Music and Reformation 1-0

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イングランドにおけるトマス・クランマーの教会に おける亡命宗教改革者たちの貢献についての一考察 ｐ31 2 The Elizabethan Settlement 1558年11月のエリザベスの戴冠は、英国教会の将来全体に、バランスを与えた。当初、あたかも女王は、典礼改革について、彼女の父（ヘンリー8世）の治世の最後の数年間の政策を是認したと考えられた。いくつかの小さな変化が、ほぼすぐに、王室礼拝堂で行われた。それは、processionのラテン語形式に対するクランマーの英語の連祷の代替を含んでいた。そして数ヶ月以内に、同様の変化が、国中の使用のための王室布告によって公式化された。 しかし、これを超えて、ラテン語の礼拝は、メアリーの反動時代同様、維持されていた。そして、1559年1月のウェストミンスター寺院での戴冠式礼拝は、わずかな変化のみで、伝統的なやりかたで執り行われた。否、議会の最初のセッションが1月終りから始まったやり方から判断すると、エリザベスや彼女の評議会は、改革の主要なプログラムを始める意図があったのである。 　Ｃateau-Cambresisの平和※の兆候とともに、3月中旬、政府は、改悪の道を進む自由を感じていた。これがどうあれ、議会の冒頭セッションは、期待をはずれ、イースターまで引き伸ばされ、余分な時間に、エリザベスの国王至上法とエリザベスの統一令が、議会を通過した。 ※《the 〜》カトー・カンブレジ条約◆1559年、イングランドのエリザベス1世とフランス王アンリ2世間、およびスペイン王フィリペ2世とアンリ2世間で結ばれた平和条約で、これによりイタリア戦争（the Italian Wars）が終結した。フランスは、ピエモンテとサボワをサボイ侯爵に、コルシカをジェノバ共和国に返還し、ハプスブルク家のスペインがイタリアの多くの地域を支配することになったhttps://eow.alc.co.jp/search?q=cateau-cambresis ｐ32 多くの点において、エリザベスの祈祷書は、1552年の祈祷書の再販であったが、若干の修正、修飾的なルブリックの修正が行われ、Elizabethan Settlementの最初の論争が始まることとなった。なぜなら、1559年の間、ルブリックには、1552年の祈祷書のかなりの厳粛さには戻らないことと想定されたが、1549年のより”ローマ的”な実践には、疑いなく早すぎたからである。 続く情勢においては、女王自身がこれに直接責任を負うことは、ほとんど疑い得なかった。彼女が、母国語での礼拝を強く好んだことは、疑いようがなかった。議会が、英語の祈祷書の復活について論議し始める前に、彼女は、王室礼拝堂の英語のcommunionに参加した。そして5月、統一令の発効の6週間前に、彼女は、王室礼拝堂の礼拝すべてが、今後、Book of Common Prayerを使用するよう、命じた。Henry Machynはひそかに、日記に「5月12日、女王の礼拝堂で英語が始まった」と記している。 　1559年の夏の間、Matthew Parkerがカンタベリーでの仕事を取り上げる6ヶ月前に、エリザベスはOath of Supremacyの執行とBook of Common Prayerの一般使用の確認をするための王室訪問の動きを始めた。訪問の間に出された禁令は、1547年のエドワード時代の禁令と非常に似通っていたが、時代の流れにあわせて、特に、20以上の条項が加えられていた。 それらの新しい条項のうちのもっとも長いもののひとつが、音楽に関するものであった。それは、外国から戻ってきたピューリタンの批判の機先を制するために公式化されたものであった。彼らの多くは、公式礼拝における非会衆的な音楽には反対していた。 (略） ｐ33 　女王は最初に、1559年の禁令と国王至上法および統一令の幅広い枠内での、実践と信念上のかなりの自由の許容の準備をした。彼女自身のチャペルにおいて、彼女は疑いなく、日々の礼拝を彼女の願うように行うための自由を感じていた。 まもなく、彼女の嗜好が、プロテスタントの主題とはかけ離れていることが明らかになり、スペイン人大使Quadra司教は、別のカトリックの改革を期待するようになり、王室礼拝堂で起こった状況で誤った方向へ導かれた。 ｐ34 もっとも公平な観察者でさえ、当時は、アングリカニズムが終り、カトリックが始まったことを不可思議に思った。 (略） 　王室礼拝堂での礼拝行為は、ピューリタンを悩ます原因となった。聖パウロ大聖堂の執事Ｎｏｗｅｌｌは、大胆にも、1563年の春に、宮廷での説教において、この問題を取り上げた。しかし彼は、女王によってすぐに沈黙させられた。「ここから出ていくように！」彼女は叫んだ。「あなたには関係ないことであり、問題は今や、おさまっています」 　 クライストチャーチの執事Thomas Sampsonは、彼が、”新しく任命された3人のジュネーブの”司教が王室礼拝堂の”ローマ的”儀式に参加したことを聞いたとき、それを覆すことはほとんどできなかった。彼は尋ねた。「私が希望することは、3人の後から任命された司教たちが、主のテーブルで司宰する時に、一人は司祭として、ひとりは執事として、三番目は副執事として、十字架像の前で、キャンドルとともに、ローマの金色の祭服を着て、主の生産を祝し、説教はなく？・・・私は黙らねばならない。私たちたちの頭越しのこの憐れな人々に触れることはないが。永遠なる主よ、われらを憐れみたまえ・・・」 ｐ35 　無論、女王は気づいていた。表向きには、”カトリック”の典礼が、国際的外交のゲームの価値がないわけではない、ということを。フランス人大使と彼の随行員は、1564年の英国への訪問の間に、明らかに、彼らが目にしたこと、聞いたことを歓迎した。 　しかし、英国教会の執行部においては、ジュネーブの精神は非常に大規模であった。1562年の会議の初期のセッションの間、多くの聖職者たちは、精巧な合唱音楽の使用に反対した。彼らが祭服の使用、洗礼における十字架のしるし、秘蹟を受けるにあたっての跪き、その他同様の”ローマ的”な実践に反対したように。これらの多くは、1552年の祈祷書の改訂と1559年の王室令から直接根ざしていた。 )大主教区会議（Convocation）の下院の急進的なグループは、改革の7点のプログラムを提案し、その第1段階は、”あらゆる好奇的な歌いよう、オルガンの演奏”の禁止であった。そのプログラムは多数派によって否決されたが、そうした否決票を投じた人の中には、Nowell，Dean of St. Paul' s，や Sampson，D ean of Christ Church，Oxforｄらがいる。 ｐ36 さほど急進的でないプログラムが、1562年2月13日に投票に処せられた。6番目と最後は”オルガンの使用をなくす”という提案であった。この提案は、59対58のわずか１票差で否決された。大主教区会議は当時、ピューリタンの意見の集約を含んでいたが、教会音楽家はまったく、将来彼らに待ち受けていたことが皆目見当がつかなかった。 同様のピューリタン精神は、1563年に出版された第２Book of Homiliesにも浸透している。「祈りの場と時」における説教からの特殊なパッセージは、特に、非会衆的音楽についての非難において、言い負かされている。 （略） こうした攻撃は、表向きは、非改革的教会の実践を目指していたのかもしれないが、情勢に対する関連は、注目され続けていた。 　大聖堂の音楽がその頃、退潮傾向にあったことは否めない。この問題に関する、ジェームズ1世時代初期の論文の無名の作者は、ピューリタリズムの広がりにその原因を帰している。 （略） 毎日の礼拝の修飾として、音楽は、祭服論争の渦中にあり、非会衆的音楽の究極的廃止を期待した人々がいた。 Bishops of London and Winchesterとして、Edmlllld Grindal and Robert Horneは、1567年2月のジュネーブの友人に対して、「我々は、オルガンを伴う教会でのチャンティングが維持されるべきではないと主張しているが、我々がそうすべきこととしては不同意である」と書いた。 しかし、女王の同意なしでは、それはほとんどなし得なかった。Horneは実際、1571年の彼の訪問の間に、ウィンチェスターカレッジでのオルガニストの地位を廃止した。その法令は、1559年の禁令の精神には明らかに反していた。 そして４年後、オクスフォードのSt. John's Collegeへの訪問者は、聖歌隊の問題の完全解決をしに行った。しかし、これらは孤立したできごとであり、大規模なチャペルや大聖堂施設とともに干渉がなされた試みがあったという証拠はない。 ｐ38 実際、Grindaｌは、1572年のYork Ministerの彼の最初の訪問を、大主教として行った。しかし彼は、「ヨークの教会には多くのvicars choralが住んでいた、ministersとして。Beddernと呼ばれた彼らの私邸の土地が・・・許すように」と命じた以外、特に何も言わなかった。不毛の地に”講義者”を任命することに、何ら疑問がなかった。 　しかし、毎日の礼拝で歌われた音楽に厳密なコントロールをかけることを妨げるものはなかった。たとえば1571年、Horneは、事実上、ウィンチェスター大聖堂での対位法音楽の禁止をおこなった。 Item、that in the choir no more shall be used in song that shall drown any word or syllable ， or draw out in length or shorten any word or syllable ， otherwise than by the nature of the word stii pronounced in common speech ， whereby the sentence cannot be well perceived by the hearers. And also the often reports or repeating of notes with words or sentences ， whereby the sense may be hindered in the hearer shall not be used. 　ジュネーブの精神はまた、Norwich大聖堂の聖歌隊が週日の礼拝で和声音楽を使うことをやめさせるようにした。無論これを、宗教改革前の実践の続行と見ることは可能ではあるが。そして、Royal 18.N.XIXが指摘するように、法衣論争がEpiscopaｌ systemを攻撃した時に、アングリカン教会の音楽のあからさまな音楽が、1570年代80年代に、特に、出版されるようになった。 ｐ39 当時のピューリタニズムのネガティブな観点には、ストレスはなかった。オルガンを廃止する提案は、1563年のConvocationでわずかな差で敗れたが、究極的には、王室の同意なしで、有効にすることはできなかった。ジュネーブの精神が特に強い場所においてさえ、音楽家たちは、”ごろつきの酒飲みの怠惰な人間”とみなされる必要性などはなかった。（略） 　音楽の標準の低下は、それゆえ、他の等しく有力な原因によらなければならなかった。その説明は、実に、非常に単純なものだった。インフレである。なぜなら、生活の費用は1550年から1600年の間に2倍になっていたが、給料生活者の大部分は、改革前の水準の所得のままであったのである。Thomas Whythorneが、彼の「自伝」で指摘しているように、1575年までに、これは重要な問題となった。（訳注；いわゆる”価格革命”の影響） ｐ40 　　Royal 18. B. XIXのように、大聖堂の司教座聖堂参事会が完全にこれに対して非難していたことを示唆することは、困難な経済事実を無視することである。 収益はほぼ完全に固有の借地権の賃料から引き出され、これらは必然的に価格の上昇に遅れを取った。 すぐに救済を得るために、多くの司教座聖堂参事会では、異常に長い期間、最短期間でリースを更新している。これは、将来にとって最も重大な影響を及ぼし、1575年にPrivy評議会からの特別な禁止令によって止められた危険な慣行であった。 大聖堂聖職者の多くは、 officesを複数に保有することで財政難を解決したが、それは欠点がないわけではなかった。 たとえば、チェスターの参事会員の何人かは、オックスフォードとケンブリッジでフェローシップを開催し、それゆえ長年の間、大聖堂から離れていた。 これは、驚くことではないが、聖歌隊には明らかに腐敗となり、不自由さと無能感が大きかった。 　Royal 18. B. XIXのように、大聖堂の司教座聖堂参事会が完全にこれに対して非難していたことを示唆することは、困難な経済事実を無視することである。 収益はほぼ完全に固有の借地権の賃料から引き出され、これらは必然的に価格の上昇に遅れを取った。 すぐに救済を得るために、多くの司教座聖堂参事会では、異常に長い期間、最短期間でリースを更新している。これは、将来にとって最も重大な影響を及ぼし、1575年にPrivy評議会からの特別な禁止令によって止められた危険な慣行であった。 大聖堂聖職者の多くは、 officesを複数に保有することで財政難を解決したが、それは欠点がないわけではなかった。 たとえば、チェスターの参事会員の何人かは、オックスフォードとケンブリッジでフェローシップを開催し、それゆえ長年の間、大聖堂から離れていた。 これは、驚くことではないが、聖歌隊には明らかに腐敗となり、不自由さと無能感が大きかった。 　彼らの謙虚なやり方で、世俗音楽家たちは、複数の場所で聖務日課を持つようになった。実際には、大聖堂で歌い、ends meetを迎えるために、都市の団体に従っていた。私的礼拝でより収益性の高い任命を受けるために正しく遵守されたRoyal 18. B. XIXの作家として、教会に残った人もいる。 Lawes兄弟の父であるThomas Lawesは、1604年に、ソールズベリー大聖堂合唱団での彼の地位を辞任した。なぜなら、彼が参事会員や司教座聖堂参事会に言ったように、年収8ポンド13セントでは、家族を養えなかったからである。 p41 しかしソールズベリーのミュージシャンは他の場所のほとんどの同僚よりも間違いなく良い結果を収めていた。例えば、Gloucester and Carlisle での 給料は、年収2ポンド19セントにすぎなかった。それに加えて、衣類や日用員の手当てが、3ポンド10セントを超えていた。 これらの税率は1540年に固定され、独身のコミュニティのニーズを満たすように設計されていた。しかし、グロスターの給料は、1630年代までは増加されず、Carlisleでは1680年まで増加されなかった。ハモンド中尉が1635年に Carlisle大聖堂を訪れた時、彼は辛辣に観察した。「オルガンと声がうまく合っていた。鋭いバッグパイプのようであり、スコットランドのような音色であった」 この理由は十分に明白であった！その地方で最も豊かな大聖堂の一つであるダーラムでさえ、音楽家たちは年収16ポンド13セントを得ていた。当時、チャペル・ロイヤルの従者は、その2倍以上の収入を得ていたが。 　それゆえ、音楽的才能の標準や行為がしばしば欠乏していたことは、特に驚くには当たらない。飲酒は一般的不平であり、喧嘩はあまりに多く、モラル低下は疑問の余地もなかった。Wellsの Dean and Chapterは、16世紀の末から17世紀に、非常に多くの問題に直面しなければならなかった。 1591 vicar choral であったRoger Ruggeは、大聖堂の近くにある宮殿の吹き抜けを見て、それを閉めるように命じられた。 1592年：vicar choral であったRichard Mason は、Chapterの個人事業を明らかにして、有罪判決を受けた。 彼は破門されていた。 1593年：vicar choral であったThomas Everettは、子供のいた女中Joan Teight を持つことで有罪判決を受けた。 彼は破門されていた。 1594：聖堂番と鳴鐘係だったGeorge Huisheまた、Joan Teightとの淫乱で有罪となった。 1595年：この年、vicars choralと cathedral chapter間で、特に教会の司祭たちの地位と俸給について、長い間描かれた紛争があった。 (略 ) p43 　高水準の音楽を誇っていたセントポール大聖堂においてさえ、Bancroftが1598年に大聖堂を訪問したときに見出したように、おおきな不都合が生じていた。聖歌隊員の多く は、遅刻したり早退したりをしていた。聖職者の一人が訪問者に言ったように、「ベルが通った後でも、私たち大部分が、合唱団に来るまでに非常にたるんでいた。」 彼はまた、韻文詩篇が歌われている間に、聖歌隊の少数メンバーが座ってお互いにしゃべっていたことを指摘し、しばしば聖歌隊の反対側でも聞こえるほど大きかった、、と指摘した。 その声は礼拝の間中カテドラルに響きわたり、耐えがたいものであった、と彼は不平を言っていた。 彼はそれを書き残している。「礼拝や説教の最中に、子供たちの騒がしい声がする。ほとんどの人がそんな雑音を気にも留めていない。尖塔の上のヤジは、聞くことが耐え難いことだ」。 参事会員たちは、一般的には、聖歌隊員たちが過度の時間とエネルギーを費やしてお金を集めていたと考えていた。， which they were traditionally entitled to do from any gentleman who absentmindedly entered the choir with his spurs on. オルガンは、“with jogging the bellows"で邪見にあつかわれた。オルガンを十分に鳴らすような十分な風がなかった。しかし、Thoms Harrold は司教に言った。 p44 「無秩序の欠陥を是正することは、我々の不服の後でも、何らなされていない。あなたがたの訪問は、改革よりも形式のためであったようだ。こうした無秩序は、訪問のたびに不服が言われるが、放置されたままだ」 Chapter Actsと VisItation Injunctions は、日々のルーチンの乱れを高い救済に設定する傾向があるが、Morley自身のコメントは、多くのことが間違っていたことを十分に確認している。 1592年、チャペル・ロイヤル聖歌隊に入隊する前に、彼は短期間、セントポール大聖堂のオルガン奏者であったが、その前にノーリッチのオルガン奏者だった。 問題はその状態になっていることだ。歌は決してあまりうまく作られず、言葉にうまく適用されることはない。したがって、あなたは、歌手が、私たちの教会員の大部分のためにそれを表現することはほとんどないことを見出すことだろう。 the matter is now come to that state that though a song be never so well made and never so aptly applied to the words yet shall you hardly find singers to express it as it ought to be ， for most of our churchmen ， so they can cry louder in the choir than their fellows ， care for no more ， whereas by the contrary ， they ought to study how to vowel and sing clean ， expressing their words with devotion and passion ， whereby to draw the hearer ， as it were ， in chains of gold by the ears to the consideration of holy things. But this for the most part you shall find amongst them ， that let them continue never so long in the church ， yea though it were twenty years ， they will never study to sing better than they did the first day of their preferment to that place ， so that it should seem that having obtained the living which they sought for ， they have little or no care at all ， either of their own credit ， or well discharging of that duty whereby they have their maintenance. 　しかし、世紀の変わり目には、ゆるみや無能力が増してきていたかもしれないが、問題を権利化するためのより厳しい措置が取られていることは間違いない。 エリザベス朝の3番目かつ最後のカンタベリー大主教であったJohn Whitgiftは、Elizabethan settlementの中心的な前提を確認するために多くを行った。1584年のすべての閣僚の同意を必要とすることにより、教会内の長老派の少数派を効果的に沈黙させた。 そして、不十分な給料の問題（聖職者の半分以上が、年間給与が半分以下であることが判明した）に取り組むことによって、彼は大臣就任の質を向上させるために多くを行った。 再建のこのすべての仕事は、彼の有能な後継者、リチャード・バンクロフトによって続けられた。 　1603年にスコットランドのジェームス六世が英国の王座に座ったことで、プロテスタントはさらなる改革を望んだ。ロンドンへ向かう途中、王に提示されたいわゆる千人請願「Millenary petition」は、30―40年前に議論され、失われた提案を含んでいた。その内容は、”たいくつな礼拝”は”短縮”されるべきか、合唱礼拝がより良き啓蒙に適切か、といったものであった。 ジェームスは、1604年に、Hampton Courtで、カトリック教徒とプロテスタントに、議論の機会を与えることを表明する会議を招集した。しかし、ジェームズが手続の過程で採択したバンクロフトのアフォリズム”No bishop，no king” は、非英国国教徒には、何ら論争の果実を残さなかった。 ｐ45 　疑いなく、17世紀のアングリカン教会内での意見の一般的情勢は、宗教改革の初期の頃以来、”カテドラル”音楽にはるかに好感を持っていた。音楽を”あらゆる機会に適すること”として賞賛すると、Richard Hookerは、アングリカンのmedia viaについての新しいエトスを雄弁に表現した。 ｐ46 　17世紀初期の訪問者の記事や法令は、音楽における興味の増加を反映している。それは、典礼の装飾としてのその価値の新しい気づきであった。 40年の経過後、大聖堂がオルガンの復興や再建に多くのお金を費やすようになったのは、おそらく偶然ではない。給与を引き上げるよりもはるかに大きなreadinessがあった。情勢はまったく、より後で平行でないこともなかった。全体としての幸運はなかったが、多くの教会音楽家たちは、1590年以降は、それ以前よりも作曲を積極的に手がけるようになり、その大部分は、地方からのものであった。(c. 1540-90)の作曲家のうちの35人のうち、ほぼ半分は王室礼拝堂のメンバーであったが、1590- 1640においては、120人以上の作曲家たちが、少なくとも、アングリカンの礼拝のために、何かを書いた。そしてこのうちの30人ほどが王室礼拝堂の音楽家たちだった。 　ジェイムズの治世の後半に、教会行政は大幅に弱まった。最初は、Bancroft'の後継者として、1610年に俗物のGeorge Abbottが任命され、後には、王室のお気に入り、Duke of Buckinghamに移った。エリザベス朝初期の教会の、非音楽的なピューリタニズムへの反動は問題にもならなかった。 　17世紀初期のアングリカン教会内での”ハイチャーチ派”の出現は、英国の大聖堂音楽の歴史において、重要性がないではなかった。一部においては、この動きは、エリザベスの教会内では主要な力であったジュネーブの精神への反動とみなされたようだ。一部では、独立した国教会の存在を正当化する新しい積極的な関心から広がった。アングリカン教会は、ますます、ヨーロッパのカトリックの伝統におけるベストな存在としての真の継続と見られるようになった。 ｐ47 Dean of Gloucester ，Richard Fieldは、「宗教改革で、我々アングリカン教会は、ローマ教会の見せかけに対するカトリック教会の一部から分離した」と書いた。ハイチャーチ運動は、ポピュラーなものではなく、1630年代までは特に拡大もしなかった。しかし、それが栄えた場所ではどこでも、毎日の礼拝の遵守などに対して、特別な注意が支払われた。