leftmargin="150"３年後は民主党の時代になる　

世の中の人は、気を使う人と、気を使わせる人の二種類にわけられる。

たとえば夫婦だと、最悪の組み合わせが、気を使う人と気を使わせる人の組み合わせだろう。気を使う側が疲れる。次が気を使う人同士、案外、気を使わせる人通しの夫婦が一番うまくいくものだ。お互い、人間はそんなもんだと考えているから。

友人関係レベルだと、気を使う人と気を使わせる人では友達になれない。夫婦同様、気を使う方が疲れてしまって、友人関係を続けられない。また、気を使う同士だと、それはそれで疲れてしまって、親友にはなれない。つまり友人関係でも、気を使わせる人同士がよい、ということになる。

立場にもよるだろう。あくまでも一般論だが、通常、夫婦では、夫に気を使わせる人が多く、妻に気を使う人が多い。だから熟年離婚は、妻が先に言い出す例が多いのだろう（AIに聞いても、具体的割合はわからなかったが）。

職業や社会的地位も大きい。100％間違いなく言えるのは、社会的地位の高い人に、気を使わす人が多い、ということ。こうした立場の人は、この100％の事実を、心しておかねばならない。

たとえば、私は医師だが、医師に対しては、気を使う人が非常に多いことは、つくづく感じる。言い換えれば、医師には、気を使わす人が多い、ということだ。

これは、本人の性格よりも、職業がさせる事実、と言える。だから医師である人は、そこに存在しているだけで、自分は人に気を使わせる人間なのだ、という自覚が必要なのだ。

私はだから、そういう職業にいるわけだから、少しでも人に気を使わせることがないよう、自助努力をこれまでしてきたつもりだ。たとえば・・・

①周囲の人へのあいさつは、自分の方から積極的におこなう
②ナースステーションで、医師が来るとパソコン作業をやめてパソコンを渡してくれるナースがいるが、そのような気遣いは無用だと話す
③ため口で話してくれるナースはありがたいと思う
④自身の苦労話はできるだけしない
⑤飲み会では、自慢話は絶対にしない。むしろ若い人の話を積極的に聞く
⑤'飲み会では必ず1万円払う
⑥階段の真ん中を歩かない
⑦周囲がホンネを言いやすい環境づくりをする-耳が痛い意見もきちんと聞く
⑧かといって、変な妥協、迎合はしない。自分の意見はきちんと言う-だから患者とけんかになることは、たま～にはある
⑨妻は猛獣だと思って盲従する
⑩ナースから叱られることはあっても、叱らない
⑪周囲に気を使わせる医師を見て、自分はああならないよう気を付ける
⑫言葉使いは丁寧に、かつ親しみを持って
⑬横柄な態度は取らない
⑭上から目線を取らない
⑮家族からは少しバカだと思われているくらいがよい

⑥については、医学生時代に、ポリクリで、ちょっとうるさ型の放射線科教授に以下のように言われたことが印象に残っている。

いいかお前ら、絶対に階段の真ん中を歩くな。お前らはまだ学生だが、患者家族には医師と区別がつかない。彼等はお前らを見て、先生が来た、と思って、お前らが真ん中を歩いていたら、さっと通り道を作ろうとする。だがお前らが階段周囲を歩いていれば、彼等はそのまま真ん中を歩いて行ける。だから絶対に真ん中を歩くな、わかったか！

だから私は医師になって30年以上経った今でも、これを実践しているし、医学生の息子にも話している。