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| CHAPTER 10 A Playn and Distincte Note ｐ278 英国の教会の宗教改革を引き起こすようになった力は複雑であり、広く誤解されている。最も大きな誤解は、ヘンリーが、単純に、彼の好色に起因する陰謀のせいで、ローマ教会から引き離された、ということである。 離婚の問題は確かに、促拍していたが、根本的な原因は、政治的かつ政治的なものであった。ヘンリーの愛の生活は、特にスキャンダラスなものではなく、離婚の問題に関わっていなかった。彼の姉のスコットランド女王 Margaret は、1527年に離婚していた。ヘンリーにはその背景は、薄っぺらなものに見えた。合法的な男性相続人を産する必要性がより重要であった。バラ戦争の記憶はまだ新鮮であった。ヘンリー8世は、彼の父親ヘンリー7世が持っていたTudor朝の継承権を弱めようとはせず、それゆえ、離婚を求めた。それにもかかわらず、Catherine of Aragonが神聖ローマ帝国に関係しており（キャサリンはカール5世の叔母、また彼女はヘンリー8世の夭折した兄アーサー王子の妻であった））、スペイン人やその他の利害関係者たちは提案された離婚にうまく対応していなかったことは事実であった。提案された離婚は、教皇によって保留されていた結婚の無効化となった（訳注；カトリックでは、離婚が許されていなかったため）。 外国人の王子が、一時的であれ、精神的であれ、英国王位継承を支配することは、チューダー朝の主権に対する全く受け入れられない侵入であった。ヘンリーのカトリック離脱はそれゆえに、主として政治的な出来事なのであった。 プロテスタントとは異なり、ヘンリーは、教皇から、 fidei defensor（信仰の擁護者）を賜り、 彼が異端の教義を考えているとする余地はなかった。にもかかわらず、国家を支配していた教会の権力は、追い詰められていた。そのプロセスはすでに、修道院の解体から始っていた。1529年に、王の離婚についてのWolseyの失敗に続き、ヘンリー王は、宗教改革議会を召喚し、教皇の権威を弱めるようなさまざまな法令を通過させ、1534年の国王至上法でその頂点に達した。 p279 自らの命を犠牲にしたトーマス・モアやジョン・フィッシャーの敬虔な抵抗にもかかわらず、聖職者の大部分は、特にWolseyによって教会の権能を濫用することによって鎮まった。 したがって、ミサの遵守に関する Act of Ten Articles のような、1536年の祈祷書の改正（これは教皇への言及を削除した）が歓迎された。 しかし同時に、1534年に許可された聖書の権威ある英語版の要請に応えて、Coverdale's Bible がすべての教会に設置されるよう命じられた。 これは重大な出来事であった。聖書の国語版のための長い戦いがあった。彼らの権威を傷つけている恐れのある独裁者たちに激しく抵抗された。 Wolsey は、母国語聖書の危険性を教皇に警告した。宗教の神秘性は神権の手に委ねられなければならないと彼は言った。 ルターでさえ、「多数の本が大きな悪である」と言ったCallimachus（紀元前310年/紀元前305年 - 紀元前240年、ヘレニズム期の詩人、批評家） の言葉に動かされた。 14世紀の Wycliffiteの聖書のバージョンは、ラテン語の救いようもない遂次表現であった。 それはPurveyらが大きく改良したものである。すべてが異端宣言された。 16世紀の初めに、Tyndaleは、聖書の翻訳の上に1538年にtractを書いて,本格的な改訂をおこなった。これは、トーマス・モア（Thomas More）によって非難され、使用禁止となった。 Cancellorとしての彼の否定的態度は、Thomas the Cancellor名を彼に与えていた。 モアのThe Confutacion of Tyndales aunswere . . . (1538) は、Tyndaleについて、多くの取るに足りない問題を取り上げた。 ひとつは、聖ヨハネの福音書の第1章の有名な文章での 'nay'に対する”no"の誤用 である。-'Arte thou a prophete?' And he aunswered; ‘no' 残念なことに、モアは自分自身が2つの言葉を混ぜ合わせたので、批判は自分自身にも向かうことになった。 Coverdaleの聖書は、Tyndale'の仕事に拠っていた。1536年に認可されたが、 Te Deumと Magnificatのあとで礼拝において使うようにされたのは、1543年であった。 一方、1539年の Act of Six Articles は、イングランドでカトリック教義を主張し、異端人の利害関係保持を約束した。これは、1538年にヘンリーが何らかの取り引きをしていたルター派の恐怖に対応したもので、政治的な手段で生まれたが、すぐに放棄され、ヘンリーは余計な饗宴を廃止し、偶像崇拝を浄化した。 1542年までに、ヘンリー8世によって解散された古い修道院の多くは、新しい大聖堂として再建された。しかし、最初の主要な典礼的改革が成立したのは1544年であった。英語のPrimer（（小祈祷書））は、公の礼拝での使用はなかったが、個人的な祈りのために俗人や聖職者によって多く使われてきた。（宗教改革下の英国における平信徒の信仰と印刷テクスト ） 最初の公的な母国語による典礼書は1544年に出版された.。その年に、Cranmerの English Litanyが、多大な労力を費やして、出版された。王は、人々がその使用に際して指示を受けて、彼らが非常にゆるやかに行進に慣れていた時から、そのような敬意と献身で歌われるべきであることを望んだ。 （Cox、1846、p。494） p280 行列あるいはEnglish Litanyは、特に戦争には適していた。スコットランドとフランスとの戦いにおいて、ヘンリーは、領域全体にその使用を命じた。 English Litanyにおいて、 Cranmerは、「それぞれのシラブルに１つの音を、そうすればはっきりと敬虔に歌えるようになる」という設定をしている。しかし、le Huray が指摘しているように（1967、p.6）、Henry VIIIに対するCrammerのこの手紙は、単声に関してのみである。Cranmerがポリフォニーに言及したり、彼の私的な見解が勅令に値するといった解釈は、全体的には誤りである。  1547年、変化のペースが加速した。 同年1月にヘンリーが死亡した直後、エドワード6世の名の下で、8月に差し止め命令が下された。 弱く揺れ動くクランマーは、 過激主義者の人たちの中にはいられなかった。 1548年までに多くのサービスが英語で行われ、Candlemas ， Ash Wednesday ， Palm Sunday、 Good Frid ay の特別な儀式の遂行は禁止された。 1549年に統一令において、新しい英語祈祷書が公布された。 Cranmerの頭の中にあった新しい礼拝は、旧式の儀式の簡略化された英語版にすぎなかった。西側諸国の反抗者らは英語サービスが「クリスマスの遊び」のようなものだと主張した。エドワードは答えて、新しいサービスは‘none other but the olde .The selfe same wordes in Englishe which were in Latine ， saving a fewe things taken out.'」 （Fox、1580、130頁参照）と主張した。 Cranmerの朝課は、古い朝課と Lauds（賛課）の縮小バージョンで、EvensongはVespersとComplineで構成されていた。ミサ（主の晩餐と、一般にミサと呼ばれた聖餐）は簡略化された。Grail聖杯（Gradual）とアレルヤを省略し、旧オファトリーの代わりに、オファトリーの文を選び、 聖体拝領のための簡単な規定を置いた。 他の変更には、epiklesis（ 三位一体の第三位格である聖霊を求める祈り）の復興や中世の発明である聖体奉挙(the Elevation of Host：ミサで，パンとぶどう酒を聖変化(consecration)させた直後，会衆に聖体を拝礼させるために，司祭が聖杯を高く差し上げること）の禁止がある。それぞれは、両方のコミュニオン（ワインは中世には、俗人から控えられていた）と同様に、初期の教会の典礼に対する重要な復帰となった。 このように、クランマーのPrayer Book は、妥協の勝利であった。ミサ、聖務日課、その他の礼拝のエッセンスを保ち、ひとつの祈祷書に納めていた。そして、典礼を非聖書的なドグマで扱いにくく、過成長させた中世の付加物の多くを除外している。 彼は、極端な保守主義と狂信的な改革派の間の慎重な道を選んだ。彼は、「すべての人の祈りが非難なしで、使用されるべき」法衣と典礼遂行を許可した。彼の翻訳は、ラテン語のオリジナルよりも見劣りがし、その一部の改訂は不適切であるが、 First Prayer Book （第１祈祷書）の主要な言葉とその典礼の慎重な洗練は、現代の典礼の改革派から注意されることはなかった。私たち自身の新しい英語の礼拝は、それらが英国国教会であれ、ローマ教会であれ、クランマーのものと大きく相違していて、儀式的に堂々としっかりとしていて、懐古的である。クランマーが彼の礼拝に吹き込んだ正統性や神秘性は、人々を永遠に引き上げることを手助けするために、追放された。当時の衣装で神を地に近づけるための誤った努力は、単に彼を群衆の中に消えさせるだけであった。 p282 中庸の影響は、16世紀においては、現在のようには注意されなかった。過激派（特にHolgate司教とRidley司教）は、独裁政権と無秩序の潮流に襲われ、その後、凶悪な「保護者」John Dudley, 1st Duke of Northumberlandの下で勢力を維持していた。 ベルとオルガンはなくなり、教会の富は略奪された。 大学もまた苦しんだ。 ヘンリーの崩御によってもたらされた損害は、 Protectorateの悲惨な破壊と略奪と比較すればたいしたことではなかった。彼の名前で設立されたエドワード6世の学校は、血税によって資金提供された。 無数の小礼拝堂はすでに解散していた。 Newark、Tattershall、Ottery St Mary、そして多くの有名な聖歌隊が解散した。 残りの部分（Royal Peculiars of Fotheringay and St Stephen's ， Westminster）は、1547年に Chantries Actによって、解散させられた。 教会の荒廃は、典礼の荒廃に匹敵した。ケンブリッジの神学会長に就任し、英語をほとんど話すことができなかったMartin Bucer は、クランマーの祈祷書を批判した。オックスフォードでのPeter Martyr （イタリア人）もまた、彼の批判者だった。Calvin (the ‘Geneva Pope')が騒ぎに加わった。 こうして、1552年に頑迷な人種差別主義者によって、第２祈祷書が押し付けられ、ミサが解体され、あらゆる不合理が押し付けられた。 (ローマ)カトリック教会的なもの、そして中世の迷信を取り除くために、ミサの切り刻み（現在の「主の晩餐」、「聖餐」）が、なされた。 しかし皮肉なことに、クランマーが慎重に摘出した復唱のチンプンカンプンさは、異なったやりかたで、復帰させられた(in exhortations ， confessions and recitals of commandments)。クランマーが神学的理由で復帰させた非ローマ的なepiklesis（ 三位一体の第三位格である聖霊を求める祈り）は、捨て去られ、そのために、無意識のうちに切り落とされたミサは、ローマの方向に戻された。 カルヴァン派的な祈祷書の改定を伴う、強盗による教会やオルガンの病的略奪は、音楽家たちをして、エドワード期の改革を支持させしめなかった。Merbeckeのような狂信的なプロテスタントのみが、1552年の出来事に満足をした。この年に、ツィングリの教説が Forty- Two Articlesで施行された。 Merbeckが、booke of Common praier noted (1550)を出版し、出版されてから2年以内に時代遅れで役に立たなかったことが判明したときに、彼の熱狂が純粋であったことは、疑わしい。 プロテスタントへの反動は激しく、同時に狂信的でああった。 操り人形王が1553年に亡くなったとき、メアリー女王はすぐに、John Dudley, 1st Duke of Northumberlandを処刑した。 2年後、あわれなCranmerとLatimerは火炙りの刑に処せられた（メアリーはプロテスタントを迫害し、女性や子供を含む約300人を処刑した）。Hooper や Ridleyも、 沈没船を離れるラットと見なされていたことに関連して、ドラマの悪役となった。 彼らは、St Giles、オックスフォード、広場からある程度離れた記念碑、殉教の実際の場所で記念されている。 最近まで、クランマーと関係者が連れていかれた扉は、 St Mary Magdalen教会に残っていた。  クランマーの火刑 p283 この場所には、19世紀のオックスフォード運動のおかげで、クランマーの記念碑が残っている。ここでは、ミサや礼拝は、教義と信念の常識的分離とともに、古典的なカトリック教会の教説と儀式を統一したやりかたで、祝われている。この多様性の統一は、エリザベスの国教会の成果であった。 しかし、1550年代には、儀式のフットボールは、それが受けるかもしれないダメージをほとんど考慮していなかった。音楽的には、その効果は悲惨であった。礼拝の試作版と第一祈祷書の試作版は、様々な作曲家によって設定されたが、これらのテキストの期待寿命は短かった。それらは役に立たなくなり、1年ほどで置き換えられた可能性が高い。このような状況下では、エドワード時代には価値のある音楽が残る可能性がほとんどなかったことは、驚くことではない。Cranmerの1544年の Litanyは単声であったが、その後は4声のものがすぐに登場した。初期のテキストのさまざまな設定は、 Wanley MSS (Oxford Bodleian Mus Sch e. 420- 2- tenor part missing)にて明かである。それは、1549年の祈祷書の音楽のほかに、テキストがPrimers（小祈祷書）から派生したいくつかの作品を含んでいる。あるいは、クランマーらが第１祈祷書の前に容易していたものもある。 p284 これらのパートブックには、Tavernerや他の人による英語のミサ曲も含まれている。それらは原作と同じくらいメリスマ的なので、おそらく1548年のLincoln Injunctions以前のものであると思われる。この差し止め命令は特に、‘a playn and distincte note ， for every syllable one.' （各シラブルには、平易で別々の音符を）ついて述べていた(le Huray ， 1967 ， p. 9)。 Tyeのやや粗っぽいNunc Dimittisは、冒頭の「主よ、汝がしもべを今、安らかに行かしめたまえ」（1915年のHuray）は、「King's Primer」(王の小祈祷書）が印刷された1545年よりもはるか前のものである。  Nunc Dimittis - Christopher Tye この出版物は、 ‘Marshall's' of 1535 and ‘Hilsey's' of 1539 という2つの初期のPrimer小祈祷書よりも優れている。 Tyeのテキストは、これらの初期のPrimersで与えられたバージョンから派生しているように見えるので、設定は、1545年より遅くなる可能性は低い。 Wanleyの聖体拝領の設定のいくつかは、おそらく翻訳の草稿が使用されていた1547年から始まったのであろう。使徒信経の「Kingst Primer」（小祈祷書）の版は、ニケ―ア信経の代わりに使用されている。なぜなら、ニケ―ア信経は、英語で入手困難だったからである。 シェパードの第２サービスは同じ特異性を持っているが、必ずしもより早い日付ののものではない。なぜなら、作曲家はしばしば、以前の設定（ヘンリー王時代のミサ曲において、 telescoped or omittedされたクレドのように）から言葉を取り入れるからである。 一方、シェパードの第２サービスは、彼の第１サービスよりも明らかに後の作品であるが、それにもかかわらず、そのテキストは第1祈祷書のそれに対応している。 Te Deum、Magnificat、Nunc DimittisのSheppardの孤立した設定は、おそらく、英国版のCanticlesが聖務日課の Matins、EvensongとComplineで使用された短期間のものである。残念ながらこれらの作品は、Creed、Kyrie、Offertoryの3つの別々の設定が含まれている単一のパートブック（BL Add。29289）でのみ現存している。  Magnificat - Sheppard (1515 - 1559) もう1つのパート・ブック（BL Add。15166）には、 1549年発行のSternholdのCertayne Psalmesに見られるテキストに設定されているシェパードの41の韻律詩編が含まれている。これらは新しい礼拝で、韻律的な詩篇が使われることを期待して作曲されている。しかし、献身的な音楽としてのそれらの人気が高まっているにもかかわらず、詩篇128の例外を除いて、韻律詩編は、典礼の外にとどまっていた。この詩編はおごそかな結婚式を挙げるために使われた。しかしTyeのそれの設定は散文のテキストに続くが、Wanleyの設定（特に「結婚式」と記されている）は韻律的なものである。 Philip van Wilder はまた、時代の流れにはっきりと沿った同じ詩編の韻律設定を作曲した。実際それは、17世紀のチャペル・ロイヤルでも使用されていたようである。そこでは、韻律的テキストは、1605年の女王教会（Rimbault、1872、p.169）でフルアンセムとして歌われた。 p285 Tyeの「0 God be merciful」は結婚式のためにおそらく書かれていたであろう。これは、詩篇67で、.1549年の祈祷書の詩編128に代わるものである。このアンセムの最も初期のバージョンは、Wanleyのパートブックのように、第1祈祷書の成立に先立つテキストを含むLumleyのパートブック（BL Roy App。7 - 4 76）にある。多数のソースにおいて、2番目に長いバージョンが見つかっている。 Tyeのこの詩篇の設定では、2つの特質が際立っている。第１に、Sheppardの設定と似ている（むしろcorrespondenceである）こと。第２に、多くの具体的な繰り返しがある。 全体の対位法的フレーズは、多かれ少なかれ、正確に反復される。あたかも両側にいる聖歌隊が交互に歌うように。 こうした連祷のような繰り返しは、説明が難しい。それは、Tyeのアンセムのいくつかや、シェパードのO God be mercifu l' and in his ‘Our Father' の版に見られる。Wanleyのパートブックにある主の祈りの設定は、Litanyとの関連で使用するためのものだったので、この繰り返しの習慣がこの方向から生じたとは考えにくい。 Holgate大司教の1552年の York Minster への禁止命令は、この実践に言及する可能性のある「報告書または繰り返し」への言及を含んでいる。「報告書」はシラビックなポリフォニーに関連する繰り返しへの非難としか考えられないが。 この時期の英国の教会音楽のスタイルは、おそらく、多かれ少なかれ、あらゆる種類の音楽や、あるいは少なくとも最も平易なもの以外のすべての禁止を求めた差し止め命令の連発によって、奇妙に堅苦しいものとなっている。 確かに奇妙なことに、Wilderの‘ Blessed art thou'の設定は、当時の個々の作曲家による設定よりも、はるかに確かである。ヘンリーの外国音楽家の移入 (the chief of whom were Philip van Wilder ， a Fleming ， with Ambrose Lupo and Dionisio Memo who were Italians)にもかかわらず、フランドル楽派のポリフォニーの全面的な模倣は、英語スタイルへの生着はゆっくりとしたものであった。 van Ghizeghemやその他の大陸の作曲家の作品は、King Henry VIII' s MSにも見出されるが、英国作曲家は、ほとんど、シャンソン様式を取る事はなく、‘Blow thy horn ， hunter'のように、あるいは、コーニッシュの"Woefully arrayed"（Fayrfax MS）のようなキャロル作品中のマリアのアンティフォンのテクスチャーを受け継いだように、彼らの英語のホモフォニー的テキストの設定をしていた。 時には2つのスタイルが混ざり合っていて、シラビックなdeclamation が精巧なメリスマと並んで来る場合もある。時々Pygott（King Henry VIII's MS）の「Quid petis、0 fili」に見られるようなシャンソン様式が少しの間、支配していた。 この様式は、Mulliner Bookに見いだされた世紀半ばのパートソングであっても、依然として非常に珍しいことである。 Tallis'の‘When shall my sorrowful sighing slack'ように、シェパードの.‘O happy dames' はシャンソンのような動きを見せるが、タリスの ‘Like as the doleful dove' の方が、より典型的である。 神聖なものと世俗的なもの両方の宮廷キャロルは、ヘンリーの統治を通してその流行があったように見える。 Richard KeleのChristmas caroles newely prynted は1550年（音楽なし）、XXSonges（1530年、現在は音楽がほとんど失われている）の印刷から20年後に登場した。ラテン語表現と自国口語の表現を混ぜ合わせてできた文体のキャロル ‘Nolo mortem . .. Father behold' は、モーリーに帰せられているが、それは、シェパードの断片的な ‘Of all strange news'の形式と同様である。（略） p286 キャロルが初期のアンセムに及ぼした影響は、「Blow thy horn、hunter」を基礎として、J udith Blezzard（1971）によって同定された「Lonley Anthem」において明示されている。 ルフランのリターンに先立ち、verseの終わりの繰り返しは、すでにキャロルの特徴と位置付けられている。 この特徴は1588年のByrd 'Lullaby'のように後に見出され、世紀半ばのパートソングにおける第２セクションの全体的な繰り返しで具体化される。 多くのキャロルやパートソングのホモフォニーとポリフォニーの特徴の交互作用と合わせて、こうした繰り返しは、初期アンセムの注目すべき特徴である。 Tallis の' ‘If ye love me' やシェパードの‘I give you a new commandment' は、両方ともホモフォ二―的に始まり、ポリフォニーになり、第２セクションが繰り返される。（ABBのキャロル形式）  シェパード‘I give you a new commandment' Tallis ‘If ye love me' 一方、Tallisの’Hear the voice and prayer'は、対位法的に始まり、後にハーモニーの場を提供する。ここでもまた、第２セクションが繰り返される。  これらの作品が男声のためのものであることは注目に値する。 4声からなるテクスチャ（多くのヘンリー時代の3声のキャロルとは対照的に）は、新しい儀式の音楽のリハーサル時間の欠如のために、少年の声が全くないことを示している。 WanleyとLumleyパートブックの典礼的な設定のいくつかは、男声のためのものでaru4。 しかし、さらに注目すべき点は、タリスのような完全に有能な作曲家が、新しい英国の教会のためのテキストを設定するときに明らかに見つけた困難である。 「声と祈りを聞きなさい」の「向かっている」という言葉は、彼のアンティフォン風の"Blessed are all theyという言葉のように不器用に設定されている。 p287 Tyeはさらに悪い違反をしている。「be it」という言葉は、‘O God be merciful' という初期のバージョンでは,1つの音符に設定されている。そして、 "The Actes of the Apostles" の歌詞づけは、きわめて邪悪である。  歌詞づけの不備は、部分的には、シラビックな歌詞付けを維持しようとする厳しい願望に起因するように思われ、部分的には、ラテン語には存在しない非常に短い英語の音節を満足に扱うことができなかったためである。 メリスマの設定では、超短音シラブルの問題は隠されている可能性がある。 シラブルの設定では、彼らは不愉快にぶつかる習慣を持っている。 Mulliner Bookの雄大な‘Rejoice in the Lord' （作者不明、しばしば誤ってRedfordやWilliam Mundyに帰せられていた）においてさえ、最初の音符において、作曲家は問題に直面している。rejoiceのReに長い音符がつけられている。（パーセルの場合、短い音にしている）   Purcell ‘Rejoice in the Lord' TyeのThe Actes of the Apostlesは、1553年に、エドワード王への献身的な奉献とともに印刷された。この作品は、使徒行伝の最初の14章のverseへの執拗な表現である。音楽は言葉の質の低下を強調するだけである。 TyeのActesの現代的な適応が、その疑わしいメリットがその単純さにのみあるアンセムの亜種を繁殖させたことは残念である。‘O come ye servants of the Lord'、やより後のの同様の代用曲は、エドワード風の教会音楽の一因であることを助長するものではない。 Tyeの他のいくつかの英語の作品は同様の性質を持っているが、Actesのレベルを上回るものがたくさんある。彼のマニフィカトやNunc Dimittisは（明らかにParsleyのモーニング・サービスを完成させるために書かれた）、彼のアンセム'Christ rising again' や 'To Father,Son and Holy Ghost'のように、非常に平易なものである。 前者'Christ rising again' は、1552年の復活祭のアンセム（1549年の祈祷書にはAlleluiaが含まれているが、、Tyeや1552年の祈祷書には含まれていない）のテキストを設定しているが、後者 'To Father,Son and Holy Ghost'は「Laudes deo」 （(the troped Lesson of the Christmas Mass at Cockcrow)を装飾している。そして、BL Add 31390において「Lawd es Deo」と題されている。 作品は、元々は、器楽用であり、英語のテキストとAmenは後から加えられ、1つのソースに現存しているのみである。（略〉 Tyeの英語の音楽は、ほとんど男声のために作られていない。おそらくそれはロンドンエドワード風音楽の主流からはずれている。なぜなら Wanleyや Lumley partbook のソースは、Certaine notes..... とともにあるが、これらは大部分が男声のためのものだからである。 Certaine notes..... は、1565年に初めて印刷され、ほとんどが、エドワード王時代の作品である。それらの多くはCaustunによるものであるが、その音楽的才能は非常に貧弱で出版者との癒着を前提としなければならない。彼の名前が載っている最も顕著な作品はTavernerの 'In Nomine'で、英語の単語に設定されている。  In addition, there are two English-anthem adaptations. One of these, made by Thomas Causton, was printed in 1560 in Day's Cer taine Notes and has been reprinted in Tudor Church Music; this has the text, In trouble and adversity.（The Origin of the English "In Nomine" Author(s): Gustave Reese よりp10） 新しい儀式のための唯一の他の印刷された音楽（Cranmer's Litanyからは別に）は、Sarumのプレインソングをそのままnote-per-syllableパターンで切り取った、Merbeckeのbooke of Common praier noted (1550)であった。より早期の改訂 (BL Add . 34191)は、a procrustean bed 的ではなく、Sarum chantにより近くなっている。 p289 両者の改訂は、おそらく、プレインチャントと、Sarum Riteの最後の年の”プレインソング”ミサ曲のいくつかに見出される、計量化されたdeclamatory様式の中間のやり方で歌われることを意図されたものと思われる。 Merbeckeは、標準音価として黒色符breveを使い、"strene"（古い liquescent cephalicus ）にはsemibreveを使った。さらにsemibreveの半分の音価には、ダイアモンド形のprickeを使った。付点音符の使用は、 vers mesures のリズムと異ならないようなリズムが目論まれていることを印象づけている。これはイングランドでは新しいことではなかった（p.22参照）。しかし、リズムは特にカルバン主義の曲調と関連していたので、Merbeckeは、意図的にチャントの”プロテスタント；抵抗”を適応させたのかもしれない。 Wanleyのポリフォニー設定は、しばしば、これらvers mesuresのリズムに従い、Chantsやfaburdens（特にTe DeumとMagnificatの設定）に基づいている。聖体拝領では、1549年のキリエが設定され、続いてグロリア、クレド、サンクトゥス、アニュスが選ばれ、Offertory と post-Communion の設定が、Wanleyの内容に含まれている。 聖務日課に関しては、Te Deum and Benedictus for Matins and the Magnificat and Nunc Dimittis for Evensong が設定され、 ‘Antems' の選択をしている。祈祷書では言及されていないが、奨励はされてないにしても、許容はされているように見える。後の時代になってやっと、祈祷書はルブリックに、‘In Quires and places where they sing ， here followeth the anthem.' という言葉が入るようになった。 葬儀礼拝と儀式にはまた、Wanleyによって、MatinsのためのVenite、‘Easter anthems' やその他の同様の性質の項目が加えられた。明らかに欠けているのは、 Versicles and Responses for Matins and Evensong ， the Introits for Communion と、アンセムとしての形質を除いた詩編である。この後者には1つの例外がある。O clap your hands'であり、後に説明することになるだろう(p290終わり）。 Wanleyのかなりの内容はすべて作者不詳である。Taverner Masses (‘ Mater Christi' ，‘Sancti Wilhelmi' 、 ‘Mean' Mass) のadaptationはCaustun ， Johnson ， Mundy ， Okeland ， Sheppard ， Stone ， Tallis , Whytbroke のアンセムや他の作品のように辿ることができる。 しかし、一般に、音楽は匿名作品はあまり特徴がないことが多い。以下の帰属不明の作品は例外であるが。  SheppardとTallisの賛美歌だけが同じレベルに達し、これらの作曲家でさえ、明らかに、英語の作品で一貫して高い基準を達成することが困難であることが明らかになった。 William Mundyは、‘O Lord the maker of all thing' (a Primer translation of the Compline hymn 'Christe qui lux') といくつかの素晴らしいアンセムを作った作曲家であるが、男声のための３つの非常に鈍いServiceを作った（明らかに、1548年に聖歌隊学校が閉鎖された後のSt Mary-at-Hillの男声のために書かれた）。 シェパードの First service は少しましだが、タリスのFirst service（しばしば誤って”ドーリア旋法”として知られている）について述べなければならない。しかし、これらの設定はすべて、DecaniとCantorisの間でsectional antiphonyを利用している。 SheppardのServiceには、実際には、フレーズ間の2つの面でのありつぎとして、8声の一時的な書法が含まれている。ホモフォニーで始まり、後に対位法に入るパターンは、アンセムからServiceへと引き継がれたが、もちろん、両者の間のアンティフォンはSarum psalmodyの遺産である。 聖歌隊は全体を通して4声である。これはほとんどのエドワード王時代の音楽の特徴であろうが、Robert Johnson ， Robert Parsons and William Mundyの4声のServiceの例もある。 Tallis、Sheppard、Parsons、Mundyの5声のServiceは、おそらくElizabethanの初期の年代から始まったのであろう。 エドワード時代の教会音楽の最も興味深い面は、詩編唱のための供給の欠如である。朝課のVeniteについて、Merbeckeは単に、最初のverse（Sarumの第8音階の非常に簡略化された版に設定されている）のみ取り扱い、ルブリックにも「詩編の残り部分もこのように」と書いている。 Evensongには同じルブリックがある。Canticles については完全に書かれているが、Communion Service へのイントロイトは、包括的に取り扱われている。書かれたポリフォニーに関しては、何の問題も起こらないが、詩篇の単声のチャンティングでさえ、困難をもたらす。祈祷書の「‘pointing'」は初歩的なものであり、 half verseの位置だけを示している。祈祷書もMerbeckeも、 Sarum chant において、三部構成のverseを収容していた'flex 'への言及もしていない。‘pointing'に関連する他の多くの困難を解決するものでもない。 英語で詩篇を詠うことを試みた聖歌隊は、厄介な問題に直面していたであろう。このため、単声の詩編唱は、詩編の単声版と同じように、書き出して、ポリフォニーで演奏するのが面倒だったであろう。後者（Sarumの第５音階、第3の終止に基づく）の例は、Wanley MSSに見出される。  この窮屈なリズムと鈍いハーモニーはほとんどメリットがなく、シェパードが41の韻律的な詩篇を編集するようインスピレーションを与えた音楽のようなものであった。韻律詩篇は、すでに記譜されていたので、典礼上の地位をほとんど得なかった。そのため、タリスの祈祷書のテキストについてのいくつかの設定は、礼拝上の地位にほとんど得られなかったので、タリスの祈りの本のテキストは、 Servicesにとってより有用であった。 さまざまな日のためのこれらの「特別な詩篇」は、Elizabcthan時代からのPreces と Responses によって先行させられた。バード、ギボンズなどの後のセッティングは、タリスが常にテノールパートに入れていたチャントを徐々に省いた。 このスタイルの設定は、Civil War （Charles 1 世と国会との争い (1642‐46，1648‐52)）まで、テノールパートのチャントの有無にかかわらず、存続した。その後、 Lowe (1661) and Clifford (1663)の出版物の中で、チャンティングの仕方がイタリアのfalso-bordone に似ているといった、より自由なスタイルのdeclamation が暗示された。 短くした形式で音楽を書き上げることは明白なステップであった。それと共に、 ‘ Anglican chant' はまだ道半ばであった。 18世紀に生じたチャントにおける音符の数は徐々に標準化されたが、単語と音楽を一緒にぴったりと合わせることができる、より巧妙な‘pointing' が発明されたのは、19世紀になってからであった。 不幸なことに、19世紀のメソッドは、脱走する馬のリズムを模倣しているかのように、朗読の音符を早口にしゃべる傾向があり、half-verse fenceで誇張された、ゆっくりとした仲裁に対する鋭い制御とは対照的であった。その遺産は、一貫性のない成功にもかかわらず、ひどい‘Anglican bump'であり、20世紀が鎮めようした音楽の奔流である。 Anglican chant は、英国の教会音楽の注目すべき特徴であり、エドワード王時代の祈祷書によって植え込まれた混乱の種から生まれた。さらに、Anglican cathedral と collegiate Evensong、そしてより少ない程度の朝祷については 、クランマーの典礼的天才への、そして、彼の祈祷書を補完するための作曲家の似たような天才への共同証言として残っている。 clerksが剃髪を禁じられたにもかかわらず、そしてその他の制限にもかかわらず、以前のようにopus dei(神の御業）が続けられた礼拝の理想、そして聖職者の伝統は、大学の教会や大聖堂の聖歌隊に残っている。典礼についてのこの側面の立場を誤ると、後悔するに違いない。なぜなら、人々のために提供される偉大な美意識の儀式と、民衆のために許されている美しさと矛盾との間には大きな違いがあるからである。 こうしたことを、クランマーは、彼が"Clarkes"の役割をしたときに理解した。しかし、プロテスタントの当事者は、すべてのサービスの尊厳を捨てようとした。残念ながら、メアリー女王の血の介入が振り子を別の方向に振られたのは、おそらく必要な歴史的出来事であった。平衡は、エリザベス女王の時代まで待たなければならなかった。 |