| Mid-Fifteenth-Century English Mass Cycles in Continental Sources, vol.
1 －３ James Matthew Cook |
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| p44 1.3 Merchants and the Confraternity of the Merchant Adventurers ギルドあるいは奉仕団体は、15世紀において、非常に重要であった。これは特に、生活や暮らしに頻繁で長期にわたる海外旅行が必要な商人に当てはまった。 彼らにとって、ギルドや奉仕団体は、保護、追加交渉力、資料をより安くまとめて輸送する能力、そして法的紛争における統治を提供した。 一般的に、これらのグループは、コミュニティの運営を統括する選出された総督の指導の下に組織されている。 コミュニティには、メンバーが住む家、そして我々にとって決定的なことには、礼拝堂やその他の機関が、彼らの他のニーズを満たす傾向があるでであろう73。少なくとも現在の目的のために重要なグループは、Merchant AdventurersのConfraternityである。 マーチャントアドベンチャーズは、主にヨーク、ロンドン、およびブリストルに拠点を置くイギリスの商人グループであり、低地諸国内での特定の特権の付与後、13世紀後半に結成された。 1270年までに、ブルージュにはイギリス人商人の大規模なグループがあり、1282年までにはFlanders伯が、彼らにフランダースへのフリーアクセスを与えた。1296年、ブラバント公がこれに追従し、1305年に拡大され、1315年に確認された特定の特権を通じてアントワープへのアクセスを許可した。 p45 アントワープでは、イギリス人が、知事の統治下で最初に自分たちを組織することを許可された。実際、これらの交付金は、その後のすべての特権の基礎となった。 1407年までに、Holland and Zeelandの伯も同じような交付を行なった。74 取引の権利には他の重要な権利があった。 1344年には、 ‘ad opus nacionis Anglie’であったブリュージュのカルメル修道会に、Merchant Adventurersの守護聖人である聖トーマス・ベケットに捧げられたチャペルがあった。 町の英国人はカルメル会に埋葬特権を持っていた。75 実際、英国の礼拝堂の基礎は、ブルージュに限られていなかった。 1474年に、アントワープの私邸が、自身のチャペルに関係していたMerchant Adventurers たちに与えられた76。 トーマス・ベケットに捧げられたチャペルは、 Middleburg and Bergen op Zoomにも建てられた。 ロンドンの食料雑貨店で、 Calaisの羊毛選別者で、1505年にStaple Chapel’ の金のヴェストと呼ばれたカレーの聖母教会の聖トーマスチャペルに残されたAngel Donの意志は、カレーの礼拝堂の証でさえある。 78 Anne Sutton は、これらの礼拝堂の重要性を確認し、「セントトーマスの友愛は低地諸国への英商人の取引の会社の宗教的側面であった。すべてのイギリス人商人は、自分たちのイギリス人聖人専用の礼拝堂で共同礼拝を楽しみ、自分たちのイギリス人牧師によって礼拝が執り行われた、 彼らの英語の牧師によって提供されていた、と述べている。79 p46 しかし、Merchant Adventurersと彼らの守護聖人の影響は、低地諸国とカレーだけではなかった。 ギルドの何人かのメンバーがローマにおける聖トーマスのホスピスの設立に関わっていたようである。 確かに、このホスピスを中心とした特に強い英国人コミュニティがあり、1377年までにローマの英国人は、トマス・ベケットの饗宴を毎年12月に祝った80。低地諸国の英国人コミュニティのように 、さまざまな機能 ホスピスは、それ自身のチャペルを持っていた。そしてホスピスに滞在している司祭たちは、毎週ミサを歌うことを要求された。 1411年までに、ホスピスはブルージュのギルドのように、独自の埋葬地を持っていた81 大陸の多くの都市に住んでいる英国人の大規模なコミュニティがあったことは明らかである。これらのコミュニティのほとんどは、Sarumの儀式に従って、定期的に礼拝を行っていた自分たちの礼拝堂や司祭を持っていたことは確かなようである。 多くの大陸の都市でのイギリスの儀式に続いて、これはイギリスの音楽の演奏の明確な背景のようである。 少なくともローマでは、何人かのイタリア人がイギリスのホスピスに関わってきたようであり、彼ら自身が奉仕団体の一員であったのかもしれない83。 p47 この場合、それは、これらの外国人コミュニティ内での文化交流の可能性をさらに明確に示している。 Reinhard Strohmは、ブルージュのマーチャントアドベンチャラーズのチャペルに、英語のポリフォニーを使用したことの証として存続しているクワイヤーブックがあることを証明した。これは、大陸の施設での英国音楽の演奏が聖歌だけに限られていなかったことの証明の一例である。 ルッカクワイヤーブックは、1472年頃からルッカ大聖堂に存在し、ブルージュに住むLucchese の銀行家Giovanni Arnolfiniから寄付された。 当初、写本はルッカの大聖堂のために作られたと信じられていた。 しかし、Strohmは、それが代わりにブルージュのマーチャントアドベンチャラーズチャペルのために製作されたことを最近証明した。ルッカ大聖堂が再建される3年前の.1464年頃のterminus ante quem を示唆して。 レパートリーとサイズの両面から、写本は大聖堂のクワイヤーブックとして作成されたようである。 それは古文書学的証拠から、写本装飾まで及ぶフランドル起源の多くの徴候を持っている。 それはまた，少数のフランドルの作品、特にいくつかのブルージュとの関係を持ったものを持っている。そしてそれは英国作品の大規模なグループを増大させている。これらの多くは、いくぶんはそれらに精通しているスクライブによってコピーされたように見えるprosula Kyriesを持っている。 p48 ブルージュのマーチャントアドベンチャラーズとの結びつきの提案は、写本の物理的特性およびイギリスのレパートリーの明らかにフランドルの起源のものに適合し、大陸の儀式には不適当であったprosula Kyries と同じように現存している。 それはブルージュに関連した作品の写本への後の追加によってさらに支持される。 上で論じたように、Merchant Adventurers たちはブルージュのカルメル会修道院内にチャペルを持っていた。そこでは、英国式儀式にもとづいた礼拝が行われていたことだろう。 興味深いことに、カルメル会の修道士であるJohannes Hothbyが、写本をArnolfiniの命を受けて、Luccaに持っていった。 Hothbyは、Lucca Choirbook中の作曲家とともによく知られており、今では有名な論文集Dialogus in arte musicaの中で言及されている。 それゆえ彼が、かつてブルージュのFriaryにいた可能性がある - – yet another link between the city and the manuscript.。 Strohmは、ブルージュのMerchant Adventurers の統治者としての1462年の Caxton の任命が、写本の製作の理由であった可能性があることを示唆している。 非常に断片的な状態で現存しているにもかかわらず、ルッカクワイヤーブックは、大陸における英語の礼拝堂で見つけられた英語のレパートリーの全くの大きさ、規模と複雑さの証拠を提供している。 しかしながら、ルッカクワイヤーブックは非常に優れた写本である。それは明らかに非常に高価で、そして裕福な機関に属していた。 p49 ブルージュは確かに、 Merchant Adventurersにとって、最も重要な中心地の1つであった。そのために、他のすべての礼拝堂にこのような手の込んだクワイヤーブックがあるとは限らない。しかしながら、彼らがイギリスの音楽を含んだ何らかのタイプの写本を持っていたであろうことはかなりあり得る。おそらく最も驚くべきことはこれらがまだ発見されていないということである。 Bruges, Middleberg, Bergen Op Zoom, Antwerp, Calais and Romeにある英国人の礼拝堂では、もっと英語のチャペルクワイヤーブックが見つかるだろうと期待するのは当然のことだった。 おそらく、以前は大陸で残存していたイギリス音楽の断片のいくつかがそれらに該当し、あるいはおそらく、他のイギリスの礼拝堂では。ほとんど生き残れなかった、より短命だった音楽のコレクションがあったのであろう。 明らかなのは、マーチャントアドベンチャーズの多くのチャペルの中で、大陸で歌われ、コピーされていた膨大な数の英国音楽の明白な文脈があるということである。これらの場合のいくつかにおいて、大陸の市民たちは恐らく、スクライブ、歌手あるいは作曲家としてさえこれらのグループに関わったようである。 1.4 Ecumenical councils and diplomatic congresses 歌手と作曲家からなる礼拝堂聖歌隊は（しばしば両者の間に区別はなかったが）、エキュメニカル協議会と外交会議の両方で、重要な儀式的機能を果たしていた。 15世紀の間に、そのような多くの会が開催された。 チャペルの聖歌隊の演奏が、国家の名声の重要なデモンストレーションであったので、異なる国からの歌手のグループ間の相互作用のための機会を提供した。 p50 15世紀の間、イギリスを含む主なエキュメニカル公会議と外交会議は次のとおりである。 ①ピサ公会議（1409）―教会大分裂（シスマ）を解決するため1409年イタリアのピサPisaで開かれた公会議。２人の対立教皇を廃してアレクサンデル５世を選出したが，結果的には３教皇の鼎立(ていりつ)を招き，事態は悪化した。 ②コンスタンス公会議（1414-18）―3人の対立教皇を廃し、一人の正統なローマ教皇を立てることで教会大分裂を終結させた。 ③トロワ条約（1420）―百年戦争の戦局でイングランドを優位に立たせた条約で、フランス国王シャルル6世の死後にイングランド国王ヘンリー5世がその後継者になるとされた。 ④シエナ公会議（1423 - 4）、 ⑤バーゼル公会議1431年―公会議主義者と教皇支持派の争いの場となった。 ⑥フェラーラ公会議 1438年― ⑦フィレンツェの評議会（1431 - 49―1430年代にイタリアで（初めはフェラーラで1438年から、フィレンツェで1439年から）開催されたキリスト教（カトリック）の公会議。バーゼル公会議（1431年 - ）が教皇派と公会議派に分裂し、教皇派らはイタリアに移転し、公会議派はバーゼル（スイス）に留まった。イタリアでは主に東方正教会とローマ・カトリック教会の再合同について議論された。 ⑧アラスの和約（1435）―百年戦争中の1435年9月21日にフランスとブルゴーニュが結んだ講和条約。ブルゴーニュはそれまで同盟していたイングランドから離脱してフランスと和睦、百年戦争の帰趨を決定した。 ピサ評議会は、この論文の中で議論されている主要期間よりもかなり早いが、それは15世紀後半の公会議に関していくつかの重要な文脈を提供している。公会議は、Great Western Schismを終わらせる試みであったが結局、これに失敗し、聖座に3人の教皇が鼎立する事態になった。 ピサ評議会がGreat Western Schismを解決するのに失敗した後、コンスタンス公会議が召集された86。これはしばしば英国の音楽と大陸との間の重要な接点として見られている。 1416年、フランスの枢機卿Pierre d’Aillyは、エキュメニカル評議会内の別国としての英国の立場に異議を唱えた。その比較的小さい規模にもかかわらず、イギリス国民は、投票中、ずっと大きい規模のドイツ、フランス、イタリアおよびスペイン国民と同等の地位を有した。これは1417年にフランス王の保護による正式な抗議で最高潮に達した - 投票の間にイギリス国民がフランス人にしばしば異議を申し立てたという事実によって部分的に動機づけられた。 p51 これは、コンスタンツ会議で英国が文化的な攻撃を仕掛けることを促したようであり、彼らの独立性に対する主張と公会議での平等な地位を述べている。確かに、この特定の出来事の順番が予想され、文化的攻撃は本格的に開始され、その前にフランス人がイギリス人に対して反対する動きさえし始めたと主張されてきた88。 この文化的な攻撃はいくつかのアプローチからなっていた。 イギリスの聖職者によって説教された説教は、繰り返しイギリス当局への言及を繰り返した。しばしば、それを説明するために「noster我々」という言葉を使用してこれを強化しながら。 トーマス・ベケットの祭典の祝賀会もまた壮観であり、大陸の年代記に印象を与えている。 Ulrich Richentalは、1415年に「イギリス人が素晴らしい賛美歌、偉大な敬意、コンスタンツのすべての聖遺物、そして燃えているろうそくを使ってそれを素晴らしく祝い、そして一日中、Matins、Primes、Tierce、Sext、Nones、Vespers、およびComplineで、トランペット奏者は王の腕をトランペットに乗せて街を駆け巡り、絶え間なく吹いていった」と述べている 。 1年後、Richentalは再び英国のトランペット奏者とVespersの美しい歌に注目したが、「オルガンの調べでの甘い英語の賛歌」とミサが、他の2人の司教たちによって支援されたソールズベリー司教によって行われた。 p52 彼はまた、イギリス人が「家長の司教と学者たち」を招待した宴会で饗宴を終えたと述べた。 フランクハリソンはさらに、英国がトマスベケットのためにミサを実行したことを指摘した。92 92 Frank Ll. Harrison, Music in Medieval Britain (London: Routledge & Kegan Paul, 1958), 243. 顕現日の劇も、この文化的な攻撃の一部であったようだ。 1417年にコンスタンツ公会議で、2回、行われた。、最初はコンスタンスの市民のためのもので、2回目は皇帝ジギスムントとドイツの国民のメンバーのためのものであった。 実際には、コンスタンツには2つの英国人の聖歌隊があったようだ。最初のグループは、公会議が始まった直後に、おそらく最初のイギリス代表団の到着とともに始まり、２番目のグループは、1416年9月に、より遅れて動き回った。 2番目のグループは、公会議自体で文化交流の可能性を提供するとともに、ヨーロッパを広く旅行し、例えば、1416年9月8日にケルンの大聖堂で、聖母マリアの降誕祭のために歌っていた。 コンスタンス公会議は、バンドIの音楽が大陸に届く大きな機会を提供したようである。 英国の公演を中心に成長しているように見える明らかな名声（それは、独立国家として正当化しようとする自意識のある試みとして発展したように思われる）は、大陸での英国の音楽に対する関心の突然の増加の一因となっていたかもしれない。 p53 コンスタンス公会議は、音楽の相互関係の例が特に豊富にあるように見えるが、トロワ条約やシエナ公会議では、これに関する証拠書類としての証拠はほとんどない。これは、これらの機会が、イギリスの音楽が大陸に到達するための手段を提供しなかったことを示唆するものではない。 Strohmは、外交大使館には「学識ある音楽家」が含まれていたのではないか、と主張している。特に彼らがminstrelsを含んでいたことを示すことができるので、彼らのうちの何人かは、大陸の作曲家という名前で特定された。 バーゼル、フェラーラ、フィレンツェの公会議には、音楽的相互作用の可能性があったもっと多くの証拠がある。 Ann Besser Scottは、英国音楽がエキュメニカルな公会議と共にフィレンツェに到達し、最終的にはモデナB.97にコピーされたことを示唆している。 興味深いことに、公会議がバーゼルであった時には、代議員の一員としてやって来た歌手らは、公会議で再雇用されるために、彼らの通常の業務から解放されたようである。これに内在する文化交流の可能性は非常に大きい。 考慮すべき最後の外交イベントはアラスの和約である。Strohmは、この会議では「さまざまな国の音楽家が互いに出会ったことは疑いない」と指摘している。 アラスの和約が、Aosta Codexの中で見つけられた英国の作品に関連していたかもしれないという提案はしかし、これらの作品の少なくともいくつかがコンスタンツ公会議またはバーゼル公会議を通して大陸に来たことで、拒絶されたようである。 1.5 Religious orders and universities 修道院と大学の両方の機関は、非常に国際的であるように見える。 Reinhard Strohmは、「修道院規則は一般に、音楽と音楽学習が巡るネットワークを提供した」と指摘している102。 重要なことに、彼はさらに、「特定の秩序の発展しつつある典礼が、ヨーロッパ中の音楽的に熟練したメンバーによる迅速な伝達を要求した。典礼のテキストや聖歌とともに、典礼以外の歌（コントラクファクタ、cantionesなど）も流布することができる。 そのため、この流布には、規則に直接関係のない音楽を含めることができますが、個々のメンバーとその興味だけが含まれている…」と指摘している。 ｐ５５ これは、たとえ修道院にとって有用でなくても、興味のある英国音楽を特定の修道士にコピーすることを可能にするので、大陸での英国音楽の普及にとって重要であるように思われる。 英国人のカルメル会修道士Johannes Hothbyの活動は、修道院施設のメンバーが果たした可能性のある役割の完全な例である。 この章で前述したように、彼はルッカクワイヤーブックをブルージュからルッカに持ち込むことに関わっていたようである。 これは修道会施設のメンバーを使って、ある施設から別の施設へポリフォニーのコレクションを輸送するという一般的な慣習の証である可能性がある。 確かに、Hothbyはイタリア、ドイツ、フランス、イギリス、スペインを訪れたことがあり、異文化の多種多様な音楽と触れ合う機会を提供しながら、非常に広範囲に渡って移動していた。 音楽家としてのHothbyの役割は、単に写本の移動に関わることよりもはるかに多様で重要であった。 彼は、理論家そして作曲家としてと同様、プレインチャントやポリフォニーの教師であった。 教師、理論家そして作曲家として、修道院の制度の構成員は明らかに彼らが属する音楽共同体の重要な構成員であり、そして巡回的生活様式を導いたように思われる。 p56 残念ながら、修道院の施設のメンバーが音楽の普及に果たした役割についての直接的な証拠はほとんどなく、彼らのより一般的な活動は、いくつかの生き残った詳細な説明から推定されなければならない。 しかしながら、より大きな、より制度的なレベルでの音楽の普及に、いくつかの修道院機関が関わってきたかもしれないというさらなる証拠がある。 この最も良い例はブルージュのカルメル会修道士であるように思われる。すでに示されたように、彼らは彼らの埋葬地、礼拝堂と集会所の使用を許可し、都市の英国人にとって非常に重要でした。 これは多くの異なる修道院施設の活動と一致しているように見える。そして、それは、奉仕団体と宮廷による彼らのリソースの使用を可能にした。 Strohmは、宗教施設はしばしば重要な家族のための埋葬場所として使われ、それゆえミサ曲が作られた、と述べている。 好例は次のとおりである。 ①ブルゴーニュ公のための、ディジョン近くの シャンモル修道院（ブルゴーニュ公フィリップ2世（フィリップ豪胆公）がヴァロワ＝ブルゴーニュ公爵家の墓所として1383年に建設） ②Bavaria-Straubing公爵のための Straubing のカルメル会教会。 ③パドヴァのサンタ・ジュスティーナベネディクト派修道院 これは、修道院施設の個々のメンバーが国境を越えて文化交流の重要な地点であるだけでなく、施設自体が様々な世俗的施設のための施設を提供できることを示唆している。 多くの場合、これらは外国の集団を含んでいるように見え、それによって施設の構成員とのさらなる文化交流が可能になる。 p57 修道院の施設と宮廷の間の相互作用は、この文化交流がもたらしたかもしれない影響をさらに増大させる。 大学も重要な国際機関であり、音楽教育を受けた人に、国境を越えての旅行を義務付けた。 その好例がフェラーラ大学である。 Ann Besser Scottによると、偉大な人文主義学者Guarino da Verona（1420–60）のいざないは、非常に多くの英国人学生を引きつけた。 Scottは、John Free（1456）、John Tiptoft（1459または60）、John Gunthorpe（1460）、Thomas Paslewe（1452）、William Grey、Reynold Chichele、Robert Flemmyngなどの英国人学生が同席していることを指摘している。 これらの最後の3人の学生はもっとも興味深い。ウィリアムグレイは、1440 - 2年からオックスフォードの総裁で、後にEly司教となったが、フェラーラにいて「王侯貴族様式」で暮らしていたときに、大きなネットワークを維持していたことが知られていた。おそらく、この「王侯貴族様式」のネットワークは音楽家を含んでいたことであろう。 Robert Flemyngは、1438年にオックスフォードの監督、1451年にリンカーンの学部長を務め、グレイと同様の経歴を持っていた。同様に、彼はある種のネットワークでフェラーラにやって来た。 フェラーラの支配者たちと個人的に接触したレイノルド・チケレは、高貴な出身の大学生と市の宮廷との間の接触の証言者となっている。108 p58 ヨーロッパの他の大学にも、英国人学生がいたはずである。 確かに、四学科quadrivium のすべての学生は、音楽教育を受けたことだろう。 15世紀の終わりまでに、ヨーロッパ全土に合計91の大学が設立された。イタリアには26、フランスには18、スペインとドイツにはそれぞれ13、イギリスには現存が7つ、ポルトガル、ハンガリー、スウェーデンにはそれぞれに2つずつ、そしてアイルランド、チェコ共和国、ポーランド、オーストリア、ベルギー、スイス、スロバキア、デンマークの各地に1つずつある。 こうした状況が、大陸に渡っての多くの英国人学生の巡回をもたらしたように思われる。そして、そのうちの何人かは音楽的に活発だったことであろう。 Conclusion Andrew Watheyは、Dunstapleがフランスに存在下可能性を議論し、イギリス音楽と大陸の間の接触の瞬間は、「特定の偶発的事件に基づいており、そして大部分は人とリソースの大きな動きに依存している」と示唆した。多くの「偶発性に基づいた」ことがあるのは確かであるが、それほど短期間ではない性質の交換が大量にあったことも事実である。 大陸では、非常に多くの英国のチャペルが活動していたことは明らかである。大陸では、英国と大陸の両方の音楽家や作曲家や、そして場合によっては、少なくともSarum Riteを使用して。 大陸での英国音楽に関する以下の議論では、これらの重要な接触点に留意する必要があるであろう。 彼らは大陸のスクライブによるイギリス音楽のコピーのためだけでなく、この活動が当時の大陸の作品に及ぼしたような明らかな影響のために重要な文脈を提供している。 文脈を提供するだけでなく、英国と大陸の音楽家の間の接触の性質のより深い理解は、おそらく英語作品の出所を決定するために使用されるいくつかの基準の強さの再評価を強いなければならない。 たとえば、Sarumバージョンのcantus firmus の使用を英語での起源の決定的な証拠と見なすことは、依然として適切であろうか？ そうではない。Sarum Riteは、大陸を拠点とする英国の教育機関で使用されていたため、大陸の作曲家と大陸の英国の教育機関の間の接触を示している可能性がある。 もちろん、それは確かにある種の英国の影響、接触または起源の徴候である、しかしこれの正確な性質は、それが最初に見えるかもしれないほど明白ではない。 |