Music and Reformation 3

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イングランドにおけるトマス・クランマーの教会に おける亡命宗教改革者たちの貢献についての一考察 ｐ157 5”...the order of Common Prayer as it is to be sung in Churches 宗教改革の初期から現存しているpart music は、今日私たちにはよく知られている流れの中で、合唱のサービスがすぐに確立されたことを示している。ペアとなったcanticlesの設定とミサの”通常文”と” 固有文”のための音楽は、すでに、ともに、聖書や祈祷書などのテキストに基づいたアンセムのような構成でエドワード朝の写本で見られる。 　16世紀後半から17世紀初頭にかけて、大聖堂で毎日の詩編や応唱が歌われたやり方は、ほとんど知られていない。 エリザベス朝の聖職者、William Harrison は、大聖堂やcollegiate churchesでは、サービスが”秩序だって”行われた。詩編のみが “ by note ， the rest being read by the minister with a loud voice"として 歌われた。（教区教会のように）。 聖歌隊は、サービスの前後は、内陣に入らなかったために、そして、多くの場所で、初めの詩編が始まってから違反者が到着したときにのみ、合理的な罰金が科されたために、Precesと Responses は両者ともに、Merbeckeがbooke of Common praier notedとして出版した類いの単純なセーラム朗唱に対して、唱えられたり、歌われたりした。(略） ｐ15８ 　詩編チャントの５つのグループのみが光をあてられているが、すべては宗教改革前の詩編トーンシステムに密接に関係している。 5つのうち最も初期のものは�@Merbeckeのものである。 2番目はMorleyの�APlaine and Easie Introduction to Practicall Musicke (1597)に見出される。ここには、8つのSarumトーンが順番に並べられている。非常にシンプルな4声和声体で、それぞれの主題はテノールにある。 Morleyは、しかし、トーンのための変奏されたエンディングを提供する試みはしなかったし、また彼は、各チャントの構造をはっきりと説明しなかった。 3番目のグループはケンブリッジのピーターハウスにある�B“Caroline" part-books (c. 1635)の1つにある5つの和声化されたチャントで構成されている。チャントは現在は2声であるが、もともとは。 4声であった。すべての５つは、Veniteの最初のverseのようにむしろ不注意で始まる。そして、Merbeckeのチャントのように、それらはSarumの特徴を持っていた。 ｐ159 　第4および第5のチャントグループは、王政復古の初期の年代である。 第4は、1661年にオックスフォードで Edward Loweによって出版され、序文で明らかなように、以前の昔の失われた伝統を復活させようと試みたものである。 Loweは、“Canterbury tune".と呼ばれた２つの単声チャントのみを印刷している。 5番目のものは、、はるかに包括的なチャントのコレクションであるが、1664年、The Divine Services and Anthems の第2版で、James Clifford師によって出版された。それは、様々なエンディングを含む13の「Sarum」単一声部と、4声和声のチャントで、Loweの“Canterbury tune"を含んでいる。第８トーンは“Imperial" と称せられ、さらに第１トーンの２つの設定がある。ひとつは “Christ Church tune"であり、もうひとつは“Adrian Batten's tune of four parts".である。 したがって明らかに、Batten自身が1637年に死亡したことから、詩編は内戦の発生前のしばらくの間は、和声化されたアングリカン風チャントが歌われていたと思われる。 ｐ160 　LoweとCliffordはともに、特定の長さの音符においてチャントを印刷したにもかかわらず、その音価は、正確な長さではなく、自然な単語のアクセントを示すような意図があったと指摘された。Cliffordは書いている。 読者は、通常の曲調は音符でなされるが、正確な音価を意味するものではなく、 minim と semibreveは、シラブルがよりゆっくりと歌われる場所では、他のところより強調的に歌われる、ということに気づくことである。 　Merbeckeの表記法は、平等な自由をもって解釈されるべきであり、自然な言葉のリズムが第一に考慮されるべきであろう。 これらのチャントに、詩編がどのように設定されたかは、未解決の問題である。 The psalter or Psalms of David, corrected and pointed as they shall be sung in churches after the translation of the Great Bibleは、最初、1549年に出版されたが、実際にはこの目的のためにはかなり不十分であったに違いない。それぞれのverseを2つに分けるコロン以外の「ポインティング」はない。それぞれの試行錯誤の過程で実行可能な解決策を作成することは間違いなく、現在のように、ポインティングとチャントの両方が大聖堂から大聖堂まで詳細に変化していたにちがいない。 　祝祭の機会には、16世紀後半に、Preces、Responses、適切な詩篇、多くの祝祭の詩編が特に和声設定で歌われた。そして多くの祝祭の詩篇が、Preces や Responsesの設定に、直接、関連付けられた。 ｐ163 タリスは、祝祭用の詩編設定を書いた最初の人だったと思われる。彼の現存する詩篇は、Christmas Evensong と12月24日、26日の夜のための、明らかにクリスマス週における通常の詩篇から成っている。24日と26日の夕べの祈りの詩篇は、残念ながら、あまりに不完全なために、復元されていない。完成されたクリスマスの夕べの祈りのチャントは、第1，7Sarum toneの和声化されたものである。 Tallisのシンプルなシステムは、その後の作曲家、とりわけAmnerとFarrantによって採択されたが、設定はより複雑である。 バード、ギボンズ、Ｍａｒｓｏｎ、モーリー、トムキンズ等による詩編は、チャントのような構造があまり明らかではなく、Sarum tonesを基礎にしておらず、反復の要素はあまり含まれていない。 いくつかの詩篇は、バードの詩篇第II9編33節、チャイルドの詩篇67編、ファラントの３番目の “obiit" psalm などのシンプルな詩形式であり、その他にも、驚くべき丹精なverse慣用句がある。特に、Gibbons (Psalms I45編: I5-2o ， 57 and II8) ， Palmer and William Smithのものなど。 そこには“Atollite portas" の改作と、Edward Smithの “O Lord our governor"（William Mundy作？） の２つの祝祭用詩編がある。それらはまた、アンセムとしても独立に使われた。 ＜リタニア＞ 　1544年の最初のリタニアは、Cranmerの英語版で最初に印刷版として登場した。その記譜法は、 Merbecke'のbooke of Common praier noted と非常に似通っており、音楽の様式は、Merbeckeのように、 Sarum のオリジナルに大きく負っている。 Litanyの最初に和声化された版は、 Wanley books に見出され、後のすべての設定と同様に、それらは単純なコードスタイルである。 少なくとも６つの異なった和声化が、ケンブリッジの作曲家たちによって、I630年代に、Peterhouse part-booksに写譜されていた。 ｐ164 ＜オルガン＞ セントポール大聖堂では、宗教改革の後、MatinsやEvensongでの第１レッスンの朗読の前に、オルガンヴォランタリーがあった。それ以前の実践をどの程度反映したかは、語るには難しい。 確かに、エリザベス朝の初期には、多くの聖職者たちが、教会でのオルガンの使用には反対していた。楽器維持の怠慢や破壊を見つけるのは難しくない。 Steele博士は言った。 「エリザベス朝の時代は、オルガン音楽はまったく劣ってはいなかったが、それにもかかわらず、制限されていた。多くのオルガニストは、イギリスのチャペル・ロイヤルと何らかの形で結びついていて、王室の後援者は、イングランドでは、批判的な時期においても、オルガンの音楽を維持することができたことだろう。」 （エリザベス朝の政策が落ち着いた）1600年代初期に起きたオルガン建設の”ルネサンス”は、verse Servicesやverse anthemsへの新たな流行に密接に従っていた。そして、オルガンのソロ演奏の芸術への関心と平行した復活があった。 　何人かの音楽家たちは、鍵盤楽器における腕前によって、同時代の人々から賞賛を受けた。1585年から1591年の死まで、チャペル・ロイヤルのオルガニストであったWilliam Blitheman、ジョン・ブル、オーランド・ギボンズ、John Tomkins、Thomas Holmes 、John Parsons など。 p165 あらゆる面において、習慣はオルガン音楽の使用に関しての慣習は、大聖堂の間で異なっていた。エクセターでは、例えば、エドワード・ギボンズが聖歌隊長であった場所では、アンセムの前に、短いヴォランタリーが頻繁にあった。 Chapel Royal Check Bookは、オルガンの典礼での使用に関する他のソースよりも多くの証拠を提供している。 たとえば、「Offertories」は、聖餐式とその前の礼拝に、 Princess Mary in May 1605の洗礼式において、演奏された。同じ機会に、オルガン音楽は、貴族礼拝堂のドアでの “noble babe"の到着を歓待して、退出行列の喧騒をカバーした。 　チャペル・ロイヤルのオルガン奏者が目撃した珍しい出来事のひとつは、1604年8月の、スペインと英国の間での「同盟の継続と維持のための」宣誓の署名であった。 テーブルは、署名をするための祭壇の前に約3フィートほどのところに置かれていた。 王とスペイン大使が到着すると、「オルガンが演奏された」。儀式が行われ、その後、アンセムが始まり、その後、条約の締結、さらなる歌唱、そしてヴォランタリーが流れた。 6年後、同様のイベントが開催された。その際の大使はフランス人であった。 Check Bookに記載されているそれぞれの音楽サービスでは、オルガンの音楽は、特別な儀式に必然的に発生する不快な沈黙等をカバーするために使用された。 チャペル・ロイヤル以外のオルガン音楽の使用についての最も魅力的な記述の1つは、1624年の、John Williams ，Dean of Westminster Abbeyによってフランス人大使へ申し出られた悦楽の記述に見出される。 ｐ166 フランス人大使は、ロンドンにおいて、チャールズ王子（1649年に清教徒革命によって民衆から処刑された後のチャールズ１世）と Henrietta Maria（内乱の原因にはヘンリエッタ・マリアの宗教や浪費癖もあったとされ、王妃は国民から憎しみの対象となっていました。国外に居を移したヘンリエッタ・マリアは、自分の真珠やチャールズから委ねられた宝石類を売却し、その資金で夫を支援しました。しかし、その努力も虚しく、1649年、チャールズ1世はピューリタン革命の露と消えることになりますお揃いのパールが結んだ愛〜チャールズ１世とヘンリエッタ・マリアより） との結婚式の交渉をしていた。 ウェストミンスター寺院のJerusalem Chamber での祝宴に先立ち、訪問者たちは修道院長自身に対して、「彼らが教会の荘厳性に目を向けるかもしれない」と感じた。 彼らの入り口では、当時の最高の指であるオルガン奏者ギボンズが、オルガンに触れていました...そして、verseが演奏されている間、Lord Keeperは大使やその他の高貴な人たちに、典礼とともに、彼ら自身の言葉で語りかけた。 Lords ambassadorsや彼らの偉大な行列 が、すべての聖職者席を占拠した。それは30分続き、聖歌隊員は彼らのコープを着て、非常に美しい声で、何曲かのアンセムを歌った。 　エリザベス朝と17世紀初頭の鍵盤音楽のレパートリーを調べるとき、私たちはオルガン音楽とヴァ―ジナルオルガンの相違のかなりの困難に直面する。 現存資料には、２つの印刷されたコレクションを除いて、楽器の指定は明記されていない。この典礼オルガン音楽の調査から確実に除外できる唯一のカテゴリーは、ダンスの形式と世俗曲調にもとずく変奏曲である。「ボランタリー」、「Verse and Point」は、一般的にオルガンに適しており、教会での使用には完全に適している。一方、レパートリーの大部分を形成するプレインソングファンタジアは、分類が容易ではない。 Plainsong自体は、宗教改革後の礼拝には、もちろんその場はない。詩編や応唱は、英語に適するように改作された形で、セーラム朗唱で歌われてはいたが。プレインソングファンタジアはしかし、はるかに高度に発展したセーラムチャントを利用している。そして、大規模な巨匠的ファンタジアにおいては、プレインソングは、少なくとも、最初から最後まで、はっきりと聞き取れる。それらはまた、非常に偉大なオルガン奏者以外での演奏を困難にしている。 ｐ167 Tallisの2つの長い設定のOffertory「Felix namque」はこの種のものである。チャペル・ロイヤルでそれらが演奏されたことを想像することは可能であるが、それらは、もともとは、宮廷での夕べの楽しみのために書かれたものであった可能性が高い。 　この内容においては、ヴェネツィアのサン・マルコのオルガン奏者の一人であった Dionisius Memoの1516年のロンドンへの訪問を思い出すことだろう。その間、彼は4時間の間、王自身を含む限られた仲間と、小さな室内オルガンでの演奏をした。 疑いもなく、エリザベスはオルガン音楽を高く評価していた。彼女はvirginalsの有能な演奏家でもあった。 一方、エリザベス朝のソースに見られる小さなプレインソングファンタジアは、そのほとんどが非常に短いので、典礼用のプレインソングと結びついての使用が考慮されねばならない。 タリスの「Ecce tempus idoneum」は、この分野の典型であり、プレインソングは、設定されたcantus firmusとしてではなく、模倣技法テクスチャの基礎として使用されている。 　Mulliner Bookの一つの詩編プレリュードとは別に、２つのヴォランタリーやいくつかの小さいVersesやPoints,エリザベス朝の "organ"レパートリーは、全体的に、模倣やcantus firmus plainsongsから構成されている。 ｐ168 　Tallisの世代の作曲家が探求した形式やフィギュレーションは、より若い世代のエリザベス朝人、とりわけ真の国際的な名声を得た唯一の英国のオルガニストであるJohn Bullによって完全に探求された。 こうした音楽の多くが一時的な関心事であることを認めなければならない。 Carletonの遠隔の調性への異様な離れ業は、古典的な調性システムの発展の前兆にはなるかもしれないが、同じことを試みたBullの半音的な "Ut、re、mi、fa、sol、la" がすべて一貫していることと比べれば、たいしたものではない。 ブルの11/4拍子の奇妙な試みは、歴史的関心事以上のものとはみなされない。 オーランド・ギボンズは、すべてのオルガニストー作曲家のなかでも、一貫して満足できる作品を作曲することができた。なぜなら、彼は、知られている限り、プレインソングファンタジア形式を避けたからである。 彼のファンタジアは、自由な模倣形式であり、この意味では、先見的である。 彼の “Fantasia for Double Organ" は、“Great" と “Chaire"の間のメロディ断片のフーガ的、連続的な交換を含むことにおいて、この種の最初のものである。 　王政復古前の作曲家による4曲のその他のダブルオルガンファンタジアがある。１曲はRichard Portman ， the Westminster Abbey organist (1633-Civil War) によるものであり、3曲はエクセター大聖堂の巨匠的オルガン奏者、John Luggeによるものである。 Richard Portmanの作品は、散漫ではあるが、王政復古期のBlow aや Lockのオルガンスタイルをはっきりと示している。 ｐ169 　Luggeの作品、特にVoluntariesは、顕著に慣用的であり、そのアイデアは、賞賛されるべき節約性で発展している。 ハモンドはエクセターのオルガンを「繊細で豊かで崇高なものだ。・・・異常な長さと人の太もものくらいの大きなパイプのような、他のものよりも多くのものを加えている」と説明している。ルーゲにとっては、そのような楽器は十分過ぎるくらいであっただろう。 　トムキンズの現存しているオルガン音楽の大部分は、1640年代後半から1650年代初頭にかけてであり、その頃には、彼の70歳の誕生日に近づいていた。形式的には、それは回想曲集であり、ほとんどがプレインソングとソジェット（フーガの主題）に基づいている。 実際、Offertoryや8つのミゼレレのような作品は、適切なオルガン音楽である（Steele博士は、様式的背景において、4つの日付が不明のミゼレレとミステリーとOffertoryを拒否している）。それらは、通常、ヴァ―ジナルにとってより適切と考えられる技法のオルガンへの移行を示している（169ページの脚を参照）。 　しかし、cantus firmus の設定はまとまりなくなりがちであるが、アイデアは、記憶できないほどに大変に多い。 トムキンズにとっては、彼の著名な同時代の人たちと同様に、より訓練された世俗的なダンスやバリエーションの中で、より成功した。