維新・吉村代表　“舌戦”の国民民主・玉木代表に共闘呼びかけ「玉木さんの立場だったらチャンスと」（スポニチアネックス） 10/16(木) 18:39配信 　15日に行われた自民と維新の党首会談で、両党の連携関係が前進。吉村氏は会談後、首相指名選挙で高市氏の名前を書くか問われ、「政策協議がきちんと合意がまとまれば、そういうことになる」と述べた。 　ところが、これに首をかしげたのが、玉木氏だった。立憲民主、維新、国民民主の野党3党党首会談の数時間後の出来事だっただけに、自身のYouTube配信で「二枚舌みたいな感じで扱われて、我々としては残念」「公党間の話なので、出し抜いたり、だましたりするみたいなことはやめた方がいい」と不信感を口にした。こうした発言に対し、吉村氏は16日の会見で、「他党を批判するよりは自党の政策をどう実現するかに注力された方がいいと思います」と応じ、舌戦の様相を呈していた。 (中略） 　玉木氏は立憲民主党サイドから、首相指名選挙での野党候補として一本化する案を打診されていたが、基本政策の隔たりを理由に消極的な立場を示していた。吉村氏は「実現するのが大切なことだし、総理になれないかもしれないけど、でも公約は実現できるわけです。維新と自民を足してもできないから」と説明。「じゃあ僕たちもやると、責任を持って実行すると。自民党にやってくれ、やってくれじゃなくて、自分も責任を持って実行しますというのが、責任ある政治家のやり方だと思う」と呼びかけ、「ちょっと玉木さんらしくないなと」と、今回の発言に疑問を呈していた。

吉村維新代表はかねてから、「自分が代表である限り、自民とは組まない」と公言していた。同じく玉木国民民主代表も「我々は、立民とは組まない｝と主張していた。

今回は、維新が大幅にこれまでの主張を変更した形となり、自民側にどっと面舵を取り、高市首相の誕生にも強力するとの立場を取った。

これに対して玉木氏は、立民が大幅に政策変更しない限りは、組まない、と従来の主張を変えていない。彼は、取り舵は取らなかった。

さてここで、連立はともかく、首班指名の組み合わせをを復習しておこう。基本的には、以下の３パターンがある。

①自民＋維新＋参政
この場合、3党で234議席となり、各党で造反がなければ、過半数に達する。造反は政党政治の破壊であり、許されない。戦争でいえば、敵前逃亡であり、政治生命は終わるだろう。参政党は間違いなく高市自民ならなびくので、維新さえ高市自民に納得すれば、一回目の首班指名で、高市首相が誕生する。

これはベストの選択だが、最終的に、自民党が企業献金廃止を呑むか、維新がこれを取り下げるか、がポイント。しかしながら、吉村代表も、ここまで踏み込んだ以上、自民との連携をもはやおじゃんにすることはできないだろう。したがって、最終的に、この選択肢となると考えられる。

両党は脛に傷を作ることにはなるが、日本の将来にとってはよき選択であり、将来的には、吉村代表のこの判断は、高く評価されるだろう。

②維新＋立民＋国民民主＋公明
四党が組めば、２3４議席となり、過半数に達する。玉木首相による四党連立政権が誕生し、自民党は高市総裁のもと、下野する。1993年の再来である。

過去の歴史を見てもわかるように、これは最悪の選択であり、玉木氏は細川護熙と同じ運命をたどるだろう。8党連立政権崩壊後、細川氏は、60歳で政界引退を余儀なくされた。玉木氏も似たようなことになるだろう。

なまじ、首相の座に色気を出せば、間違いなくこのようになる。そして、先人を他山の石として、このことを一番よく理解しているのが、玉木氏や榛葉氏であろう。玉木氏は、榛葉幹事長の言うことをよく聞いて、ゆめゆめ、色気を出してはならない。彼が60歳で引退することは、日本の政治にもマイナスなのだから。

③自民＋維新＋国民民主
吉村代表が今一番熱心に主張しているが、高市総裁はもはや放棄している（高市氏「国民民主はもう来ない」電話1本で始まった維新協議の舞台裏 ）組み合わせ。この三党で258議席となり、安定はするが、玉木市はおそらく、首相ポストを要求するだろう。そうでなければ、これまでの彼の発言の整合が取れない。

高市総裁はおそらくそれを呑まないだろうが、仮に呑めば、1994年の再来となる。しかしながら、自民党のプライドが許さず、早々に玉木排除が画策されるだろう。また、自民＋国民民主においても、政治献金問題がネックとなり、それは、自民＋維新よりも、解決は困難であろう。

ただ、かつての村山内閣とは異なり、この針路自体は、決して悪くはない。村山内閣が意外と長く続いたように、玉木氏も3年くらいは首相の座にはいられるだろう。しかし、決して自力でつかみ取ったトップではないので、彼としても、あまり納得はしないのではないか。

したがってこの組み合わせはセカンドベスト、であろう。

●内閣不信任決議について
高市内閣が成立しても、少数与党であり、すぐに何かと内閣不信任案が出てきて、きわめて不安定な政権になる、という指摘がある。

それはその通りだと思うが、多数派の立民がそれを行うとしても、同調するのはれいわ、共産のみであり、これまでの経緯からして、国民民主と維新は乗らないだろう。公明党に至っては、この話に乗れば、連立解消の意趣返しをしたと全国から信じられて、ますます少数野党になっていくだろう。また同党が乗ったとしてもやはり、到底過半数に達しない。公明党は、とんだ赤っ恥をかくことになろう。

とにかく、”高市首相”は、できるだけ早く、頃合いを見つけて、衆議院を解散することだ。単独過半数が取れれば一番よいが、どうしても若干足りなければ、参政党と連立すればよい。あるいは、維新も連立に加わるかもしれない。

そうなれば、維新と国民民主の分離が可能となり、かつ、国民民主と立民の合体は進まず、ことに立民はおそらくは、大幅に議席数を減らすので、日本にとっては最適な政体となるだろう。

立川志らく　連立離脱の公明党に「下手打った」　初の女性首相誕生「妨害している印象すら私には…」（スポニチアネックス）10月13日 　落語家の立川志らく（62）が13日、TBS系「ひるおび」（月～金曜前10・25）に生出演し、自民党との連立を解消した公明党に対し私見を語った。 　公明の斉藤鉄夫代表は10日、政治とカネを巡る問題でのスタンスの違いなどから、連立を解消することを表明。高市早苗新総裁の誕生からわずか4日後の出来事だった。 　政局の大きな転換点に、志らくは「自民党にとって、日本にとっては、公明党の離脱はいい方向に行くと思います」と率直な感想を述べた。 　一方で、公明については「下手打ったなと思う」と、歯に衣着せぬ指摘。「高市さんに期待している人はいっぱいいる。女性初総理だと。（公明党は）それを妨害しているような印象すら、私には見える。違うふうに見える人もいるだろう」と、自身の見解を口にした。 　また、離脱の理由に挙げた政治とカネ問題についても疑問符を付けた。「政治とカネの問題だと言うんだったら、参議院選挙が終わった後に普通、離脱するだろう」。高市総裁の誕生を待つかのようなタイミングの離脱表明に、首をかしげた。

立川志らくといえば、これまではかなりのサヨク的発言が目立っていて、私はラサール石井のような存在だと思っていたが、上記の記事でわかるように、なぜか今回の公明党の連立離脱を、右派の評論家たち同様、自民党寄りに評価している。

その他にも、立川志らく　首相候補の野党一本化目指す立民に苦言「プライドも何も…」「政権取るのがゴールに」（スポニチアネックス）でも、まったく正当な意見を言っている。

もっともシラクは、立川志らく　自民＆公明の連立解消「いい方向に行く」　理由も説明「高市さんを信用するならば…」（スポニチアネックス）においては、サヨクっぽくなっている。すなわち、「自民党にとって、日本にとっては、公明党の離脱はいい方向に行くと思います」と言いながら、「公明党を腐しているわけじゃなくて、明らかに方向性が違うのに、よく二十何年も続いたなと」と述べている。そして、あくまでも「高市さんを信用するならば、いい国にしてくれると信用するならば、公明党の離脱は本当にいいことだと思う」と話している。

同じように、やはり左っぽい人から、公明党を攻撃しているケースも他にある。たとえば小沢一郎。小沢氏は以前は横路孝弘、最近は志位和夫に接近しており、もはやサヨクといってよい存在であり、当然アンチ自民党であるのだが、今回の公明党の連立離脱については、斎藤鉄夫代表の「総裁が誰か（とかいう問題）ではない。これまでの執行部に対して、何度も申し入れをしている。それが速やかに対応されていない」のうそ発言を批判している。

むろん、自民党に対する攻撃は変わらないが、公明党の擁護はしていないのだ。

小沢氏は周知のごとく、1999年からの自公政権発足にあたり、自由党代表として、両党の接着剤となり、その後、自民党から放り出された経緯から、自民党へは恨みつらみがたっくさんあるのだろうが、たとえば、一・一ラインは有名だったし公明党に悪感情があるようには思えないが。あまり良い感情は持っていないのかもしれない小沢一郎氏、公明離脱の本当の理由は「高市総裁の『考え方・発想・体質』そのものへの拒否感」（日刊スポーツ）。

ただ、総じてはやはり、右の論客は高市体制を支持し、公明党を非難し、左の論客は、公明党や野党連合政権を支持している。

たとえば、サヨクの論客上野千鶴子は、女性学者が公明党の連立離脱に見解「骨のある決断」「次に『蜜』に群がるのは誰か？豪腕フィクサーは？」（よろず～ニュース） において、暗に小沢一郎の後継者たる剛腕を期待し、93年体制を期待している。当然、自民党＝悪、公明党は「骨のある決断をした」と評価している。

さらには「初の女性首相が誕生するかもしれない、と聞いてもうれしくない。来年は世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で日本のランキングが上がるだろう。だからといって女性に優しい政治になるわけではない」などと話し、そのダブルスタンダードで物議を醸した。

もっとすごいのになると、自民党の船田元は、自民党議員であるにもかかわらず、「懸案の一つである政治とカネの問題を、自民党がのらりくらりと引き延ばした上に、今回の人事で不記載議員の一人を要職につけたことで、堪忍袋の緒が切れたと思う。企業・団体献金の受け皿制限は、やりようによっては自民党も対応出来るはずなのに、それもやらずに先送りでは、公明党が怒るのも当然のことではないか」公明党を擁護し、挙句には、「高市総裁に一度退いていただき、早急に総裁選挙をやり直し」とまで書いている（自民議員から仰天プラン「石破首相の退陣撤回」「高市総裁辞任→総裁選やり直し」公明党の怒りも代弁（よろず～ニュース） ）。

同じことを、サヨク元検事の郷原信郎も主張し、「すでに選任している高市新総裁の下での新執行部を維持しつつ、現在の石破内閣を維持する」などと提案している。お二人とも、よほど高市さんがお嫌いなのだろう。というか、日本が嫌いなんだろうね。船田元なんて、”政界失楽園”などと言われて、不倫のイメージしかないものね。

また、まさに自民党内野党的存在だった村上総務相は、「（高市総裁の態度は、公明党にとって）平手打ちにあたるのではないか」と言っている（村上総務相　自民・高市総裁を批判　公明党への対応は「平手打ちにあたる」（日テレNEWS NNN）｜。

その他、マスコミはだいたい総じて反高市である。たとえば以下。自公連立白紙、公明の怒りに油注いだ高市総裁　「他党より自民が大事」側近から漏れる声（西日本新聞）

さらに、玉木国民民主代表に対しては、元外務審議官の田中均が批判をしている。彼によれば、野党は政策の違いを超えて、野合すべきだというのだ（「政権を取る覚悟がないということ」 国民民主・玉木雄一郎代表めぐり、元外務審議官が指摘 「もともと同じ党だったわけだし…」（中日スポーツ） ）。田中氏と言えば、小泉純一郎内閣で、北朝鮮のミスターＸと接触し、拉致被害者帰国の立役者と放ったが、当時の安倍官房長官とは異なり、拉致被害者の北朝鮮返還を主張した、空気の読めない人物として、つとに有名である。20年以上経った今も、まだ空気が読めないようだ。