Albertini THE ORIGINS OF THE WAR 1914 p89-105 II. THE THREADS OF THE CONSPIRACY... 1. The identification of the perpetrators of the outrage and their personalities (p. 39). 2. The behaviour of the accused at the trial; their sentences (p. 45). 3. How and when the outrage was planned; the links between the conspirators and the Black Hand (p. 51). 4. The trial throws little light on the real instigator of the crime (p. 58). 5. Vienna’s mistake in accusing the Narodna Obrana and not the Black Hand (p. 64). 6. The part played in the outrage by the head of the Black Hand , Colonel Dragutin Dimitrievic (p. 68). 7. The origins of the conspiracy (p. 74). 8. The Artamonov question (p. 82). 9. The true motive of the crime (p. 86).

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5. Vienna’s mistake in accusing the Narodna Obrana and not the Black Hand (p. 64). aaa 6. The part played in the outrage by the head of the Black Hand , Colonel Dragutin Dimitrievic (p. 68). 　セルビア政府は、非常に恐れ憎んでいたディミトリビッチを最初に非難し、サロニカ裁判後の1917年、有罪判決を受けた男のために介入しようとしたすべての人たち、さらにはイギリス陸軍国務長官に対しても、サラエボ陰謀におけるディミトリビッチ大佐の共謀には疑いの余地がなかった、と返答した。 1年後、セルビアのStefan Protic外務大臣は、最近のアピス（ディミトリビッチ）の処刑を遺憾に思うR・W・Seton-Watson の記事に返信し、「ディミトリビッチの釈放の不可能性を十分に証明した文書」の存在について語った。 1922年、Stefan Protic外務大臣は自身の機関紙『ベオグラード・ラディカル』に、ディミトリビッチが、暴挙に対する全責任を認める署名をしたと書いた。 p69 　この文書は作成されず、この恐れた敵を排除するためにサロニカ裁判をでっちあげたパシッチの政府の主張に基づいてディミトリビッチの有罪を推定することは不可能である。 それにもかかわらず、パシッチの政敵であり、ディミトリビッチの追悼者であるBogicevicでさえ、これまで見てきたように1、ディミトリビッチ裁判終了後に、次のように書いている。 彼はサラエボの暴動に対して自分だけが有罪であると宣言した。しかし裁判所、ロシア大臣、ロシア武官はその準備を知っていたと付け加えた。 Bogicevicは、この文書はおそらく当時内務大臣だったLjuba Jovanovicが所有していたものだと考えており、後で見るように彼の重大な啓示は大きなセンセーションを巻き起こした[2]。また、Bogicevicは、アピスが次のように述べた遺書も出版している。 （アピス） 　私は無実であるが、セルビアにとってより高い理由から私の死が必要であると信じて死にます。 3 　このような言葉はどのように受け取られるのであろうか？ そしてディミトリビッチ（アピス）は本当にサラエボ事件に対する全責任を署名文書で認めたのだろうか？ 筆者はこの件について調査を試み、自白が存在するというセルビアの一般的な信念を発見した。ポポビッチ大佐とベオグラード大学の元学長スロボダン・ヨバノビッチは、この暴挙においてアピスが果たした役割について正確なことは何も知らないとしながらも、この問題に関する彼の声明は確かに存在し、あるいは存在していた、誰も読んでいないが、それがサロニカ裁判の決定的な要因となったことについては、同意している。 ただその所在については何も知られていない。知られているのは、特定の重要文書が州立公文書館に保管される代わりに王立公文書館に保管されたか、在任中の首相によって保管されたということだけである。 ディミトリビッチの声明がパシッチによって保管されていた場合、それは他の文書とともに王立文書館に渡された。 　 このような声明が要求された理由は、ウィーンの元セルビア公使Jovan Jovanovicが筆者に知らせたもので、彼は1914年に「黒手組」と軍閥によって、パシッチの後任政府の外務大臣に選ばれた人物である。 4 彼の説明によれば、この暴挙はサラエボで準備されたものである。 この考えはベオグラードに有利な土壌が見つかった。 ディミトリビッチが暴挙の主催者であることを認める書面による陳述書を作成したのは間違いないが、それはおそらくサロニカ裁判で、見返りに無償の恩赦を約束する形で彼から抜き取られたものと思われる。しかし、死刑判決は宣告され、即、執行された。 Regent、パシッチ、プロティッチ側と、ディミトリビッチ側との間で激論があったという事実を見落としてはならない。 事件勃発の2週間前、ディミトリビッチはパシッチを打倒して政府を一掃する計画を立てていたが、その圧力的で恣意的な政策と政治的センスの欠如により多くの不支持を招いていた。 　 p70 その後の危機では、パシッチはもう終わったかのように見えたが、Regent and Hartwigの介入によって再び権力の座に就き、新たな選挙が行われた。 不満を抱いた国王は皇太子に摂政の任を与えて、隠居生活に身を引いた。 　Jovan Jovanovicによれば、ディミトリビッチとパシッチの間には激しい確執があったという。 サロニカ裁判の主な動機となったのは、ディミトリビッチの陰謀に対するパシッチの恐怖だった。 それは事件が膠着状態になる可能性があった重大な時期に起こった。 Prince Sixte of Bourbonは平和に向けた協議を開始しており、オーストリアは、サラエボの暴動を引き起こした政治的扇動がもはや行われることなく、、オーストリアに敵対する秘密結社は鎮圧されるという、セルビアからの保証を求めていた。 これらの会話の噂はセルビアにも伝わったはずで、オーストリアは非道行為を行った者の処罰を求めたと言われている。 1 したがって、すでにその負担を取り除いて和平交渉に臨むことが賢明であったろう。 これがサロニカの復讐の口実となった。 ディミトリビッチの死刑により、パシッチは、和平交渉が始まる前に、セルビアがサラエボ暴動の責任者を排除したことを示すことができた。 　この意見はSeton-Watsonも同様であり、彼は、パシッチ政府が軍から危険で敵対的な要素を排除しただけでなく、オーストリアとの個別の和平の不測の事態に備えた土壌を整えることを望んでいたのは疑いようがない、と考えていた。 それは同盟に対する裏切り行為としてというよりは、事態の進行上、必然的に課せられたものとしてだった。 ウィーンは、パシッチ・Karageorgevic政権が事件を引き起こした出来事に関与していないと確信する必要があったことだろう。 そして実際、ディミトリビッチが執行猶予を拒否したとされる理由は、彼がサラエボでの暴挙に加担していたことが発覚したためであり、彼が裁判にかけられていた告訴とは全く無関係なことであった。 2 　彼のこの共謀に関して、セルビアで筆者が尋問した人々は、ディミトリビッチが署名した有罪声明の存在を疑っていなかったものの、彼の全有罪について同様に確信しているわけではなかったようであることは、言及する価値がある。 p71 言い換えれば、アピスは自分自身が陰謀の推進者ではなく、タンコシッチとシガノビッチに武器を提供し、暴挙を実行する手段を提供させた可能性がある。その場合、実際にはプリンチプは彼に頼らずにリボルバーを手に入れることができたので、アピスの罪はそれほど大きくないであろう。 陰謀の中でディミトリエヴィッチが果たしたこのより限定的な役割は、1923年にベオグラード大学の Stanoje Stanojevic 教授が行った暴露（p90）から現れているように思われる。 Stanoje Stanojevic 教授とは私たちはすでにパシッチと「黒手組」に反対する将校たちの団体である「白手組」の関係者として会ったことがある。 　Stanoje Stanojevic 教授によれば、自身の発言を決して文書化してはいないが、ディミトリヴィッチは、1911年には皇帝かフランシスコ・フェルディナンドの命を狙おうと使者をウィーンに送っていたという。しかし、その使者についてはそれ以上何も聞かれなかった。 1914年6月2日のコノピシュト会談後、ヴィルヘルム2世がセルビアでの衝突におけるドイツの支援をフェルディナント大公に対して約束した、とディミトリビッチがロシア軍参謀から知らされたとき、彼は暗殺の必要性を確信した。 ディミトリビッチはオーストリア軍の作戦計画を掌握しており、1915年に彼自身が語ったように、セルビアは攻撃されようとしており、セルビアにとって最悪の敵とみなされていたフランシスコ・フェルディナンドの暗殺によってのみ救われるだろうという確信に飛びついた。 タンコシッチ少佐から、ベオグラードに二人の若いボスニア人が犯罪を実行しようとしていて、アドバイスや指示を求めていたと聞いて、ディミトリビッチは彼らを利用することを決意し、タンコシッチに、自分が用意した銃器と爆弾の使用法を彼らに指導するよう命じた。 6月15日、彼は計画に反対していた「黒手組」中央委員会に自分の意図を伝えた。 そこでディミトリビッチは、自分の暗殺計画を取り消すと約束したが、遅すぎたのだろうか、犯罪者らは彼の命令には従わなかった。 1 　こうしてみると、若い共謀者たちはフランシスコ・フェルディナンドの命を狙おうとディミトリビッチとはまったく離れて決意していたようだが、ディミトリビッチは彼らの意図を知って後に初めて、彼らに援助を与えた。 しかし、Stanoje Stanojevic 教授の言い分には説得力がなく、彼の本自体には不正確さとまったくの間違いがたくさんある。 「黒手組」中央委員会の会議が開催される可能性は低かったが２、プリンチプCabrinovic and Grabe2 が５月２８日、つまり6月2日のコノピシュト会議のかなり前に犯罪を実行するためにベオグラードからサラエボに向かったという事実はある。 ２　その可能性は、ディミトリビッチが普段から他人に相談するのではなく、自らの意思で行動していたという事実からも推測できる。 自由主義者でありながらアピス（ディミトリビッチ）の崇拝者でもあった Zagreb Nova Evropa紙の編集者、M・クルシンは、アピスが自分の計画と行動について最も厳密な姿勢を保っていた、と本誌記者に語った。 「黒手組」は実際にはアピス自身だった。 他の人たちは従うだけでよかった。 タンコシッチですら彼の「従者」に過ぎなかった。 p72 しかし、サラエボ事件から10周年を迎えるにあたり、C・A・ポポヴィッチ大佐が1915年に友人のディミトリヴィッチに、彼（ディミトリヴィッチ）が事件に参加したのは本当か、またその動機は何だったかを尋ねたと書いていることは、心に留めておくべきだろう。 この際、ディミトリビッチはStanoje Stanojevic 教授が報じた方法で自らを正当化した。 1 　ポポヴィッチは、筆者からの質問に対し、1915年にディミトリヴィッチに、この暴挙において彼がどのような役割を果たしたか尋ねたとき、次のような返答を受けたと述べた。 （ディミトリヴィッチ） 　私は、ボスニアでの、きたるべき演習は、特にオーストリア軍最高司令官フランシスコ・フェルディナンド大公の指揮下にあったことから、セルビア攻撃の口実であると確信していた。 私は話が広がっていくのを、非常に恐れていました。 ご存じのとおり、残念なことにまさにその頃、この国（セルビア）は政治関係と国内分裂において最も危機的な状態にありました。 あなたは私たちの軍事的立場が何であったかを知っているでしょう。 オーストリアは騎兵１個師団か２個師団を我々に向けて送り込むことができたかもしれないが、セルビアの誰もが、そうしたことを止めることはできなかった。 私たちの軍隊が南から到着するのに間に合わなかったかもしれず、セルビア全土が制圧された可能性があった。 私たちも含め、誰もがfait accompli既成事実となることに向き合わざるを得なかった。 そのため、ある日タンコシッチがオフィスにやって来て、「ボスニアに行きたいと言っている若いボスニア人がいる。どうぞ、と言ってやるべきだろうか？」」と私に言いました。 私は反射的にすぐに答えた。「彼らを行かせてあげなさい」 タンコシッチは、これらの若者たちは、フランシスコ・フェルディナンド大公に何らかの行為をするつもりであるという点で他のボスニア人の同志たちと合意に達していたと付け加えました 。 そんな試みは不可能だし、おそらく何も起こらないだろうと思っていました。 フランシスコ・フェルディナンド大公は厳重に守られており、彼の身には何も起こらないだろうと想像していました。 せいぜい、彼と彼の周囲の人々に警告となり、セルビアを攻撃することが危険であることを理解させるような事件が起こるかもしれないが。 しかし、この問題について考え直し、私は国境を越えた若者たちをとにかく呼び戻そうとし、暴挙を阻止しようと努めました。 私の試みは Comitaji Djuro Sarac を通じて行われました。 2 2 Comitaji Djuro Saracは神学の学生だった。。 しかし、「黒手組」の一部のメンバーは、彼がパシッチのスパイだったと考えていた。 実際、サロニカ裁判では、彼は検察側証人の一人であった。 その後、国費で研究を続けるためパシッチによってスイスに派遣され、終戦前にそこで結核のため亡くなった。 だが遅かった。 セルビア出身者もサラエボ在住者も、事件当事者たちは目的を放棄しなかったんです。 　ディミトリビッチ自身の罪をできる限り軽減したいという願いがその動機となっているのは疑いないが、この記述を信用することはできない。 何よりも、彼を知る人全員が彼について与えた描写は、彼がためらうことを知らない、または一度決断した後に考えを変えるような人物ではなかったことを示している。 そしてもし彼が暴挙を阻止するつもりだったなら、主犯格が所属していた「黒手組」のメンバー全員を拘束する上位命令への絶対服従を考慮すれば、彼の一言で十分だったろう。 以下の状況から、ディミトリビッチが陰謀者たちを助けただけでなく、実際に陰謀を扇動した可能性が非常に高い。 (1) プリンチプは武器と資金を手に入れるために、あたかも彼らが共謀者であることを知っているかのように、タンコシッチとディミトリビッチの代理人であるシガノビッチに直接申し込みをした。 人々は彼のためにそれらを調達する。 (z) ディミトリビッチはセルビアの安全のために大公の暗殺が必要だと思うと友人たちに語っていた。 p73 今になってみれば、オーストリア王位継承者に目されていた人物の命を狙う試みに対して、「黒手組」のトップが偶然介入しただけであり、あの生々しい若者たちが他人に乗せられてではなく、自らの意志で行動したとは考えにくいように思われる。 　これだけではない。 どのようにしてプリンチプは、そのニュースが報道される前に、どこからかその知らせを受け取っていない限り、大公がサラエボを訪問する予定であるということを、Grabezに伝えられたのか? そこで彼はベオグラードで、サラエボ事件に対して何も行動を起こすことなく、まるで被害者の到着の確認を待っていて、到着とサラエボ訪問がマスコミで発表されて初めて決意を固めたかのように、事件について話していた。 ところで、オーストリア軍の演習がボスニアで行われ、大公がそれに参加することを事前に知る立場にあったのは、セルビア軍参謀本部軍事情報部長のディミトリビッチ以上では誰かいたのだろうか？ オーストリアにおけるセルビアの諜報員は他ならぬRade Malobabicであった。彼は1909年の悪名高いザグレブ（アグラム）裁判で有罪判決を受けた63人のクロアチア・セルビア人のうちの一人であった彼は、。1916年のディミトリビッチによる非常に賞賛すべき報告書の対象となり、1917年、アレクサンダル王子の命を奪う未遂事件の犯人として判決を受けて彼とともに処刑された。 Bogicevicによれば、Rade Malobabicは困難で危険な任務に常に従事し、オーストリア軍の作戦に関する詳細な情報を上司のために入手したという。 1 彼はおそらく大公が演習に出席する予定であるという情報も提供したのではないだろうか、あるいはその知らせはウィーンのセルビア武官レザニン大佐から直接来たものではなかったのだろうか? それにもかかわらず、フランシス・フェルディナンドは早くも1913年9月16日にコンラッドに決定を発表し、コンラッドは同月29日にポティオレクとこの件について話し合った。 2 当時のウィーンのセルビア公使Jovan Jovanovicは、筆者に次のような手紙を書いている。 （Jovan Jovanovic） 1913年12月以降、ウィーンではボスニアでの演習の話題が持ち上がっていた。 オーストリア＝ハンガリー軍の総監は、将来の皇帝として、また最高司令官として参加することになっていた。 1913年末にかけて言われたように、これはボスニアとセルビア双方に在住のセルビア人に対する警告となるはずだった。 もしディミトリビッチが大公の意図を知っていたら、これは大公の命を狙う最高の機会だと考えたかもしれない。 そうすれば、ポポヴィッチに質問された際、なぜ彼が暴挙の説明としてこの演習を利用したのかも理解できるだろう。 だが暴挙の口実としては、このことには価値がなかった。 1914年の夏、オーストリアがセルビアを攻撃する決意を固めていたとすれば、オーストリアが王位継承者の暗殺にセルビア政府が関与したと非難できる立場に置かれたことによって、オーストリアの決意はさらに強まったはずだ。 アピスはフランシス・フェルディナンドを亡き者したいという本当の動機を告白することはなかったが、演習とフランシス・フェルディナンドのサラエボ訪問が彼に犯罪実行の機会を与えたことは明らかである。