7. The origins of the conspiracy (p. 74).
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8. The Artamonov question (p. 82).
　Zivanovicの声明の中で、ディミトリビッチ（アピス）が、オーストリアがセルビアを攻撃した場合に備えて、ベオグラードのロシア武官アルタモノフ大佐をルートとしてロシアの援助を確保する必要があると考えていたことは、読者の注意を逃れることはできないだろう。

このことはヨーロッパ戦争の責任問題におけるあいまいな点であり、解決する必要がある。

ロシア武官アルタモノフ大佐がベオグラードで計画されていた暴動の当事者であるという当初の主張は、オーストリア人ジャーナリスト、レオポルト・マンドルによって、1924年6月27日と28日のNeues Wiener 6 Uhr Abendblattに掲載された2つの記事の中で、次のような言葉でなされた。

　ベオグラードのロシア武官アルタモノフ大佐は、長い間彼（ディミトリビッチ）と協力して働いていた。。。。武官アルタモノフはドラグーチン・ディミトリビッチ（アピス）からMlada Bosna（青年ボスニア）の計画について聞いたとき、サンクトペテルブルクと相談する間、少し遅らせてほしいと頼んだ。数日後、彼はセルビア軍参謀本部情報部の事務所に再び現れ、何が起ころうともロシアはセルビアを支援すると宣言した。アルタモノフがこの声明を発表している間、「黒手組」中央委員会のメンバー数名が出席していた。

p83
「私たちはロシア武官アルタモノフの言葉に心の底から震えた――と情報提供者は語った。というのは、今、オーストリアの木の根元に斧が置かれようとしていることを悟ったからである。」 1

　マンドルは情報源を明らかにしていない。彼とボギチェビッチの両者がボイフィン・シミック大佐から情報を得た可能性もある。後者がボギチェビッチの情報提供者である二人のテロリスト、ゴルビッチとバスタイドと緊密に連絡を取っていたことは事実である。彼らは「黒手組」に属した後、共産主義者となり、ウィーンで「La Federation Balkanique」というタイトルの革命週刊誌を発行していた。 2

戦後、シミックはウィーン、パリ、モスクワで放浪生活を送った。 1925 年 5 月の Paris.review Clarteに掲載された Victor Serge とのインタビューで、Simic は次のことを明らかにした。

（シミック）
　アピスはロシア駐在武官アルタモンフとともに毎日働いており、彼はアフタモノフからコノピシュト会議で下された決定について知った。これらの決定は、セルビアの勝利の結果として着実に大きな割合を占めるようになったオーストリア＝ハンガリー地方のスラブ的な要素の不満を考慮すれば完全に理解できる。

彼はアルタモノフから、フランシスコ・フェルディナント大公が1914年の夏に行われるボスニアでの大規模な演習に参加する予定であることを知った。ディミトリビッチには、フェルディナント大公は、ブカレスト条約を破って、Albania, Durazzo and Scutariから我々をを追い出そうとする悪人に見えた。ディミトリビッチは、公を殺害することによって、オーストリア・ドイツ軍連合にも混乱をまき、我々がまだ準備を整えていなかった潜在的な世界大戦を遅らせることを望んでいた。

彼は、オーストリアの戦争準備が、そこから生じる新たな敵対行為（殺人事件）のせいで中断されるのを目にした。これにより、君主制下のスラブ人が反乱を起こすかもしれない。

戦争が事実上避けられなくなったとき、アピスは断固とした行動を起こす前にアルタモノフと理解し合うことが自分の義務であると考えた。彼はサラエボ暴動への準備について彼に知らせた。

数日後、アルタモノフは次のように返信した。「どうぞおやりなさい！　もし攻撃されても、あなたは1人ではありませんよ」。

アルタモノフは上からの正確な指示を求めていた。上とは誰だったかって？おそらくHartwigでしょう。アピスの確固たる信念によれば、Hartwigはすべてを知っていた。おそらくサンクトペテルブルクにも、Hartwigには個人的な友人がいたのだろう。

サゾノフはどうかって？大使たちの方針は多くの点で閣僚の方針と異なることが多いため、確実なことは言えません。アルタモノフは「黒手組」の活動をよく知っていた。彼はオーストリアでのプロパガンダのためにアピスに個人的に8,000フランスフランを支払った（The RUSSION ORIGINS of the First World War p47）。 3

p84
　1937 年 12 月、C. A. ポポヴィッチ大佐の立ち会いのもと、筆者は上記のインタビューの文章をシミック大佐に提出し、そして彼は、それが特定の形式的な詳細を除いてすべての点で正しいとしたが、Hartwigがすべてを知っていたとは一度も述べたことはなく、この点で彼の考えは誤って報告されている、と筆者に保証した。

彼の意見では、Hartwigは陰謀については何も知らなかったが、アルタモノフは黒手組に同情しており、黒手組に8,000フランを寄付しており、何よりもその首領ディミトリビッチ（アピス）と日々協力しており、すべてを知っていた、ということだった。

シミックは、アルタモノフがディミトリビッチ（アピス）に返答する前に、サンクトペテルブルクで誰かに相談できたのかについては、皆目わからなかったが、相談相手は、彼以上のより権威のある誰か、おそらくロシア軍参謀、おそらく陸軍大臣スホムリノフ、おそらく大公だろう、と付け加えた。 それがHartwigではなかったことは確かであった。なぜなら、そうであれば、彼が答えを出すまでに数日の遅れはなかっただろうからである。

　シミックが、どのような理由で元の意見を翻したのか、筆者には分からない。彼は、『Clarte』誌に掲載されたヴィクトル・セルジュとのインタビューに不正確さがあったとしても、それを修正するには何の困難もなかったわけだから。

しかしながら、ベオグラードのオーストリア公使ギースルも、本稿の筆者の質問に対し、Hartwigが陰謀を認識していたとは思わない、と答えたことを付け加えなければならない。セルビアの軍事的弱さを知っていた彼は、オーストリアとセルビアの間の戦争、そしてそれを引き起こす可能性のあるあらゆるものに反対した。しかしギースルは、アルタモノフが陰謀に気づいていた可能性がある、と考えた。

　一方、将軍に昇進し、1937年にはベオグラードに住んでいたアルタモノフ自身は、筆者の質問に答えて、1914年7月19日から28日までは、2ヶ月の休暇を取っている最中であり、セルビアにいなかった、と断言した。彼の任には、 Staff Captain Alexander Werchovskiがいた。アルタモノフは6月29日にサラエボの暴挙を知ったとき、チューリヒにいた。彼は任地には戻らず、まずミラノに行き、次にロヴラナに行った。 7月24日、彼はそこでオーストリアからセルビアに対する最後通牒のニュースを聞いた。彼はフィウメに急いで行き、戦争は避けられないと考えてすでにサンクトペテルブルクに向けて出発していたWerchovskiに電話した。その後、アルタモノフはベオグラードに戻ることを決め、オーストリアがセルビアに宣戦布告した7月28日に到着した。アルタモノフに対し、筆者はシミックの話を差し出した。

　アルタモノフは、シミックの話の内容は虚偽であり、ディミトリビッチ（アピス）はセルビアの暴動について決して言及していなかった、と宣言した。アルタモノフが、アピスが（セルビアの暴動に）関与していたことを知ったのは戦後になってからだった。彼らは最も友好的な関係にあったが、ボスニア・ヘルツェゴビナにおける差し迫ったオーストリア・ハンガリー軍の軍事行動や、フランシス・フェルディナンド大公のボスニア訪問については一度も話し合わなかった。彼らは、法定推定相続人が死んだ場合に何が起こるかについて意見を交換したことはなかった。

p85
オーストリア軍の軍事行動がボスニア国境でまさに始まろうとしていたり（7月19日から28日）、大公がサラエボにいるその瞬間にベオグラードを欠席するのは奇妙だったのではないか、という筆者の発言について、アルタモノフは当惑し、ためらった後、こう言った。「自分は 3 年間一時帰休も取っていなかったし、6 月の前半に休暇の許可が出されたが、何が起こるかなんて全く分からなかった。」

彼は、サラエボの暴動については何も知らなかった、と繰り返した。当時の狭いベオグラードでは、公的な生活はごく少数のカフェに限られていたため、この陰謀を秘密にすることはできなかった、と彼は付け加えた。

　オーストリアが大公の命を守るために十分な予防措置を講じなかったとしても、それには理由があったに違いない。おそらく、サラエボのドラマは、謎めいたハプスブルク家のドラマを暗示しているのでしょう。おそらくこれが、ビリンスキーに対するJovan Jovanovicのアプローチが成果を上げなかった理由の説明である。 1
1 Jovan Jovanovicがビリンスキーに、大公の訪問は勧められないと示唆しようとした試みへのほのめかし。これについては次の章 (pp. 101-6) で詳しく説明します。

筆者がアルタモノフに、ディミトリビッチ（アピス）がシミック大佐に対して行った発言についての説明を求めたとき、彼の答えは次のとおりだった。

（アルタモノフ）
　おそらくドラグトゥム・ディミトリビッチ（アピス）は、自分の罪を和らげて隠蔽するため、あるいは上層部からの影響を自慢するためにこの説明をしたのだろう。彼は強力で野心的な人物で、国家の完全かつ無条件の指揮権を獲得することを目指していました。

私（アルタモノフ）がサラエボの暴挙に同意していた、というシミック大佐に対するドラグトゥム・ディミトリビッチ（アピス）の発言は、一方では陰謀における彼の役割を糊塗し、他方では彼の威信を高めた。

　著者は、知性が限られており、性格の強さがほとんどないと感じたこのオフィサー（アルタモノフ）の行動や、サラエボ事件後にベオグラードにいなかったことについての説明に、依然として納得していない、と正直に告白せざるを得ない。

彼は 1914 年 6 月から 7 月にかけてのスイスとイタリアのホテルのリストを筆者に見せ、彼と家族が各ホテルで宿泊した部屋番号とその日の出費の明細を見せた。

サラエボの暴動やHartwigの死についての言及はなかった。 1914 年 7 月 24 日の日付が記されたページの一番上に、ロヴラナにある彼のホテルの名前の下に「オーストリアからセルビアへの最後通告」という言葉があり、その後に「コーヒー――2リラ！」で始まるいつものその日の出費の記録が続いていた。

　筆者は、ロシア参謀本部とセルビア参謀本部の緊密な協力関係、およびベオグラード駐在ロシア武官アルタモノフ大佐と軍司令官ドラグチン・ディミトリビッチ（アピス）大佐との親密な関係に関する『Le Proses de Salonique』でのボギチェビッチの主張に対するアルタモノフ将軍の主張に目を向けた。 2

アルタモノフの返答はこうだった。

p86
（アルタモノフ）
　もちろん、ディミトリビッチとはほぼ毎日連絡を取っていました。私は陸軍武官で、ディミトリビッチ（アピス）はセルビア軍参謀本部の軍事情報部長でした。セルビアとロシアは極めて友好的な関係にあり、戦争の際の相互協力について話し合っていた。さらに、私はボスニアでのオーストリアの軍事準備に従わなければなりませんでした。なぜなら、戦争の場合、敵の最前線として、そうすることが、ロシア参謀本部にとっての喫緊の関心事項事項だったからです。ディミトリビッチとの関係は完全に軍事問題に関する情報に限定されていた。

　それにもかかわらず、アルタモノフは、その職位を考えれば、まさにボスニアにおけるオーストリア軍の大演習の前夜にベオグラードを出発したことについて、現在の筆者に説得力のある説明を与えることに成功しなかった。

アルタモノフは、演習や、オーストリアがその演習の前兆となる対セルビア戦争を計画していた可能性についても、フランシスコ・フェルディナンドの死後に何が起こるかについても、彼に対する陰謀についても、ディミトリビッチと話す機会は一度もなかったとただ繰り返した。

　戦後になって初めて、ディミトリビッチ（アピス）がサラエボの暴動を扇動し、組織したことを知りました。

　結局のところ、アルタモノフがオーストリアの攻撃の際に、セルビアに対するロシアの援助を保証する立場にあったかどうか、またディミトリビッチ（アピス）がそのような保証に満足したかどうかは疑問である。しかしながら、アルタモノフがディミトリビッチから直接ではないにしても、他の情報提供者から陰謀について知らされ、それを阻止するために何もしなかったということは確かのようであり、この意見はスロボダン・ヨヴァノビッチ教授も共有している。 1

9. The true motive of the crime (p. 86).
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