TUDAR　MUSIC14

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CHAPTER 13 Distracted Tymes ｐ341 トムキンズはおよそ1572年に生まれたが、彼は、知的には、ヘンリー８世の治世の子であった。ヘンリー時代のもっとも重要な写本の1つは、当時の典礼オルガン音楽の現存物の大部分を含んでいるが、彼は宝のようにそれらを所持していた。 その作品のいくつかは、トムキンズがそれらをしばしば演奏していたことを示すような書き込みが見られる。そして疑いなく、そうした演奏の後見を彼はしていた。 時々彼は、‘ 優れたverse ' あるいは”まったく古い”というコメントに満足している。その他では、彼は、自身、”音部記号の変化”あるいは”四分休符”への警告をしている。後の写本(BL Add . 29996 )では、スコアがあり、彼自身の書写で、Ferraboscoや Byrdから、多くを学んだ。また彼と同時代のGibbons， Farmer ， Morleyや 友人の Nicholas Carletonなどからも学んだ。 Nicholas Carletonの2人の演奏家のための”Verse"は、トムキンズに ‘ Fancy， for two to play 'や、実験的な半音音楽、を書くよう鼓舞した。たとえば、トムキンズのヴィオールのための音楽に見出されるような半音階の実験は、Nicholas Carletonの半音階的鍵盤音楽に影響された。 　トムキンズの多くの作品、マドリガルや詩編、鍵盤音楽、英語の教会音楽は、このほんのそれぞれの章で、名誉あるポジションでタイトルづけられている。彼がこれまでのページでカバーされたさまざまなトピックスに重要な関連を持っているのは、興味ぶかい事実である。 たとえば、彼の自著の写本は、バージナりストの装飾品の疑問に、貴重な光を当てた。そして、写本が調性順に並んでいる事実は、一過性の興味以上のものである。トムキンズは調性に対して、強い関心を持っていた。彼の写本 ( Paris Cons Res 1122)での意見でそれは明らかである。 ある種の作品が再筆写された効果が導かれ、そして 「一緒にぴったり合うようにするためには、全音階の調性であること。そして、どんなファンシーであろうがヴォランタリーであろうが、それ自身の自然の調性にあるのがよく、それらを反対の調性でかき回してはいけない。それらを正しい場所に置くように。 」という覚え書きがある p342 これは、作曲家、特に英語の作曲家が、旋法ではなく「調性」で考えた貴重な確認である。 Tallisの ‘Videte miraculum' を「フリギア旋法」に帰し、議論の仕方によって、臨時記号の抑制を行ったり来たりするような近代の批評家についてのトムキンズの判断をしることは、興味ぶかいことだろう。 彼の対斜の使用は、過度ではないにしても、確かにバッシングすることではない。 'Almighty God ， the fountain of all wisdom' は、モーリーの物知り顔の悪評を呼び起こしたことだろう。そして疑いもなく、英語のカデンツを執拗に使用している彼のVerse（MB V no..30）の１つは、「古いオルガニストの帽子の外に」と記述されていたであろう。 　‘Almighty God ， the fountain of all wisdom' は、クランマーの最も揺れ動いた特祷の一つであると主張されるかもしれないが、確かにそれは大部分、彼自身のオリジナルである。しかし、それに応えるような熱意ある音楽をつけたのは、トムキンズが初めてであった。 BBC Choral Evensong: Durham Cathedral 1979 Responses: William Byrd Psalms 73 (Buck, Culley); 74 (Cooke, Goss) Lessons (NEB): I Samuel 3, vv 1-19; Galatians 2, vv 1-10 Canticles: First Service (Thomas Weelkes) Anthem: Almighty God, the fountain of all wisdom (Thomas Tomkins) トムキンズのページの多くで、クランマーの手が大きく書かれている。 他のどの作曲家よりも、彼は祈祷書の特祷に鋭く反応した。その他の誰も、これほど素晴らしい Preces ， Responses 、 psalmsを提供していない。そして彼のThird or ‘Great' serviceは、その種の中でも最も優れたサービスの1つである。 　Morleyに関連して、Tomkinsが、1597年のPlaine and Easie Introduction to Practicall Musickeのコピーの所有者でありかつ熱心な注釈者であったことは注目すべきである彼の手にはいくつかの改訂があり、モーリーが彼の作品の最後にリスト化した「実践者」の欄に追加された興味深い追加音楽家のリストがある。 TomkinsがMorleyの本の関連するセクションに追加したカノンは、おそらく最も貴重な注釈であり、TomkinsがMorleyよりもかなり優れた「実践者」であったことを示している。幸いなことに、トムキンスの作品のコピーは、オックスフォードのマグダレン大学の図書館に供与された。そこで、トムキンズは音楽修士号を取得している。 　トムキンズの作品は、時代の精神、「友好的な競争力」を表現している。モーリーよりも優れている。バードの第２サービスの冒頭動機は、トムキンズの第５サービスで引用されており、 ‘ Hear my prayer' は、ギボンズの ‘ Behold ， thou hast made my days'からのpointを使っている。 An In Nomine for viols はまた、ギボンズのバスを使っている。その他にも多くの借用がある。しかしTomkinsは、ByrdとGibbonsに、Giles、Ward、Dowlandと共にお返しもしており、1622年に出版されたSongs of 3.4 .5 and 6 parts を献呈している。 　このセットは、マドリガリ流行が終わったずっと後に出版された。状況は、タイトルに反映されている。つまり、”マドリガル”ではなく、Songなのである。 3声の曲は、技術的には難しいテクスチャーの中で驚異的な多様性を実現し、4声の曲はさらに多様化している。 ここでダウランドは、 ‘O let me live for true love' において、被献呈者として名が挙げられているのと、彼の‘lachrymae' のトレードマークがこの喜ばしい歌の中でやんわりと茶化されるのとで、二重に賞賛されている。その第2部はJohn Danielに捧げられている。彼は、トムキンズがおそらく、ダウランドに続く唯一の存在と考えていた。 p343 町の叫び屋の常套的人物は、‘Oyez ， has any found a lad?' の主題となっている。これは、Coprarioに献呈されている。アルプスの向こう側の響きは、この曲や‘Weep no more' や ‘ Yet again ' の双方に見られる。 Denis Stevensは、作曲家（1957年）についての彼の欠くべからざる本の中で、トムキンズのWeep no more, thou sorry boy 中濃ソース“laughs and weeps''' でのジェズアルドのような和声的併置について、さらにはこのコレクションのその他のイタリア風の特徴について、 ‘sighs 'という言葉でのsospiri（溜息の）四分休符に注目をしている。 Weep no more, thou sorry Boy 　トムキンスが彼の友人や関係を描きながら耽溺する音楽的語呂合わせは、はるかに後の英国の作曲家（エルガー）が、自分の「中に描いた友人」を特徴化した精神（エニグマ変奏曲）を思い起こさせる。 それに当たるEIgarのNimrod には ‘When David heard”が該当するが、これは、Thomas Myriell に献呈されたものである。1616年編さんの彼の Tristitiae Remedium に、この目立つラメントが最初に書かれた。 この悲しみに満ちたスタイルは、トムキンズ他の多くの作品と並行している。トムキンズが誇張した半音変化ではなく、♯と♭のついた音符の巧みな並置によって、哀調的な効果が達成されたことは注目に値する。この技法は、‘When David heard”における‘ Absalom my son' にて明白である（下譜）。 Thomas Tomkins - When David heard そして 'Phyllis ， yet see him dying'における ‘dying'や ‘thine eyes have slain' においても。そこでは、増三の三和音が、音階の極端なinflectionsを結びつけている（下譜）。 'Phyllis ， yet see him dying' 'Phyllis ， yet see him dying'のマドリガルは、彼の隣人であるCarletonに献呈されたが、和音は、ギボンズに帰する。ギボンズはその和音を、 'The silver swan'.の‘O death come close mine eyes' という言葉に使っている（下譜）。 Gibbons | The silver Swan 　その音楽的価値からかなり離れて、，"When David heard'は、この時代の音楽のピッチレベルを決定する音部記号の重要性を確認する重要な証拠作品である。 1622年のSongsでは、作品は、Musica Deo Sacra（1668）におけるものより五度高く印刷されているが、音部記号は異なっている。 Bodleian 図書館に保存されているMusica Deo Sacra と Thomas Tomkinsの手紙の声明と併せて、ここでは、”通常の”音部記号の音楽が、今日の基準よりも短三度高いオルガンピッチで歌われたことが証明される。そして、モーリーがそれらを呼んだようなトムキンズの高音部記号の特殊な設定の使用は、下方への転調を要求する。さらに、古いウースターオルガンに関するトムキンスの伝言が保存されていることは幸運なことである。それがなければ、オルガンと合唱のピッチの二重性の問題は満足に解決されたかどうかは疑わしい。 ”When David heard'は、声楽における他の楽器の参加に関するヒントを提供する。Charles Butler （1636、p.5）は、オックスフォードの音楽学校でトムキンズの「絶妙な発明、才能と芸術」のこの例を聞いて言及している。 　TomkinsはMagdalen Colliegeの学部生ではなかったが（彼は音楽修士号を得るために単にそのメンバーであった）、Arthur Philipsと交友があった。BLAdd 29996にはArthur Philipsに献呈されたキーボード用の「Ground」が含まれている。 Heyther自身は1622年のSongsで、トムキンズによって称えられている。「Music divine」の歌詞は、Chair in Music が設立され、同じ年にその大学にD.Musを与えた人のために特に適切であった。 Heytherがそのポストの最初の占有者であったRichard Nicolson を選んだのは興味深いが、好奇心が強いかもしれないが、Richard Nicolson のマドリガルは彼が平均的な作曲家ではないことを示し、彼のconcerted songs 、特に「Cuckoo song」と、同様に好い ‘In a merry May morn' は、優れた例である。 Richard Nicolsonは、教会音楽をあまり作っていなかったことを後悔していた。なぜなら、 ‘O pray for the peace of Jerusalem'は、‘Cantate domino'のように、傑作だからである。絶妙な調和のとれたアンセム ‘When Jesus sat at meat' はSt. Mary Magdalen's day のために作曲されたものだが、オックスフォード音楽では特殊な地位を占めている。 BL Add. 17797の一連のsongsが、Nicolsonによるものならば、それらは、彼が才能のある作曲家でもあり、技術的な問題に興味を持っていたことを示している。 （略） p345 　チューダー期からは外れて見えるが、1668年出版のMusica Deo Sacraは、Barnardの1641年刊行物と同様、先に作られた作品を後に集めたものである。しかしBarnardと異なり、Musica Deo Sacraにはオルガンが含まれている。 Morehen が指摘しているように（1972年）、Barnardの失敗は、急いでオルガンパートを入れたことである。当時の様式設定のメソッドと関連した技法上の困難があったのである。（ Musica Deo Sacraが出版された）1668年にさえ、これらの困難の兆候はあったのだ。 トーマスは、クロムウェルの時代に、何となく直観で、教会の音楽を慎重に保存した。 1656年に彼の父親が死亡した時、 Nathaniel はトーマスの希望を実現するために彼が現職留めておこうと思ったのかもしれない。トーマンの教会音楽の大部分は、この篤信によって保護された。コレクションには間違いがないわけではないが、単純なミスとは別に、言葉の歌詞づけは、驚くほど多くの場合満足できるものではない。これが印刷業者の失敗なのか、Nathaniel の問題なのかは明らかではない。非難がトーマスの側にあることは、あり得ない。なぜなら彼は、鍵盤作品の書を再筆写するための指示（演奏者は心地よく演奏できるように）を残して、細心の注意を払っていたからである。 Nathaniel は、‘ Holy ， holy ， holy 'と同様、‘See ， see ， the shepherd's queen' (from the Songs of 1622) を手掛けていたと思われる。 の誤ったアクセント化は、耳には耐えられない。 チューダー時代には、ある種の言葉は現代英語とは違ったアクセントになっていて、音楽設定では、しばしば、昔の余分なシラブルが言葉に残っている。 almes ， tempta-ti-on、 thro-row-out などのように。spiritやhighestは、ほとんど、単一シラブルのように統一されていた。 p346 untoのようないくつかの単語は、周辺の音節のアクセント的な状況に応じて発音を変えられたが、Julyや holy のような言葉は、おそらく level stress に応じて、発音された。 Morleyの ‘April is m my mistress' face' は、Julyをあたかも、最初の音節にアクセントがついているように設定されている。この歌詞づけは、Julyのアクセントの、続く後の変化のためにのみ不快である。しかし、17世紀半ばまでは、の発音が受け入れられていたのであろう。 それゆえ、トーマスが明らかに野蛮主義であったかと信じるのは難しい。‘See ， see ， the shepherd's queen' (from the Songs of 1622) の妥当ではない適応はそれゆえ、熱狂的なNathanielに拠っていたに違いない。 （略） 　Musica Deo Sacra は,トムキンズの作曲ライフを俯瞰し、５つのサービス、ショートサービスを含んでいる。にもかかわらず、それらは、技法上、異なっている。第２は第１より変化に富んでおり、より成熟した作品である。 しかしながら、セットの至宝は、第３あるいは Great service である。それは、バードのもののように長くはないものの、Weelkesの「Ninth」サービスとその技法が似通っているところがある。 　このサービスにおいては、４つの印刷された本の別の不足が明らかになっている。Verse rubicsは、声部の性格な配置については、不十分な指示しか与えていない。 近代の演奏が、トムキンズが疑う余地のない複雑な意図に忠実であるならば、 instructions はamplification を必要とする。 　第4サービスと第5サービスはVerse設定であり、流麗なオルガンパートを伴なっている。 フルサービスと共通して、'head motives' の伝統は維持され、チューダーの庭の壁に、トムキンズの芸術の花は残っている。 第4サービスの冒頭動機は、バードのセカンドサービスから取られている。トムキンズのより拡張した扱いは、バードのより抑制されたモデルlほど成功していないが。 第5サービスは、一見器械的な質を持ついくつかのパッセージ（特に Morning canticle）にもかかわらず、より一貫している。 ｐ347 劇的なバスのverseの豊富さは注目に値する。トムキンズが好きな歌手のためにこれを作曲したと思われる（アンセムでいくつかの注目すべきバスのverseのように）。しかし、他の声部にも良いverseｓがある。例えば、 double mean verse では、マニフィカトの ‘as he promised' やNunc Dimittisでの'To be a light' のように。 　トムキンスのインスピレーションの質は、第6サービスと第7サービスで急激に低下する。 Nathaniel はまさしく、Musica Deo Sacraには含めていない。 Peter JamesとDavid Evansによって行われたこれらのサービスの再構築は、ほとんどの場合、勤労者レベルより上に上がらないことを示している。 一貫して高い基準である「詩篇」（すなわち、 the Preces ， Responses and psalms）については、ほとんどこれと同列に扱えない ‘ Lord who shall dwell in thy tabernacle' （ tabernacleという言葉における若干の不器用さは別として）の技法的な巨匠性に隠された単純さは、 ars artis celandaeの適切な示威である。 　Musica Deo Sacraには多くの素晴らしいアンセムが含まれている。インスピレーションのレベルは時折低いが、トムキンスがそのような多数の作品で何か新しいことを言うことができるという不思議さの問題はある。 フルアンセムでは、3声のアンセム（特に7つの懺悔の詩篇）、4声のアンセム（そのうちのいくつかは男声のためのもの）、特に5声のアンセムの中において、‘Almighty God ， the fountain of all wisdom' や ‘When David heard'のような珠玉の傑作がある。 大規模なテクスチャでは、トムキンスあまり成功していないが、‘O sing unto the Lord' や 12声の ‘O Praise the Lord ， all ye heathen' は、述べる価値がある。独立したラテン語のアンセム「Domine、tu eruisti」（Rose、1971）は、1630年代にラテン語が使用されていたケンブリッジのPeterhouseを対象としていた可能性がある。 　‘ Behold ， I bring you glad tidings' とは、 ‘ Glory be to God in the highest'という言葉に対する10声の合唱での精巧なクリスマスのVerseである。 ‘O praise the Lord' と同じように、このアンセムはおそらく、チャペル・ロイヤルの豊富な資料のために書かれたものである。 ジェームズ1世の戴冠式は、フルアンセム ‘ Be strong and of a good courage' を「強くて勇気を持ってください」を使ったが、Musica Deo Sacraにはない、よりよい作品が、1612年のHenry Frederick Stuart, Prince of Wales, の死に触発されて書かれた。‘ Know you not' がそれであるが、1612年11月7日のHenry Frederick Stuart, Prince of Walesの葬儀の際に演奏された「オルガンやその他の管楽器のいくつかのアンセム」の１つであったに違いない。 Peter James は、このアンセムの再構成を発表した（1971年）が、その「注目すべき半音階そして突然の転調の使用」を指摘している。 p348 ‘ Know you not' 　このアンセムの合奏の部分は現存していないが、他のいくつかのVerse anthemsのためのものは現存している。.‘Above the stars my saviour dwells' は、 ‘Come Lord Jesu ， come away' という熱烈な終わりを持っているが、オルガン伴奏を伴った印刷アレンジにおいては、そのconcerted versionよりもカラフルではない。 「Thou art my king O God」もまた、楽器伴奏とともに現存しており、 Annunciation のための素晴らしい‘Rejoice, rejoice and sing”と共通している。この作品の珍しい特徴は、最初のVerseの前の合唱セクションにある。それは、 ‘when the angel Gabriel ，with an humble reverence ，gave the salutation'の音画技法の注目すべき部分を含んでいる。あｒこのへりくだりは、楽器と共に、単声声部で描かれている。 Rejoice, rejoice and sing しかし、この素晴らしいアンセムは、Musica Deo Sacraには印刷されていない。 いくつかの他の同様の作品と共通して、不完全なソースしか存在しない。 しかし、幸いなことに、演奏可能にするためには、ある程度の再構築しか必要ではない。 ‘The Lord bless us' や 'Jesus came when the doors were shut' (St Thomas Didymus)のようなこの種の多くのトムキンスの作品のように、確信的な再構築は、Peter Jamesによって完成された。 p349 　その他のいくつかのVerse anthems、特に'Out of the deep' や 'Hear my prayer'は、おそらくもともとは、もはや現存しない器楽伴奏のために書かれたものではなかった。 'Out of the deep' は、 ‘Know you not' のように、高いtreble声部を含んだ６作ほどのVerse anthemsのクラスに属している。しかし、‘Know you not'や‘O that the saIvation'は、トップのシ♭を含んでいるにもかかわらず、'Out of the deep' は、ラ♭にも上がっていかない。 チューダー時代の聖歌隊の組織で、 primus または Decani の歌手は、分けられるのであれば、下の声部を受け持った。したがって、trebleパートは secundus medius に割り当てられ、その間、いくつかの低いバスパートは、primus bassus に割り当てられた。 それゆえ、Decani が上声部を占めることになった配置の逆転は、宗教改革後しばらく経ってからのように思える。なぜなら、パーセルやその他においては、上声部を受け持つ Cantoris の伝統は、依然として存在していたからである。 　トムキンズのアルトの範囲は、Verseにおいてさえ、特にしばしば低い。それにもかかわらず、高い音はレ♭をも含んでいる。しかし、この種の例では、トムキンズは通常、交互に歌われるように書き、例えば ‘ Who can tell'のように、高いド音を含むパッセージは、交互に歌われていた。同様に、高いバスは、ファ音まで拡大したが、やはり交互のパッセージで歌われた。 　trebleを持つアンセムは、Gibbons、Tomkins、Weelkes、John Holmes、Barnardなどが声楽に関心を持っていたチャペル・ロイヤル（Chapel Royal）から発された。 この時代の最も興味深い果実は、ギボンズの 'This is the record of John' であり、そのアルト・ソロは、Peterhouse版では、trebleに１オクターブ高く移調されている。 This is the Record of John - Gibbons TomkinsのGibbonsに対する恩義は、いくつかの研究で明らかである。彼の 'Almighty God who hast given' は、ギボンズによって供与された‘Almighty God which hast given' の素材を使用している。 ‘ Hear my prayer 'は、Gibbonsの ‘ Behold ， thou hast made my days' を参考にしている。ギボンズが彼の 'Iachrymae' pavansの１つからアレンジした、少しばかげた ‘O spare me a little ，me a little' のところでさえ模倣している。しかし、それはすべて良い作品であり、決してそのモデルよりも劣っているわけではない。 　他の作曲家からの借用は、特に、‘ O pray for the peace ofJerusalem' において明らかである。これは、その同じ名前のNicolsonのフルアンセムに基づいている。 しばしばトムキンスは、他の作曲家の主題を使用するとき、冗長Sarumがある印象を与える程度にまで、それを増やそうすることに抵抗できなかった。しかし彼の最善を尽くすところでは、mediumのコントロールはきちんとなされている。 例えば、 ‘Behold ， I bring you glad tidings' は、同じ言葉のギボンズの設定とは直接離れ、優れた作品となっている。 ‘tidings of great joy' におけるオルガンパートのダンスの3拍子は、 ‘Above the stars'における ‘raise my duller eyen' でのドラマティックなtirata（長広舌）に匹敵する、きれいなタッチである。 トムキンズが上昇している小規模のパッセージを使う習慣は、時には刺激的である。 Musica Deo Sacraのオルガン部分のこれらの形の多くは、他のオルガンソースにはなく、逆もしかりである。彼らは即興的な性質を備え、しばしば彼の発想の胚芽部分ではない。同様に、散発的な装飾のストロークは時々起こるが、記号の希少性は、必ずしも、純粋にキーボードの音楽に慣れ親しんだより重厚な装飾されたスタイルを支えるものではない。 　declamatory なスタイル - ‘ Behold ， the hour cometh' は、トムキンスによってよく発展させられた例である。 ‘ Leave O my soul はまた非常に劇的である。 ‘ My beloved spake' の終わりは特によく評価されている。 ‘and come away' という言葉は、遠く離れたエコーで退くように見える。 'The Lord ， even the most mighty God'中の‘tempest' という言葉での突然の急速なオルガンパッセージは、 ‘shall be stirred up' での適度の動機が続き、トムキンスの想像力豊かなアイデアの多様性ある例の一つである。 彼はしばしば、下手なテキストで妨げられているが、頻繁にこれらの制限を覆すように管理している。詩篇23‘My shepherd is the living Lord'の残念な音律バージョンは、おそらく音楽的な発想によって完全には緩和されていないが、その他の点では、トムキンスは、彼のへぼなテキストの困惑する同音[類似音]の繰り返しを隠すことに成功していることが多い。 　トムキンスのVerse anthems は、英国の教会音楽に最も記念的な貢献をしているが、彼のフルアンセムとサービス音楽の意義は、はっきりとわかる。 彼のFuneral sentences には、半音的な‘I am the resurrection' (‘When Oavid heard'を思い起こさせる) が含まれているが、パーセル以前ではこのテキストへの唯一の設定である。　 Thomas Tomkins - Funeral Sentences ｐ351 　 Musica Deo Sacra は、トムキンズの誕生の後、1世紀が経つ頃に出版された（1668年）。ヘンリー7世と同様、彼は、ウェールズで生まれた。指摘されているように、彼の音楽の多くは、彼以前の発展を反映している。常軌を逸した彼の兄弟は、セント・デイヴィッドの聖歌隊から追放され、1591年に、復讐の最後の犠牲になって、歴史の一部になるために海に去った。53隻のスペイン船は、15時間戦った。最後には、5000人のスペイン人が圧倒した150人の英国人がいただけである。 　1591年、グレンビルは約15隻の船隊を率い、スペインの財宝船を途中で奪うため、アゾレス諸島沖に向かう。53隻のスペイン船が自分たちの財宝船を護衛しながら近づいてきた。イングランドの船隊は退却する。グレンビルは逃げ遅れて船団から離れてしまうが、それに臆することなく、スペイン船の戦列に突入したという。15隻のガレオンと5000人の兵力と、15時間にわたる接舷戦の後、190人乗り組みのリベンジ号が捕獲される。 この英雄的な悲劇の時までに、トムキンスの家族は、グロスターに移った。トーマスの傑出した異母兄弟であったJohn は、ケンブリッジのキングスカレッジのオルガンニストになり、続いてセントポールやチャペルロイヤルのオルガンニストであった。;彼はPhineas FletcherのVerseと William Lawes の ‘ Music ， the master of thy art is dead'..の冒頭の両方で記念されている。 トーマスの他の親戚はしばしば区別されなかった。別のトーマス（彼の異母兄弟ジョンの息子）は高い学問的差別を達成し、彼の弟であるジャイルズとロバートは宮廷音楽家になった。 Elizabeth時代には他の場所と同じように悲惨に減少していた大聖堂合唱団にいただろう。グロスターに移り住んだトーマスは、父の犠牲になることもなく、彼の「古風で尊敬されている巨匠ウィリアムバード」と音楽を勉強するためにロンドンに送られた。Songsのひとつを献呈した。 彼は1596年にウスターで任命され、 Nathaniel Patrick の後継となった。 1601年、モーリーは、"Triumphes of Orianna".の‘ The fauns and satyrs tripping' のところを担当させた（訳注；「オリアンナの勝利」には、彼の呼びかけに応じて22人の作曲家が関わっている。）。 彼は、オックスフォード音楽修士を1607年に取った。その頃より、かなりの作曲をし、ウスターのオルガン奏者のままで、チャペル・ロイヤルの「特別な」メンバーであった。フーパーの死の1621年に、トムキンスはチャペルロイヤルでオルガン奏者になった。ギボンズはその頃、上級オルガニストだった。 　この頃、彼のSongsは出版された。 おそらく彼の楽器音楽のいくつかはまた、この時期からのものであろう。 トムキンズはギボンズを模倣して、３声のファンタジアのシリーズを書いた。５つと６つの楽器のためのファンタジアがある。そして、５つの楽器のための９つのパヴァーヌがある。Ut re miとalman は、4パートの楽器のためのものである。 これらの作品の多くは、想像力と活力に優れているが、 Stevensが引用したカノン様の半音階の3声の試み以上のものではない。 p35２ トムキンスのキーボードの音楽は、主に彼の人生の後期に属している。 「Miserere」の設定のいくつかやFelix namque Offertoryは、初期の作品かもしれないが、1648年から1652年までのものもある。1647年から1652年にかけて設定された In Nomine の設定と、この種の多くの他の作品 - fancies ， voluntaries などがある。 初心者のオルガン奏者やには適していない作品がいくつかあるが、‘ Ut re mi . .. For a beginner' がある。しかし、トムキンズには、リストのようなブルのような名人芸に没頭することはない。実際、彼はしばしば彼のより古い世代を簡潔に批判している。 バードの ‘Quadran galliard' は、彼のMSSの1つに「卓越して優れている」と書かれているが、ブルの ‘Quadran pavan' は単に「技法的には優秀」である。 ‘Substantial Verse: maintaining the point' では、和声的な比率を達成したいというトムキンズの願いが明らかである。 もう一つ注目すべき特徴は、以前の鍵盤音楽の常套句を避けることである。彼のグラウンドと無限グラウンドは、パーセルやバッハに好まれたような、テーマの素材をよく働かせたバードやブルの頻繁なユーモラスな試みからは、隔絶している。彼のpavans and galliards も、慣習から隔絶している。イ短調のpavans and galliardsは、絶妙に回っている。 Songsと同じように、キーボードの音楽にはトムキンズのパーソナライフへの言及がたくさんある。‘A Toy . . . made at Poole court' は、彼の友人John Toyに言及している。 ｐ353 Toyはまた、トムキンスの愛する妻、アリスの葬儀を行い、。本当に感動していた。 彼女の死はトムキンズにとって特に深刻な打撃であり、視力が落ち、書く能力も落ちたので、さらに深刻な絶望に陥っていた。 彼の自署の鍵盤楽器写本は、これらのことに対する雄弁な証言である。筆跡はぐらつき、作品のタイトルは国が混乱しているより広い悲劇を反映している。 ‘Pavan; Earl Strafford' は、Earl Straffordが連邦議会によって処刑されてから約6年後の、1647年の日付であり、清教徒国会議員の要求に弱っていた。 カンタベリー卿もまた、このパヴァーヌで記念されていた。さらに雄弁なのは、1649年2月14日の日付の 'A sad paven: for these distracted Tymes' である。弱き国王チャールズは、死後の腐敗しない生活のために、彼の腐敗しうる世俗の王冠を交換した。 p354 　議会軍の強奪的破壊は、王党派Worcesterと忠実なトムキンズを特に襲った。カテドラルのオルガンは、粉砕された。そして、聖歌隊は、、沈黙を余儀なくされた。古い作曲家は愚痴を言い、新しく結婚した息子のNathanielとMartin Hussingtree で生きていった。彼が楽しんでいたような幸福は、彼の教会音楽がおそらくは長くはないとの考えにひどく痛まされていたに違いない。 狂信的なピューリタニズムをもたらした悪の種は、エドワードの治世の改革派と、メアリーの血まみれの年代に蒔かれていた。エリザベスは中庸の道で教会を統一することに成功したが、イエズス会とピューリタンの頑迷さはまだ多かった。その苦い収穫はまだ時々刈り取られている。クロムウェルの情熱は、当時の宗教的な分裂のいずれかの側面で、異なるアクセントで反響されている。 党派は、クロムウェルと同様、自己の正義を正義と誤解している。彼らの故郷のひとりの言葉は、預言的なものであった。「私たちは憎むように宗教を持っており、お互いを愛するようには寛容ではない。」そして、エリザベスとジェームズの寛容な時代は終わり、ヘンリー7世が止めていた「市民の傷」から再び（血が）流れてきた。 　Martin Hussingtreeで2年暮らした後、Thomas Tomkinsは、1656年に死亡し、6月9日に教会の庭に葬られた。 トムキンスの死は、チューダー音楽の晩秋を終わらせたが、その盛りは、オーランド・ギボンズの死がバードの死にすぐに続いた1625年にすでに終わっていた。トムキンズの業績は、アングリカン・サービスとアンセムにおけるマドリガル、鍵盤、器楽楽器の音楽を封印することであった。それらは、すでに、より以前に燃え尽きていた。チューダー音楽の多くは、古い写本への尊敬の欠如、間違った熱狂者による無慈悲な破壊、あるいは単なる不都合な時間の荒廃のために、失われたが、それにもかかわらず、大量の作品が現存している。 p355 Wrenの si monumentum requiris,circumspiceが、書簡ではなく精神的に解釈されれば、この音楽のための適切な記念碑になったことだろう。印刷されたページのたわみを見るだけでは不十分である。チューダー音楽の栄光はその音なのである。運命に仕上げられた略奪がうまくいき、時間の浪費による誤解が解消されれば、この音楽の真の色が復元され、磨かれて、再び聞こえるようになるかもしれない。チューダーの音楽が、今日私たちにとても近いように見えることは、その永遠の偉大さに対する証である。このように、一人の人間や彼の時代へのこのエピローグは、音楽を終焉させることになるだろう。