔軟性があるためである。しかしO sacrum conviviumにおいてさえ、テキストは音楽の前6小節で終了し、そして最後の言葉 "datur"は、最後から2番目の小節に再び掲載される。 確かにテキスト行末のmelismataは、バラードの設定の特徴であり、特にprima parsの終わりの“clos"にはその特徴がある。しかし、ここでは中途半端なことに、ラテン語のテキストを挿入した筆記者たちが、最後のカデンツまでで、テキストを使い尽くした。 彼らはそのために、テキストの引き延ばしにかかった。 Ave Reginaのテキスト配置は、既知のコントラファクタのテキスト配置と同じ方法で処理され、最初の2行は、仮想のバラードテキストの最初の2行に対応している。 しかし、アンティフォンの第3、4行目は "ouvert"の終わりと "clos"の終わりに当たるが、バラードの3行目と4行目は、最初の2行目と同じ音楽に合わせて歌われる。バラードの5行目が始まるように、アンティフォンの第５行はsecunda parsの始まりであり、そしてその終わりのカデンツは、双方のテキストに適している。第６行は、アンティフォンのテキストの終わりであるが、第３，４行の繰り返しがある。 p72 Ave Reginaの構造とテキスト配置を考慮して、これもコントラファクタであると結論付けるのは魅力的であるが、作品はラテン語のテキストまたはタイトルで13のソースに保存され、世俗的なモデルはない。せいぜい、世俗的な版はもはや現存していない写本に含まれていたと結論づけるしかない。 モテットに変換された通常のフランスのシャンソンの場合、モテットバージョンのものは、1つか2つしかないかもしれないが、ソースの大部分は、本物の自国語のテキストを持っている。 しかし英語の歌では、状況は逆転する。それらは、メロンシャンソンニエに、英語のテキストで、一度だけ現れる。 そしてフランス語またはラテン語のテキストのいずれかと共に他の多数の写本にも一度だけ現れる。 Fryeのシャンソンが通過した変容は、確かに一部は大陸の要求によるものであり、ラテン語形式はフランス語、ドイツ語、イタリア語、またはフランドル語を話す国で受け入れられていたので、原文が一つ以上の写本で生き残るか、他の写本家によって復元されると考える理由はほとんどない。それは、1人のモテット志向の書記が、Fryeの作品をAve Reginaとして永続させることを要求しただけであった。 それはおそらく、作品をモテットにすることを担当したFlorence manuscript112 bis の筆記者であったかもしれない。 この写本には、聖母マリアモテットがたくさんあり、その一部はチャントメロディーに基づいているが、そうでないものもある。 Folio 24 'にAve Regina 1がある。21 21. The designations "Ave Regina 1" and “Ave Regina Il" will be used here after to differentiate the two texts . The first will refer rto the more common antiphon ， "Ave regina coelorum ，/Ave domina angelorum ， " while th e second will indicate the text used in Frye's famous chanson.motet ，‘ 'Ave regina co elorum ，/ Mater regis angelorum それは多くトロープス化され、チャントを使っていない。 それに別のAve Regina 1（ダンスタブルのもの）が続く。そしてそれはチャントメロディに基づいている。 p73 次のFolioには、FryeのAve Regina IIが含まれている。その後にはチャントなしで別のAve Regina II）が続く。 そして、さらに写本の中には、Gaude Maria、Salve ReginaとRegina coel et laetare（Dunstableのもの）が見出される。 筆記者は明らかに、聖母マリアのテキストに興味を持っていたし、彼の目的を実現するために真正モテット（bona fide motets ）以外の形で描いたのかもしれない。 多くの作品は、実際には、シャンソンモテットのカテゴリーに属している。 FryeのAve Reginaのための3つのソース（Trent 90、Glogauer、およびSchedel）は、それらがコントラファクタを含んでいることで注目に値する。 ドイツ人は特に、フランス語のシャンソンでラテン語とドイツ語の両方のテキストを置き換えることに夢中になった。それは、GlogauerとTrent 90に、モテットに変換されたBusnois、Caron、Dufay、Binchoisの世俗的な作品が存在することからわかる。 TrentとGlogauerがモテットを作成する目的で最も大きく描いたシャンソンの写本は、Escorial 1V a 24（そしてある程度V 3 24）、Pixerecourt、Florence 176、Porto 714、 Florence Riccardcara 2356のすべてである。すべて、英国人作曲家による作品を含んでいる。 Beata esという作品は、おそらく元のEnglish Mellon版ではなく、Florence 176から取られたものである。なぜなら、フランス語テキストのincipitは、Bedinghamに帰せられているから。Sancta Maria succurreもおそらく、Escorial 、Pixerecourt、あるいはFlorence 176からであり、 Laborde やMonte Cassino 871からではない。なぜならそれは、 Myn hertis lust-Grant temps -Beataesとして、同じパターンにしたがうからである。 Fryeの作品に加えて、Trent 90もEscorialとPixerecourtから取り出された。Unitus dei filius（Le GrantのLas！Je ne puis）。そしてEscorialのみからは、Globus igneus（PylloisのQuelquechose）とO Beata（Anon. De Madame）に沿っていくつかのルートがあった。 Fryeのシャンソンが通った経路はいくつかあった。So ys emprentidとMyn hertis lustは互いに、Mellon ， Escorial ， Pixerecourt ， and Florence 176 ， and thence to Trent 90に入っていた。Alas,alasはMellonに見られるが、 Escorial ， Pixerecourt ， and Florence 176 ， and thence to Trent 90にはない。それはTrent 90と共通のいくつかの構成を持っているけれども、異なった連鎖を示すように思われるSchedelのLiederbuchに代わりに入った。 p74 SchedelとTrent 90の両方に見られるAve Reginaは、Mellon、Escorial、Pixerecourt、Florence 176にはなく、フランスのシャンソンが頻繁に取り上げられてモテット化された他のどの写本にも見られない。Ave Reginaの原テキストが何であれ、それはフランスのものではなかったが、その大陸のキャリアでの初期に、Alas,alasのように、直接にラテン語に変換された。 Ave Reginaは一般的に、FlyeのTout a par moyとともに、行き渡った。両者は Wolfenbuttel ， Seville ， Berlin ，Laborde に入った。Buxheimer Orgelbuchにおいてと同様に。これらの写本の筆記者は、明らかに、テキストの変更はあまり行わず、フランスのロンドーでさえ、それらのソースにおいて、モテットにならなかった。 Ave Reginaのバラード様形式についてのもう一つの説明、そしておそらくもっともっともらしい説明は、それがイギリスを去る前に、オリジナルの世俗的な歌がラテン語のテキストを受け取ったということである。 世俗的な音楽に対してラテン語の神聖なテキストを歌う実践は、決して理解しやすい言葉の必要性に限定されているわけではない。 それは大陸特有のものでもなかった。それはイギリスで広く行われていたからである。おそらくフランスのシャンソンのコントラファクタが、フランスで作られたのと同じ理由からである。 イギリスのキャロルに関する彼の研究の中で、リチャードL.グリーンはこう書いている。 冒涜的な歌の音楽に合うように神聖なラテン語を書く実践についての興味深い証言は、 “Red Book of Ossory"によって供与される。これは、14世紀に書かれたもので、60のラテン語抒情詩、ラテン語で歌われた音調に対して英語やアングロ―ノルマン歌の系統が先だったものを含んでいる。22 22. The Early English Carols ， p. cxviii その上、この特定のテキストAve reginea coelorumがイギリスで始まったことを示唆するためのたくさんの証拠がある。 確かに英国にとって、ポリフォニー設定は、ポピュラーなものであった。 Bodleian写本、Seldon B 26、および1つのRitson写本（B.M. Addit。5665）には、このテキストにもとづく2つのモテットがある。それは、英国との密接な関係を持っていたBinchoisによって設定され、そしてWlの第11冊子に、このAve Reginaの2声の設定がある。２３ 23 Studies p19 http://machikun.la.coocan.jp/bukofzer1.htm p75 そのすべての系統は、さらに、John Ryman（1492年頃）によって、ラテン語表現と自国口語の表現を混ぜ合わせてできたキャロルで使用された。 あるキャロルでは、アンティフォンの最初の行がburdenの最初の行を提供し、他の5つは,5つのスタンザのそれぞれの閉じ行として機能している。 もうひとつのキャロルでは、アンティフォンの最後の4行が、英語の行と交互になって、3番目のスタンザを構成している。 そして3つめのキャロルでは、「Pro salute fidelium」という行が、8つのスタンザに対してと同様、burdenのためのルフランとして、機能している。24 24・Greene ，The Early Ellglish Carols ， Carols、Nos .201 ， 218 ， and 62. See also p.lxxxv Bukofzerは、このテキストに属するチャントの起源は、イギリスのさらにもっと特定の地域にたどられるかもしれないといういくつかの興味深い証拠を提示している。 彼が著書Studiesで長い間議論したBury St. Edmundsの写本からの2つの14世紀のモテットは、両方ともテノールcantus firmus Ave rex gentisに基づいている(下譜)。  Bukofzerは、このチャントがAve reginea coelorumのチャントと同一であるだけでなく、歌詞は名前と属性の代替を除いて同じであることを指摘している。 Ave ， Regina coelorum Miles regis angelorum O Edmunde， flos martyrum Velut rosa vellilium Funde preces ad Dominum Pro salute fidelium. Ave ， Regina coelorum Mater regis angelorum O Maria ， flos virginum Velut rosa vellilium Funde preces ad filium Pro salute fidelium. Edmund と Mariaの両方の形式は13世紀にさかのぼる。 Bukofzerは、2つのテキストの優先順位について議論し、Edmundの形式が最初に作成された可能性があり、大陸で知られるようになる前に、聖母マリアのテキストの代替によって、それからチャントがより一般的に採用されるようになったと指摘している。 地元の聖人を敬うアンティフォンは、通常は、Sarum儀礼のために新しく作成されたものではないが、既存のチャントのテキストの代わりに使用されることがより一般的であった。 バラとユリとの類似性は、より一般的には、聖母マリアの詩と関連しており、聖母マリアの形式がオリジナルのモデルであり、地方での使用のためのEdmundの形式が代用であったことを示唆する。 しかし、押韻形式は地方の用法を示しており、 （Edmundの形式が最初に作成された可能性を指摘する）Bukofzerによる立場を支持している。両方の形式は、Edmund と Mariaに対して、キャロルにおいて使われた26。 26 Greene, The Early English Carols ， Carol No. 312. See also p. lxxxiv. ｐ76 （Edmundの形式には）アンティフォンAve prothomartyr Anglorumという別の変種がある。こちらは、1531年のSarum Breviaryで、Saint Albanを記念している27。 27. Bukofzer ， Studies ， p. 19 http://machikun.la.coocan.jp/bukofzer1.htm さらに別の、エドワードの形式ためのものが、 Cologne Prayer Book ， cod. 28で見つかっている。Cologne写本中のこのアンティフォンのEdwardianと Edmundian の形式の出現は、フライの作品にとっては重要であるかもしれない。なぜなら、この同じ写本の中に、 フライのミサ曲のうちのひとつのincipitによって示唆されたテキストであるFlos regalis Etheldredaが見出されるからである。 Saint Alban ， Saint Edmund ，Saint Etheldreda は、特にイギリスの1つの小さな地区で尊敬されていた。St. Albans ， Bury St. Edmunds ， Ely (where Etheldreda founded a monastery)の町は、すべて非常に接近しており、特定のコミュニティでよく知られていた1つのチャントが、彼らのProprium Sanctorumに従って、近隣の教区によって使われていたと仮定することは、リーズナブルなことである。 確かに、フライが1443年から53年までElyで働いていたならば、彼の歌のうちの1つは、それが大陸に輸出される前に、その地域でおなじみのモテットテキストを与えられたかもしれない。 イギリスでのFryeの活動とヨーロッパでの彼の作品の広範な流通との間の関連は、不明瞭なままである。 大陸のソースの中で最も重要なものは、おそらくFrye chansonsのオリジナルのソースを最も直接的に指し示すSchedel Liederbuchである。 Mellonシャンソン集にあるよりも後のバージョンが含まれているが、私たちはその編纂の状況について知っている。 これはDr. Hartmann Schedelによって個人的にコピーされたが、それは2つの優れた特徴を持っている。 Schedel Liederbuchの特徴 （1）他のどの出典にも見られない帰属を持っている。 すなわち、FryeのAve Reginaや 0 sacrum conviviucum やBedinghamのFortune elas -Gentil madonnaなど （2）音楽的に非常に不正確で、他の写本に対する親ソースとして役に立たない。Schedelの私的なLiederbuchが他の書記に対してアクセス可能であったとしても。Mellon chansonnierがSchedelの親ソースではないことも同様に明白である。Mellon chansonnierが、Liederbuchより後日に編集された事実は別として。 p77 Dr. Hartmann Schedelは、Mellon chansonnierからの Alas alas -0 sacrum conviviucum へのフライの帰属には注意を払っていなかった。何もないから。 SchedelとMellonの筆記者の両方が権威あるソースへのアクセス権を持っていたに違いない。Schedelは帰属によって、そしてMellonの筆記者は英語のテキストによって。 メロン写本が、フランス語のテキストに代わる英語のそれを保持していたという事実は、ブルゴーニュの宮廷、特に英語を流暢に話したことが知られているチャールズ大胆王との関係によって説明されるかもしれない。 信頼できるソースは、おそらくイタリア語でした。メロンシャンソン集は、（その内容は）ブルゴーニュの作曲家による作品がほとんどであるとしても、イタリアで複製されたと考えられており、この写本の中で、Beatrice of Aragonに捧げられたTinctorisの0 virgo miserereが、Neapolitan地方を示唆している。 Schedel Liederbuchは少なくとも部分的には、イタリアで複製された。写本には、1461、1465、および1467年の、3つの日付がある。医師および人文科学者であるDr.Schedelは1440年にニュルンベルクで生まれ、1456年から1461年までライプツィヒ大学に通い、そしてイタリア（パドヴァ）で3年間過ごした。 学生時代のSchedel の手紙と写本の内容に基づいて、 Stauber は、写本がライプツィヒで作り始められたことを主張している。しかし、そのほんの一部は彼のパドヴァでの滞在中からのものである。 少なくともFryeの作品の追加はイタリアの時代から始まっていると思われる。 Fryeの作品が、イタリアで最初に知られたという兆候は、1440年頃にイタリアに行き、そこでフィレンツェ、そしてフェラーラに定住したイギリス人のカルメル会の修道士、John Hothby の証言によって提供されている。 1467年に彼はルッカに行き、1486年にイギリスに呼び戻され、その後間もなく死んだ。 もしJohn Hothbyが1440年に早くもイギリスを去ったならば、彼はそこでフライの作品を知ることがほとんどできなかった。なぜならそれらは Oxford ， Canon. misc. 213、Old Hall ，あるいはthe Fountains fragmentといった、15世紀の初めのイギリスの写本のどれにも現れないからである。 p78 Flyeの音楽も、1450年頃以前のイタリアのソースには掲載されていない。アオスタ写本とボローニャ（Conservatorio G. B. Martini、Q 15）は、Dunstableの時代を代表する多くのイギリス人音楽家を代表しますが、まだFryeの作品をレパートリーに含みません。その他。 213、Old Hall、またはFountainsの破片。アオスタ写本とボローニャ（Conservatorio G. B. Martini、Q 15）は、ダンスタブルの時代の多くのイギリス人音楽家を代表しているが、まだレパートリーにはフライの作品は含まれていない。しかし、Hothbyはフィレンツェに1467年まで留まった。そして、FryeのAve Reginaと彼の世俗的な歌のうちの1つ（Alas alas）は、この期間のフィレンツェの出典に現れる。 Ave Reginaは、他の3つのイタリアの写本にも掲載されている。フライの作品は一般的に、他のイギリス作曲家の作品、通常はダンスタブル、そして時々Lyonel PowerとMortonと共同で登場している。一般的に、写本の中のフライの仲間は、彼のDialogusの中でHothbyによってリストアップされたものである（p。27参照）。 Dunstableの作品は、特に0 rosa bellaを含めて、もちろん後のものであり、それらは、Escorial ， Pixerecourt ， Berlin ， Wolfenbuttel ， Monte Cassino ，Trent 90のような多様な写本に、フライのシャンソンを伴ったものである。 Polizzi Generosaにある3 枚続きの絵画 は、FryeのAve Reginaのテノールパートを含む帯飾りを示しており、末端のソースであるが、Fryeの作品がイタリアではよく知られており、そこで大陸デビューしたという説を補強している。 Schedelが複写したものから欠けているイタリア語のソースはおそらく、大陸のイギリスの作曲家の全体の疑問を照らし出すことを証明するだろう。 すべての出来事において、フライのその他の２つの作品、 Schedel Liederbuchに帰属される-Trinilatis dies と0 florens rosaに光が投げかけられることが期待されるだろう。 Tinitatis diesは、おそらくコントラファクタであるかもしれない。 それは0 sacrum conviviucum のようなバラードではなく、Trentに見られる他の2つのコントラファクタではないが、非常に短く、catus firmusを持たない。また一般的に、Fryeのシャンソンの様式に非常に近い。そして、彼のモテット Sospitali deditとは全く異なっている。フレーズは短く簡潔で、そして作品は、ラ音上の同じ内側カデンツを持ち、フライのロンド― Tout a par moyのように、ソ音で終止する。おそらく、もともとはロンド―だったのだろう。 ｐ79 O frorens rosaは、3つのセクションにおいて拡張された作品であり、そしておそらく真正なモテットである。それは判別可能なcantus firmusを持っていないが。 Fryeの Ave Regina IIのすぐ後に続くFolioのTrent 90（No.1087）には、その別の複写がある。Trent 90の筆記者は、それに異なったテキストを付した、そして、彼が選んだテキストは、フライのテキストに関する混乱を招いた。なぜならそれは、より一般的な方の聖母マリアのアンティフォンAve Regina Iのテキストであったので。 このように、トレント90の連続したフォリオには、フライによる2つのAve Reginaが見いだされる。 この作品は そのテキストをともなてPrague codex (Strahov D.G . 1V . 47) にも2回現れるので、おそらくSchedelのテキストO frorens rosaが本物のである。といっても保証はなく、cantus firmusによって作品を同定する方法はないが。 Trent90のAve Regina Iは、Sarumの使用法の変種ではない。 O frorens rosaは、Schedelには知られていたかもしれないNeumarkt chantbookにも見出される。そして、Sarumの典礼の祈りの本であるThe Mｙroure of Oureにも。 一般的には、SchedelのLiederbuchにあるテキストは、ドイツではよく知られており、地域の用法を反映しているようである。 0 sacrum conviviucum 、Ave Regina、O frorens rosaが祈りの作品として使用され、3つのテキストすべてがGlogauer Liederbuchに登場する。 故郷で、Schedelは、単にフライの作曲の音楽を複写して、よく知られているテキストを加えたと考えられる。 それとも、彼は一緒にテキストを描くために、そこからドイツ語のBreviaryをイタリアに持ってきていた。 写本の音楽的観点での比較から、いくつかの点で、Schedelのソースは、すでに原本から離れていることがわかる。 15世紀の筆記者らが、自分たちが複写していた音楽を編纂した自由は、フライの作品においてMellonとTrentの両方で見つけられた以前のバージョンと、Schedelの複写を比較することによって示される。変化はわずかであるが、それらは、1450年と1475年の間に起こった様式的な発展の観点から重要である。 p80 0 sacrum conviviucum、O frorens rosaは、MellonとTrentの対位法からの一貫した逸脱を示し、メロディとリズムの双方で、常に単純化への方向が見られる。これは特に、古いランディー二終止の特有のメロディ進行が、Schedelのバージョンで削除されているカデンツポイントで顕著である。ほとんどすべての場合、Schedelでは、より神経質でぎくしゃくしたリズムが、より滑らかでより単純なリズム的な流れに置き換えられている（例１参照）。  Schedelが、自分でこれらの修正を行ったと信じるのは難しい。 それらは、彼がコピーした元の本にすでに含まれていた可能性が高い。 35 35 These emendations were not made in Schedel 's version of the Ave Regina ， which appears in an earlier part of the Liederbuch ， before the folio on which the date 1461 is inscribed． おそらく、（Schedelの）このソースは、新しいテキストを提供しただけで、Schedelは一連のことで全体的に非難を受けてはいなかった。 いずれにせよ、様式比較は、明らかにSchedelが複写した写本さえもが、オリジナルの資料ではなかったことを示唆している。 メロンとトレントの筆記者は、以前のものにアクセスできたに違いない。 この大陸写本のフライのシャンソンとモテットの調査には、いくつかの疑問を投げかけられている。 それらの疑問のうちの最初のものは、シャンソンのモテットに関するものである。 結局のところ、そのようなことがあったのかどうか、もしすべてのソースがまだ存在するならば、私たちが「シャンソン・モテット」と呼ぶ作品がすべてシャンソンに遡るわけではないのかどうか、という疑問が生じる。 「シャンソンモテット」という用語は、様式的な区別の便宜上、現代的な呼び名であり、モテットが実際にこのように書かれていたと仮定するための歴史的事実に根拠がないということかもしれない。実際には、モテットが時々シャンソンのテキストを変えることによって人工的に作られたということが知られている。 2つ目の疑問は、英国の様式に対するコントラファクタまたはシャンソンモテットの関係である。 3つのいわゆるシャンソンモテットが、英語で書かれたシャンソンから派生していることが証明されたのは、おそらく偶然ではない。 コントラファクタは、大陸における英国の影響の全体的疑問と密接にリンクしている。なぜなら、イギリスが重要な役割を演じたのは15世紀半ばであり、コントラファクタとシャンソンモテットが非常に重要な役割を果たしたのは、この時代だったからである。 p82 ていたためである。かなりの数。おそらく、大陸の写本の中には、想像以上に、似たような形で偽装されたもっとたくさんの英語作品があると思われる。 Thurston Dartは最近、「Flemish」であると言われていたStrasbourg codex M.222.C.22 、そしてフランス語であると仮定されていたテキストの多くが、英語であるかもしれないと示唆している。 「Apurille」のような単語の綴りは、フランス語の「avril」ではなく、英語の「April」に関連している。 確かに、Fryeの chansonsの普及で明らかな、論理的および体系的なテキストの代替は、そのパターンが非常に一般的なもの、そしてシャンソンモテットであると考えられている他の作品、あるいはフランス語のバラードであることを暗示しており、英国作品の大陸的改作への詳細な検討を証明しているかもしれない。 Flyeの作品と強い様式的な相性があるPixerecourt、Escorial、Florence 112 bisのような多くの作品は、おそらく英語の作曲家にもたどり得る。 フライの作品によって例示された、特に英語の慣用句は、彼の大陸の同時代の人々によって認識されるのに十分に明確であった。 この点における筆記者たちの識別は、それらが誤りであったことが明らかである。「特に彼らの誤りによる」と言う方が良いかもしれない。なぜなら、 Flyeの作品の場合、相反する帰属はBedinghamとBinchoisのみに限られるから。 Binchoisが英国人ではなかったことは事実であるが、彼は、英国の様式の影響を受けた大陸の最初の作曲家であった。 そして相反する彼のモテットの帰属は、英国の作曲家(Dunstable ， Lyonel ， Sandley）に対してのみである。 Fryeの曲は、大陸の写本において、テキストの同一性を失ったため、それらをトレースすることは困難である。 しかし、それらがしばしば再複写され、より適切なテキストを提供をしていた事実は、ヨーロッパにおけるイギリス人音楽家によって享受された嗜好が、ダンスタブルの死をもってしても止まらなかったことを証明している。 p83 B.The CEnglish Sources フライの英国人としての国籍が確立されたが、彼が英国の写本よりもヨーロッパの写本に広く代表されている事実は残っている。Fryeが大陸に滞在していたという文書の証拠はないが、彼が大陸のサークルで働いていた偉大なグループの一員であった可能性はある。 -おそらくCharles ， Count of Charolaisの宮廷で。 それから問題は、彼の様式が、純粋にイギリスの伝統を表すと、どのように真に言えるのかということである。 大陸に渡ったイギリス人作曲家の多くは、特に15世紀の中頃には、ヨーロッパ人作曲家の影響を受けていると考えられてきた。ダンスタブルの様式のさまざまな特徴は、この流儀で説明されてきた。モートンは、彼の国籍がもはやいかなる様式上の意味も持たない程度まで、大陸の慣行を採用したと考えられてきた。そしてBedinghamさえ、彼の世俗的な音楽では、ブルゴーニュ楽派の影響に屈したと言われている。 大陸で知られていたこれらの作品が代表的なものではないと考えられている限りは、15世紀半ばの英国の特性を決定することが困難であったことは、少し不思議である。 Fryeの作品は、この解釈の寛容さを許容しない。なぜなら、彼の作品の英語のソースは、あまりその機会はないにしても、彼がどこで、どんな伝統で彼が書かれたかに関する重要な情報を伝えているからである。彼の作品の3つのカテゴリは、すべて、英語の伝統と厳密に関連している。 フライのミサ曲作品は、英語の写本では表現されていませんが、ある意味では、決定的である。 CREDOテキストからの削除フルbreveの休符書法、ポリフォニーミサ曲からのKyrieの省略などのようなある種の特徴は、大陸で書いていた英国の作曲家によって保持されていたことだろう。 それらのうちのいくつかは、実際、DufayとOckeghemによって、彼らのミサ曲で、模倣されていた。 しかしFryeが、メロディが知られていた場所、あるいは少なくとも簡単にアクセスができた場所以外のどこかで、Mass on the cantus firmus Flos regalis を書いていたことはあり得ない。今日までに利用可能なすべての証拠は、その場所はElyであることを示唆している。 まったくメロディを見つけるのが困難であると判断して、Fryeが他の場所でそれにアクセスしたであろうことは最もありそうもないことである。 そのうえ、4声のMissa Flos legalisは、スタイル的にはフライの3つのミサ曲の中では、最も先進的であるように見える。 ゆえに、彼がイギリスを去る前に、それらの3曲すべてが書かれていたことは間違いない。 p84 Fryeのモテット Sospitati dedit は、大陸との関係ではなく、イギリスとの関係もあるはずであろう。 保存されている唯一の資料であるPepys写本1236（Cambridge、Magdalene College）は、英国のみのレパートリーを含んでいる。 Pepys写本にはCorbronde、Banastir、Nesbet、Hawt、Fowler、Garnesey、Fryeの作品が見られる。 Pepys写本1236の多くのモテットは、Flyeの Sospitati dedit のように、2声と3声の交替のセクションで書かれている。 Sostitati deditのPepys写本には、他に5つの設定がある（P.26を参照）。これは、Sarum usageでの聖ニコラスの饗宴におけるMatinsの終りのProcessional Prosaである。 FryeのMissa Summe Trinitatiのテノールでもある。 様式的には、このFryeのモテットは、Schedel Liederbuchで彼に帰属するモテットO frorens rosaとはまったく異なる。 O frorens rosaは、cantus firmusを持っていないし、それは英国のモテット様式の代替する2および3声書法を利用していない。それは全体的ににコンパクトな3声書法であり、どの声部にも休符はほとんどない。 それは、Fryeがイギリスを離れ、大陸のモテット様式に精通した後に書かれたのかもしれない。しかし、もしそうであれば、O frorens rosaは、大陸滞在による様式的な影響を受けた唯一のフライ作品であると言えよう。 （彼のロンドーはフランス語のテキストを持っているが、彼の他の世俗的な作品と全く同じようにリストから区別されているわけではない）。 O frorens rosaが単純に、３つの異なった歌から合成されたコントラファクタである可能性もある。個々のセクションは短く、Fryeのシャンソンのスタイルに非常によく似ている。しかし、これについての既知の先例はない。そして、作品は2つのモテットテキストとともに、3つのソースに現れるので、それは非常にあり得る説明ではない。 しかし、O frorens rosaに関して、疑問があるかもしれないにしても、Sostitati dedit の由来について、そして、英語の典礼や音楽の習慣との関係については、疑問はない。 このカテゴリが、大陸ほど活発に発展されていなかったとしても、Fryeのシャンソンの背後に、イギリスでの世俗歌書法の伝統があったことは、同様に明白である。 Fryeの歌がもともと英語のテキストを持っていたという事実は、その証拠である p85 Heinrich Besseler は、イングランドにおけるそのような伝統の存在を否定している。 MGGのBedinghamに関する彼の記事の中で、彼は、イギリスの世俗的な歌の伝統の欠如のために、Bedinghamが自身のシャンソンのために大陸様式を採用し、それらのすべてが、「バラードスタイル」において、導入discantと2声部の伴奏的な器楽パートを伴っている、言う。 彼がBedinghamのものとしている作品の中にはGrant tempsが含まれているが、現在では、My hertis lustと同じ作品であることが知られている。それにもかかわらず、そのスタイルは初期のフランスのシャンソンのそれとは全く異なっている。メロン写本の英国の歌のどれもは、15世紀の間に大陸で知られていた純粋な「バラードスタイル」ではない。それどころか、それらは、15世紀のイギリスから知られている数少ない世俗的な歌、特にAshmole manuscript 191 のそれらと密接な関係を示している。
様式的には、1445年頃のAshmole191のパート・ソングと、Mellon chansonnierの英語のバラードとの間には、さらに密接な関係がある。Ashmole191の歌Alas departynge is ground of woeのテノールパートは、FryeのSo ys emprentid のdiscantとほぼ音符対音符で始まり、片方はtempus perfectum で、もう片方は imperfectumである。類似性は9または10音符分まで続いている。 Ashmole191の歌O kendly creature は、間違いなく、作品の2つのグループの間の密接な関係を示している。なぜなら、その中のほぼすべてのフレーズが、一方ではMellonのバラードで、あるいは一方ではFryeの他の作品に見出すことができるからである。それは、偶然ではなく、それで、So ys emprentid の断片がこの写本に含まれていることは明らかである。 p86 記譜法における違いがある。フライのシャンソンは、breve 単位の音価で表記されているが、Ashmole 191の6曲は、基本的な単位としてsemibreve を持っている。その違いは時系列的な要因によるものかもしれないが、その当時のイギリスでの記譜法は一貫しているとは言い難いので、それらは日付のための良い基準を提供しない。 Ashmole191写本の6曲は、So ys emprentid を含めて黒色記譜されているが、Luf wil wt varianceだけは、白色記譜されている。ここでもまた、複写の日付に関してどのような推論が導き出されるのかは疑問である。 Bukofzerは、黒色記譜は法は、大陸よりもイギリスで、より後まで使われたと言っている。興味深いことに、しかし、この言い分に対する彼の根拠はAshmole写本であり、それは彼が、FryeのSo ys emprentid の組み入れに基づいて、15世紀の後半に日付を置いている（訳注；黒色記譜法から白色記譜法への大陸での移行期は、中世とルネサンスの境目、すなわち、1450年頃である）。 41 41 Bukofzer ， Studies ， p93 フライの作品が、もともとすでに（内容が）移動してきていたソースから1460年代初頭にSchedel によって知られ、そして複写されたことがわかっている。おそらくFryeのシャンソンは、その（考えられている）存在以前よりも早い日付で作られたのだろう。そしておそらくAshmole写本も1450年代初頭のものかもしれない。すべてにおいて、Fryeのシャンソンはこれらの英語の歌と関係があるべきであり、Continental chanson様式の影響とは関係がないことは明らかである。 Fryeが大陸のソースを通して広く知られていたこと、そして彼の作品がイタリアの写本の中で最初に登場したであろうという事実は、彼が、1428年に教皇礼拝堂にいてBodleian Ms. Canon. Misc. 213の代表であったGualterius Liberth (Liberti) と同一人物であったということを保証はしないだろう42。 ４2 . Reese ， Music in the Renaissance ， p.93 Bodleian写本中のGualteriusに帰せられる作曲のスタイル、 Se je me plains sans rayson ，a “fuga quatuor tempora ，" とDe tristesse de deuil ，は、既知のFryeの作品の中のものからは、かけ離れている。 これら両者は、tempus imperfectum,prolatio majorであり、ヘミオーラの典型的な例を伴い、私たちがフライの作品について知っているものとは全く関係のないリズム的な複雑さの一般的な特徴を持っている。 フライの音楽は、その滑らかでリズミカルな特徴とその単純さによって一般的に区別される。 しかし、Fryeが早くも1428年にイギリスを去っていた場合、 英国の写本、Pepys Ms. 1236におけるSostitati dedit の出現と同様、彼のミサ曲とモテットへのSarum usageへの依存を説明するのは困難である。 p87 Bukofzerは、Pepys写本を1475年頃と1480年頃に年代を推定した43。Greeneは、それが1465より早くない日付であると指摘ししている。 41 Bukofzer ， Studies ， p117（1475） p94（１４８０） http://machikun.la.coocan.jp/bukofzer4-1.htm Fryeのモテットは、彼が大陸へ出発した少し後にPepys写本に記入されたかもしれない。なぜなら、彼の作品は、1460年までには大陸の写本に現われ始めたからである。この特殊なモテットは、聖ニコラスを尊重したテキストのために、間違いなく英語の写本に含まれていた。そして、英国の筆記者は、このテキストでの作品を10年から15年もかけて調べたかもしれない 。しかしそれらは、1428年以前には遡れなかった。そして様式的には、FryeのモテットはPepys manuscript中の他の作品と40年も隔てられてはいない。 Ashmole写本に含まれているSo ys emprentid の断片の組み入れは、Flyeが、1428年よりかなり後にもイギリスにいたに違いないことを示唆している。 FlyeとBedinghamの間にはかなりの混乱がある。両者ともにイギリス人であり、Dunstableよりも少し若い世代である。 15世紀半ばのソースにあるベディンガムへの帰属の多くは、矛盾している。Durer ne puis は、Bedingham とDunstableに帰属している。 Mon seul Plaisir はBedinghamとDufayへ、O rosa bella はBedingham and Dunstableへ、そしてSo ys emprentid はBedinghamとFryeに帰属している。 Grant temps（Myn herlis lust）は、フィレンツェ176のBedinghamとTrentに起因しますが、これらの原因は少し疑わしいです。以前のものはフローレンス176で、そこからトレントにおいて、Bedinghamに帰属しているが、これらの帰属は、やや怪しい。 より以前のものはフローレンス176であり、そこからトレントに行き、そして同じ書記が、フローレンス176のBedinghamにPour une suis desconforte（So ys emprentid ）を帰したので、彼が両方の点で間違っていたと思われるかもしれない。このフィレンツェ写本の他の帰属もまた誤りであることがわかっている。 Mellon写本においては、Grant tempsへの帰属の問題はないので、Bedinghamの主張を無視することは正当化されない。特にそれは、Mellon写本の、So ys emprentid と Myn herlis lustの間にあるBallade （SchedelのBedinghamに帰する）であるために。 p88 様式だけでFryeとBedinghamを区別しようとするのは危険である。それらは明らかに非常に近いからである。しかし、それらが区別できるかどうかにかかわらず、作家の混乱からも出てくる重要な点がいくつかある。 Frye、Bedingham、およびMortonのような男性の作品は、独自の独特の性格を持った一連の音楽文学を表していることがますます明らかになっている。それらは、15世紀半ばの過渡期を特徴付ける様式の一般的な併合の単なる例示ではない。 それらは、むしろ、（作曲家たちを）併合した他の要素の1つを表している。 少なくとも、Fryeは、部分的にイギリスの伝統の中で、そして部分的にブルゴーニュの作曲家の影響下で書いた作曲家として無視することはできない。 大陸で大きな需要があった彼の作品は、純粋にイギリスでの音楽訓練の産物である。 作品がイギリスで教わった方法は、理論的な論題で最もよく説明されている。 これらの音楽論文では、英国作品の基本的規則が簡潔に、そして多くは明確に述べられている。 イギリスにおけるdiscantの理論はさまざまに解釈されてきたが、場合によっては、15世紀の音楽芸術とは無関係であると無視された。 この事実は、大陸の影響力を、多くのイギリスの作曲家に帰属させる傾向があることと相まって、15世紀のイギリス音楽に関する混乱の多くの原因となっている。 それらの論文の再解釈は、大陸写本への道を見出したイギリスの作品の独特の質にいくらかの光を当てるかもしれない。 |