| MUSIC IN MEDIEVAL BRITAIN
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| IV THE INSTITUTIONS AND THE CULTIVATION OF POLYPHONY FROM 1400 TO THE REFORMATION p１５６ 中世初期のポリフォニー音楽は、14世紀後半までは、ソロで歌われた。respond,Benedicamus 、 conductus は、儀式の精緻化あるいはソリストのチャントの置き換えであった。その間、モテットは、respondのソロパートのネウマのトロープス的精緻化として生まれた。 中世後期は、ミサにおいても随意アンティフォンにおいても、聖歌隊全体が参加した、ポリフォニーの形式の発展の時代であった。そして、Magnificatや Hymnなどその他のものは、一方の側と他方の側で、ポリフォニーとプレインソングが交互に歌われた。 合唱ポリフォニーに対するこうした動きのリーダーたちは、より重要なカレッジや大学の教会、王室と貴族の礼拝堂であった。これらの施設の歌手はバランスの取れた聖歌隊を結成し、それらのすべてが、ポリフォニー音楽の発展に期待されていると仮定するのに十分な理由がある。 これは、法定のことではなく、世俗大聖堂では通常要求されなかったが、順番にvicarsや choristersのような専門家によって、ポリフォニーのアンティフォンや随意ミサの歌をサポートする慣習があった。 p１５７ 大きい修道院はこうした考えを採用し、世俗に開かれた随意ポリフォニーを歌うために、世俗的な指導者のもとで、修道士または聖職者および合唱指導者を要する聖歌隊を設立した。それゆえ、より古い施設においては、近代的感覚のバランスのとれた聖歌隊や合唱音楽が、儀式的にも物理的にも「聖歌隊の外で」歌われたポリフォニーの新しい形式と結びつくようになった。 この時代の後半には、主たる祝祭や随意的形式でのポリフォニーは、大規模な町の教会で発展した。歌手は機会に応じて、あるいは年単位で雇われた。 この間、オルガンもまた、歴史に新たなページを残し始め、儀式音楽に重要な役割をするようになっていった。さらに丹精な楽器が発達し、オルガンを伴った儀式のポリフォニーの遂行は、確立された慣習となった。 この時代の音楽の遺残は、幸いにもかなりの数の完全な、またはほぼ完全な写本がある。それらの外観は、合唱ポリフォニーの成長を反映している。なぜなら、より重要な写本は、１６世紀初期までには増加してきており、Caius College manuscriptは現存している最大のクワイヤーブックである。 分冊化されたパートブックは、１５００〜１０年頃に採用され、１６世紀において、書いたり印刷される通常のやり方になった。遺された写本や断片の数は数が少ないわけではないが、損失は非常に大きかった。目録や計算書からそれらの性質と程度を知り得る。これらの文書は、当時の音楽のさまざまな種類の施設によって演奏された場所を明らかにする。 こうしたソースはまた、儀式や典礼でのオルガンの使用における合唱ポリフォニーの新しい様式の場に光を当てる。そして、その他のやり方によっても、当時の音楽の歴史のギャップを満たす手助けになる。 p１５８ Colleges ＜New College＞ オクスフォードのNew Collegeの法令は、明示的に、ポリフォニー音楽の歌い方や教え方を要求していなかった。創始者から与えられたチャペルブックには、ポリフォニーの本が含まれていなかった。 1442-3年のヘンリー6世の大学訪問のための準備において、ある種のミサがおそらくは、王の財産のために、聖歌隊のGradualsに追加された。同じ年にinformator(John Francis)は初めて、聖母マリアのためのアンティフォンの教授のための追加支払いを受けた。それには、王のための祈りが続いた。 Edward IV (1464-5)においては、「王のミサ」は、再度記譜され、 1494-5年のBursars' Roll もまた、pro missa Domini Regisのための支払いを持った。ポリフォニー音楽についての最初の明確な言及は、1470-1年においてであった。 cantus fractusの３つの本が修復された時、Roll における後のエントリーは、かなりの部分レパートリーを増強した。 （略） ｐ１６０ 1404年から1432年の間のWinchester College のチャペル目録は、Kyrieの設定で始まるポリフォニー音楽の本をリスト化している。 （略） p16２ ＜Eton College＞ イートン・カレッジ（Eton College）は、中世後期の choirbookを保存・管理していた当時の唯一の施設であり、それは1531年頃のチャペルの財産目録に、 'a grete ledger of prick song ii folio turn cuncta’として記載されている。 それは、現在、大学図書館にあるポリフォニック・アンティフォンとMagnificattsの大規模な写本と同一視されている。 そのページの約半数は残念ながら失われているが、Eton choirbookは、英国の中世音楽の現存写本の中でも、その内容と光彩の美しさという点で価値がある。polyphonic antiphonの毎日の歌い方では、大学の法令が求められた。そこでは、聖歌隊は毎晩、informatorとともに、2人ずつチャペルに入り、十字架の前でPoster nosterを唱え、そして、聖母像の前で、Mary-antiphonを歌った。 トロープス [cum suis versiculis) をともなう Salve regina は、Lentの間に、そして、その他の祝日のアンティフォンは、Lentの日に、そして、その年の休みの間に歌われた。もとの状態では、 choirbook は4-9声で67のアンティフォンを含んでいた。そのうち15作はSalve reginaの設定、24作はMagnificatで4から7声で、Richard DavyはマタイによるPassionの4作、1500年から1515年までの informator であった Robert Wylkynsonの13声のrotaの形での使徒信条の設定がある。 p1６3 より初期のEton Collegeは、２つの 'bokes of prikked song', を所有していた。１冊は illud et で始まり、もう１冊は beata Dei で始まっていた。そして、'boke for organys'は、laris quiで始まっている。それらはさらに、1531年まで使われた。 これらの項目を含む目録は、後に別の人手に承認（ endorsed ）されている。 'Roll of what things the Provost was forced to deliver to the Dean of Windsor in 1465',すなわち、大学が解散の危機にある時であった。 大学のアカウントには、1496年以降のチャペルに1つ以上のオルガンがあったことが示されている。その支払いは1498-9年に magna organa in choroを規制するために、オルガンの近くに聖堂を作ったり、 偉大なオルガンにつながるステップの扉のためになされた。 1506-7年、16世紀のオルガンビルダーとして有名だったJohn Howe, は、新しい臓器の運搬とそれを礼拝堂に建てるために、40のシリングを支払った。（略） ＜ King's College ＞ King's College の聖歌隊はまた毎晩、 polyphonic antiphon を歌った。この法令の言葉の使い方は、イートンのそれと似ているが、 Salve regina は、 Lentに限らなかった。King's King's College は、1448-9年に、cantus fractusを持っていた。1452年には3冊だった。 1495-6年に、その頃は聖歌隊の聖職者だった作曲家Thomas Farthyngが、St. Nicholasの祝日のための音楽を書いた支払いを受けた。1499-1500年には、チャプレンであり、 Eton manuscriptにおけるMagnificatの作曲家であったJohn Sygarに、2曲のミサ曲の書法に対して、支払いがなされた。 p164 これらのエントリはおそらく、ポリフォニー音楽を指し、後のエントリーの中の3つは確かにそうである。彼らは、1502-3年に cantus fractusの本の bindingや coveringのための支払いをしている。翌年には、チャプレンJaxsonのために、 Regali ex progenieとLux aeternaと呼ばれたミサ曲、そして1508-9年には、2つのMassesの作曲のためにSygarへ支払いがなされた。２つのミサ曲のうちの1つはPer signum crucisと呼ばれたものである。そしてFayrfaxとCornyshによって作曲された7つのセクエンツィア、Adventのための3つのセクエンツィアに対して支払いがされている。 Regali ex progenieは、その他の写本にも現存しているFayrfaxによるミサ曲である。そしてこのエントリーは、その日付が発見された最初の証拠である Masses Lux aeternaあるいはPer signum crucisは現存しない。 1529年に作られた Tnventarye of the pryke songys longynge to the Kyngys College in Cambryge'との比較は、Jaxsonが、羊皮紙上の6冊のパートブックの終わりに向かったエントリーに名づけられた2つのMassesをコピーしたことを示している。 FayrfaxとCornyshによる失われたセクエンツィアは、毎日のLady-Massのための7つのセクエンツィアとAdventのLady-Massのための3つのセクエンツィアであった。 Sygarがそれらをコピーした本は、同じ目録に現われる 'iiii bokys of papyr havynge Sequenses and Taverners Kyries' であったかもしれない。 ポリフォニーブックの、多彩な配列の同定されていない現存写本が存在する。それは、Masses, antiphons, responds, settings of the Magnificat and Nunc dimittis、そして、Massesの多くと同様、St. Nicholasへの祈りを反映した儀式項目を含んでいる。（略） p165 ＜Magdalen College ＞ 現存する Davyと Sheppardの音楽は、15世紀の最初の半世紀の間のMagdalenの聖歌隊の偉大な業績を証言している。その期間の記述は、大学によってなされたチャペルとその礼拝への提供がいかに惜しみないものであったかを示している。（略） p166 1486年と1495年に作られたチャペルブックの目録は、ポリフォニー音楽についての詳細は述べていない。ただ、libit de cantu diviso がinformatorの保護管理のもとにあったことが述べられているだけだが、多くのプレインソングの礼拝本が注目に値する。 1495年には、それぞれの側に15個の Antiphonalsが置かれていた。それ以外の3つのAntiphonalsがあった。そのうち1つはオルガン用であった。president側の13のGradualsと vice-president側の16のそれは、1つは統率役用であり、もう1つはオルガンのためのものであった。その他に６つの別のGradualsと67の Processionals、19の Missalsがあった。その他に、２つの記譜された Hymnals とOrdinalを含む、必要な本が、それぞれの側に置いてあった。 1522-4年の目録では、ポリフォニー音楽は、完全に転載されたセクションで、異常に有益な詳細で記述されている。 le Basという1冊の本を除いて、すべての音楽はchoirbooksにあり、これらの中で最も美しい9冊の本は、５−７声のMassis、antiphons、MagnificatとNunc dimittis などの聖歌隊のレパートリーの主要項目を含んでいた。 LadyMassの音楽は、Kyrie, Alleluia and Sequenceを含み、4声で歌われ、明らかに、男声と少年だけのものであった。4声のantiphonsも提供された。次の年の間に、印刷されたMissalと6つの印刷された「聖歌隊とつながった」Hymnalsが目録に加えられた。（略） p168 ＜Cardinal College＞ Cardinal Collegeに対するWolseyの法令法の下では、３つのアンティフォン、 one to the Trinity, one to St. William of York3 and one to the Virginは、毎日、チャプレンと聖職者が、PM4時後にしばらくして Vespers と Compline を歌ったあと、 intorto cantu out divisoで歌われた。 PM7時には、すべてのchoristeとそのインストラクターは、 precentorによって割り当てられたチャプレンと聖職者と一緒に再びチャペルに行き、Salve reginaのポリフォニー音楽設定を歌った。choristeがversicle Ave Mariaを歌い、すべてひざまずき、solemniterで、 antiphon Ave Mariaを歌った。 informator と choristers は、チャペルの教会堂中央の一般信者席のある部分（nave)に行き、十字架の前にひざまずいて、 antiphon Sancte Deus, sancte fortis をポリフォニーで歌った。 ヘンリー8世の法令では、夕方のアンティフォンの順が変更され、Sancte Deus, sancte fortis は、チャペルの教会堂中央の一般信者席のある部分（nave)で、マリア・アンティフォンが聖歌隊で歌われた後、歌われた。 それから鐘が3回鳴り、しばらくして、 choristers が 'intorto cantu quern pricked appellant' で、最初の2回のインターバルでAve Mariaと、3回目のインターバルでAve Maria gratia plena Dominus tecumと一緒に、「ガブリエルの挨拶」を歌った。 （略） p170 Household Chapels Old Hall manuscript は、週日を含む毎日の、王室付属礼拝堂でのポリフォニー音楽を伴うミサを歌うための音楽を提供した。ヘンリー6世がイートンとキングズの創設に伴い、ヘンリー6世の治世になってから、Lady-Masｓの毎日の歌が歌手の任務に追加されたかもしれない。当時のEton and King'sの創設と同時に、1444年に「私邸礼拝堂での聖母の毎日の礼拝」を監督した John Plummer に支払いがあった。 エドワード4世のチャペルの法令は、「 'Oure Lady masse preest and the Gospeller are assigned by the deane, and if the King be present when he redith the Passion on Palme Sonday, it hath ben accustomed the gospeller to be served with a lamprey, and when the chappell synge mattyns overnight, called Blanke Mattyns, or elles solempne dyryges for the Kinge's fader or moder, then is there allowed to them comfettes and wine'」と指示されている。 All Saints とクリスマスのMatinsでの聖歌隊の出席は、Audiviを歌うためのhoristerｓへの1514年の支払いと、All-Hallows DayのAudiviの歌と Gloria in excelsis の歌のための1513年のWilliam Cornyshへの支払いによって確認されている。 1474年にエドワード4世は、4歳の息子、後の悲劇的なエドワード5世（エドワード5世は弟のヨーク公リチャードと共にロンドン塔に幽閉された。2人は「塔の中の王子たち」 (Princes in the Tower) と呼ばれることになる）の私邸のための布告を作った。（略） ヘンリー7世の息子、アーサー・ウェールズ王子（Arthur Tudor, 1486年9月20日 - 1502年4月2日）は、イングランド王ヘンリー7世と王妃エリザベスの第1王子でヘンリー8世の兄。プリンス・オブ・ウェールズに立てられたが、国王即位を果たせずに死去した）には、自身の礼拝堂があり、John Nele が執事だった。 ヘンリー8世の礼拝堂の執事Richard PaceとWolsey枢機卿との手紙の交換は、Wolseyの付属礼拝堂から王のそれへの、 chorister の実質的に強制された移転について述べている。 Paceは 15 18年3月25日に Wolsey に手紙を書いた。 ｐ171 ヘンリーの付属礼拝堂の卓越性は、ヴェネツィアの領主への手紙の中で、Sagudinoによって、注目された。それは1515年にベネチア大使のレセプションについてものもである。6月6日、王は大使を招き、リッチモンド宮殿に連れて、ミサを聞き、食事をした。 そして、壮大な行列が行われた後、 high massが、王のchoristersによって歌われた。その声は人間の声とよりも神の声であった。 non cantavano ma giubilavano counterbass声部と同様、それらは、世界に２つとないものであった。 1526年、ヘンリーは、自身の城であるウィンザーの城、自身の領地であるBewlye、Richmond and Hampton Court, Greenwich, Eltham or Woodstocｋにおいて、彼がウェストミンスターから離れていた時、王室礼拝堂だけは彼と一緒に旅行しなければならないと命じた。（略） ｐ172 ヘンリー8世の「 Book of Payments 」には、彼が Fayrfax に、1516年、 1517 and 15 18年に、 polyphonic music の本のために、比較的高額の支払いをしたことが示されている。そしてロンドンの聖職者は、 1515年に王のために「 'an anthem of defuse museke' 」を作曲し、支払いを受けた。 （略） ｐ174 Collegiate Churches p191 随意ミサやアンティフォンをポリフォニーにおいて演奏するために歌手を保護するについての大きな修道院の目的は、人々の祈りを育て、彼らのコミュニティの名声に追加することであった。 p214 The Ritual Use of the Organ |