■令和２年２月２３日 ついに人材が枯渇した社民党
 https://go2senkyo.com/articles/2017/12/26/33788.html より改変 上図のように、この10年ほどの社民党は、そもそも政党要件を維持することだけがその目的、といった状況になっていた。 ろうそくの火は、消えゆく瞬間にその火が強まるが、旧社会党時代から含め、社民党のその火は、過去、2回あった。 1回目は、1989年の参院選。そう、おたかさんブームの時である。おたかさんが「山が動いた」なる名セリフを吐いたのももっともで、この時の社会党は、何と46議席を獲得、それまで何と’62年以降20～30議席をさまよっていたのがほぼ倍増したのである。（’59年、関係ないけど私の生まれた年！の47議席が最後）。 しかし、確かにこの時に山は動いたが、すぐに”戻った”。その後の’92年参院選ではまた２０議席台に戻り（21議席）、以後、じり貧となった。まさに社会党というろうそくの最後の輝きであった。 社民党になってからの最後の輝きは、言うまでもなく、’09年の民主党での政権交代である。この時の社民党の当選者は7名で、じり貧傾向には変わりはなかったが、当時社民党の党首であった福島瑞穂氏が民主党連立政権で入閣したことで、とりあえず社民党は何とか、一定の存在感を保つことができた。 だがこれは、社民党というよりは、福島瑞穂という一個人の力に拠る要素が大きく、福島氏のその個性が逆に災いし、この連立はすぐにおじゃんになってしまった。 その後は、福島氏は選挙の敗北の責任を負い、一線からは退いたが、この時点ですでに社民党は人材が枯渇しており、大分県の村山富市の地盤を引き継いだ吉田氏が党首となり、さらには参議院の又市氏へと何とかつないできた。 だが又市氏はがんを患い、さらには７５歳と高齢であったため、今回の福島氏の再登板となったのである。 ●すでに土井社会党で終わっていた 社会党の党としての終焉は、1994年の村山内閣成立まで遡れることだろう。左派だった村山氏は、小沢一郎に奪われた政権奪還のためになりふり構わずだった自民党からのニンジンを食い、社会党の党是を捨てた。社会党は、ここで事実上、終わったのだ。つまり、社会党の戦犯は間違いなく、村山富市である。 その後の社会党は、もはや社会党ではなく、土井たかこ党だった。土井氏の特異なキャラに支えられ、前述のような一過性の党勢の回復もあった。しかし土井氏の個性に頼るあまり、社会党自体は没個性となり、その政策は土井という太陽のもとに隠れてしまった。（社会党は’86年の”新宣言”以降、それまでの党是だったマルクス=レーニン主義との決別を図っていたが、最左翼の社会主義協会との妥協が図れず、結局は党内抗争に終止していた）。 こうして土井党に看板変えをして、社会党は何とか維持されていたが2002年の小泉首相の北朝鮮訪問で、北朝鮮が拉致を認めたことが、土井氏には大きな傷になった。彼女は北朝鮮を積極的に応援してきており、むろん拉致は否定しており、さらには、拉致被害者にも冷たい態度を取っていたことが明らかになったからである。 こうしたこともあってか、土井氏は2005年総選挙で落選、その後は福島瑞穂が党首となり、社会党は社民党、事実上は福島党となり、とりあえず延命には成功した。つまり社会党は土井氏から福島氏へと特定のキャラに依存し続けたのである。 福島氏はとりあえず拉致問題では無関与であったがゆえに、彼女の、土井氏に負けない個性で何とか党を引っ張り続けた。同僚だった辻元清美、東大医学部卒の阿部知子が裏切って民主党に移って議員延命をしたのに比べれば、私は、不利な条件で自らの議席を維持しつつ、社民党をも維持し続けた彼女は、個人的には立派であったと思う。 福島氏は、年齢的にはまだまだ若く、サヨクの間では一定の人望もあり、かつ拉致問題という傷を負っていないので、土井氏のように落選をすることはないだろう。私は最後は、社民党は、彼女一人になると思う。（沖縄の照屋氏もじいさんでもう引退するし）。 さすがに福島氏ひとりでは、得票数も限られるし、次の衆院選あたりでは、社民党はいよいよ政党要件を失うことになるだろう。 | |||
| ■令和２年２月2４日 新型コロナウィルス、日本は2000年頃に戻れ！
新型コロナウィルスに対する日本の対応は、すでに過剰となっている。私は、個人的には、イヴェント中止などは、明らかに行き過ぎたと思う。 玉川徹など、テレビで「新型コロナウィルスはインフルエンザとはまったく別の扱いとしなければならない」などと主張していたのが悪かった。マスコミによって、今回の新型コロナとインフルエンザは別物という意識が定着してしまい、大騒ぎとなった。 確かに、その治療法の有無により、新型コロナウィルスとインフルエンザは異なる。しかし、そのインフルエンザにしたって、診断キットが開発され、ワクチンが行き渡り、タミフルのような抗ウィルス薬が開発されたのは、たかだかこの10数年ほどに過ぎない。 私が医師になって10年ほどは、カルテには「インフルエンザ様疾患」と書き続けていた。診断キットがない時代には、臨床症状、理学的所見、病歴でインフルエンザの診断をするしかなかった。 無論、予防手段もなく、治療薬もなかったから、解熱剤等の対症療法しかなかった。 では、個別接種ワクチンも一般的ではなく、治療薬もなかった時代に、インフルエンザで人がばたばた亡くなっていたかというと、そんなことはない。 下図は1950年からのインフルエンザによる超過死亡数を示しているが、30万人以上が死亡した戦前のスペイン風邪のような状況ではむろん、ない。  https://honkawa2.sakura.ne.jp/1955.htmlより改変 つまり、大きな目で見た場合、インフルエンザにしても、治療薬が出現した後でも、統計的にはその死亡者はあまり変わっていないのだ。（インフルエンザの確定診断の問題はあるが） 今回の新型コロナウィルスは、少なくとも例年流行するインフルエンザ並みの感染率、死亡率であると言われている。つまり、これがどんどん流行したところで、かつての治療法のない時代のインフルエンザ流行時とさほど変わりはないわけだ。 2000年頃に、インフルエンザが流行して、はたしてイヴェントが中止になったか？ マスクがなくなったか？みんなふつーに生活していたではないか。 日本人は、新型コロナウィルスに対して、もっと冷静になってしかるべきである。 | |||
■令和２年２月２５日 新たな無駄な自主避難か
仕事をする必要もなく、子育ても終わったであろう人が、離島で療養すること自体は、良いことであろうが、コロナウィルスを避けるためにこうしたところに滞在するというのは、どうなのかなあ・・・ ここまで過剰反応をするとなると、あたかも、2011年の原発事故後にあったような、自主避難と同じ感覚のように思う。 原発事故後の自主避難においては、政府が避難を勧告した場所に住んでいない人たちが、”子供たちの被ばくを避ける”という名目で、自己判断で避難をしていった。 中には、家族一同で自主避難した例もあったが、多くは、夫は仕事の関係から家を離れられずに、母子での避難となり、そのうちの一部は、それがために夫婦の間に溝が入り、結局は離婚という顛末になり、こどものための自主避難がかえって子供を不幸にしたという、笑えない話になってしまっている。 今回の”離島避難”の場合、さすがにそこまで発展することはないだろう。放射線とは異なり、感染症は一般的には高齢者ではその影響を受けやすいので、もはや仕事をする必要もなく、子育ても終わったであろう人（高齢者に限定されているはず）が自主避難すること自体は、まったく間違いとは言えないかもしれない。 だが、”離島避難”が金持ちの道楽の延長ならよいだろうが、かつての原発自主避難者のように、なけなしのカネをはたいての避難などとなると、これはもう、誤解による悲劇、としか言いようがなくなる。せめてそういう人が、今回は出ないことは、祈りたい。 | |||
■令和２年２月２６日 立憲民主党は共産党を切らなければならぬ
共産党とは、あくまでも異質な集団なのである。どんなに彼らが言いつくろったにせよ、彼らは日本国家を破壊し、天皇を廃位させ、すでに存在しない社会主義国家（かつてはコミンテルン、コミンフォルム）からの、来るはずのない指令を待っている。 共産党は、すでに、山本太郎と渡りをつけ、消費税5％を打ち出している。彼らは、立憲民主党とではなく、同じく国家の破壊を目指す山本太郎と手を組んだのである。これをしっかりと認識しなければならない。彼らにとって国会議事堂は、国壊議事堂なのである。 彼らが狙っているのは、現在投票に来ている層ではない。特に山本太郎は、これまで投票に行っていなかった層の掘り起こしを目指しており、共産党もそれに乗っている。 両党に共通なのは、政権を取る必要性がないことである。かれらはとりあえず、両者合わせて、選挙に来たひとの2割を確保できればそれでよいのである。2割くらいの国民なら、消費税5％を積極的に支持するから。 立憲民主党の役割はそうではない。あくまでも安倍政権に代わる勢力になることが、その目標であるはずだ。共産党やれいわのような１～２割の支持では、到底その目標には達しない。 れいわに支持層を侵犯される危機感があるのであれば、国民民主党のように、右にウィングを延ばす努力をすることは無理だから、やはり、れいわの如く、今、選挙に来ていない層を狙うしかない。 選挙に行かない層は、はっきり言って、浮遊層以上に、思想的にはどうにでも動く。山本太郎のように理ではなく情に訴えれば、消費税5％を支持するが、逆に、理に訴えれば、立憲民主党の主張にも耳を傾けることだろう。 要は、立憲民主党は、少なくとも山本太郎とは闘わなくてはならないのであり、ならば、そこと手を組んだ共産党とも、闘わなくてはならないのである。枝野よ、志位さんと会談なんぞしている場合ではないゾ！ | |||
■令和２年２月2７日 なんでもお上のせいにしようとするサヨク
児相は急病人が来るような医療機関ではないのだから、夜間にまで自動福祉司を置かなかったこと自体を非難することはできない。そんなことをしたら、今度は共産党は逆に、”経費の無駄使い”とそれはそれで、非難をしたことだろう。「夜間に緊急対応が必要な事例などめったにないのに、そのために児童福祉司を置いておくのは無駄だ」ってね。 問題は、この当直者の判断能力だったわけだ、神戸市の問題ではなくね。 夜中に子供が駆け込んでくることなど、想定外だったろうから、判断は難しかったと思う。確かにプロの福祉司なら、自分の分野とピンときただろうが、そうでない人なら、まずはやはり、事件性を考えるのではないか。 だから、この当直者が警察に連絡したこと自体は、決して非難はできないのではないか。決して追い返したわけではなく、少なくとも警察にはつないだわけだから。 そして警察は事件というよりは、家庭内の問題と考えて、児相に相談した。この一連の流れ自体、それほど問題があるとは、思えないのだ。 いずれにせよ、この問題がなぜ、神戸市の責任問題へと発展していくのか、その理由がまったくわからない。共産党が、無理やりにお上の問題にこじつけようとしたとしか、思えない。 ●私人間の問題をタテの関係にしようとするサヨク 一般的にサヨクは、反権力の姿勢を強めるあまり、神羅万象あらゆるイシューを、「とにかく国が悪い」といった認識で見ている傾向にある。典型例が憲法観である。 サヨクの憲法観は、国家性悪説で、放置すれば悪いことをするであろう国家を縛るのが憲法だという、19世紀の説に固執している。21世紀の現在、少なくとも日本では、そのような憲法観など、とうの昔になくなっているのに。 国家性悪説的憲法から国家福祉的憲法への移り目は、間違いなく、ドイツでのワイマール憲法であった。そこでは「～からの自由(liberty)」の概念だけでなく、「～への自由)freedom)」、いわゆる社会権が世界で初めて規定された。この頃から、明らかに世界は、それまでの絶対君主からの解放という概念から、国民の権利の行使、生活安定の希求へという、パラダイムシフトが起こっていたのである。 残念ながらしかし、ワイマール憲法は、やや時期尚早であった。世界はまだ、ワイマール憲法が運用できるほどには、成熟していなかった。当時の民主主義はまだ、中途半端なものであった。”民度”、”民意”がまだまだ自己中心的で、成熟していなかった。 それがために、第一次大戦のヨーロッパにおける莫大な経済的・人的損失の責任を、英仏の民意は、すべてドイツに求め、過酷なヴェルサイユ条約が生まれた。ケインズの警告を無視して。 ヴェルサイユ体制の桎梏ゆえに、ドイツではワイマール憲法の先取精神は機能せず、”万一のために”規定していた大統領令を使わざるを得なくなり、それがナチス政権を生んだ。 第二次大戦は、こうした”中途半端な民主主義の失敗”によって起こった。それがために、その後の世界は成熟し、核兵器の実用化と相まって、もはや世界大戦は阻止されるようになった。 第二次大戦後の世界、特にここ最近では、（中国やロシアを除いて）強い権力よりもむしろ、強すぎる民主主義が問題になってきている。民主主義の暴走は、ドイツを脱原発・脱石炭国家とし、英国のEU離脱を招き、米国のトランプ大統領を生んだ。 おそらく現在の憲法は、liberty→freedomから、第三の段階に来ているように思う。権力が強すぎる中国やロシアはあくまでも反面教師であるが、私は、現在の民主主義国家は、もう少し国家権力が強くてもよいような気がする。おそらくは、現在の日本の安倍政権くらいが、ちょうど良いであろう。 ヨーロッパはEU官僚に牛耳られて国家主権はないがしろにされているし、トランプ大統領は、事前に予想されたほど暴君ではなく、意外とうまくやっている（彼が今年11月の大統領選で再選されることが、その証となる）。ドイツは、エネルギー政策で今後国家の足を引っ張られることだろう。 日本のサヨクが、こうした世界情勢に、二回り遅れていることは、明らかである。 | |||
| ■令和２年２月2８日 個人問題を社会問題にこじつけるNHK
NHKには一定数の社会派がいるようで、どうもそういう人たちが中心になってたまには番組を作るようで、2月27日付報道の「クローズアップ現代」がまさにそうであった。 この日の話題は、日本に定住して（おそらくは合法ではあろう、番組では何も言っていなかったので）何十年と経過し、６０代で孤独死をしたブラジル人二人を取り上げ、社会はいかにこの”かわいそうな”人たちに対処すべきか、を問うものであった。 番組を見ながら私が非常に疑問に思ったのは、彼ら二人に対する、家族の冷淡さであった。 ひとりは、離婚していた。そして生真面目にも、ひとり娘が大学を卒業するまで、きちんと仕送りをしていた。だが・・・ 彼が亡くなったことが知らされても、一人娘は日本に遺骨の引き取りさえ来なかった。「渡航費がないから」というのがその理由だったが、そもそも彼女は、この父親に関心がまったくないようであった。自分のためにせっせと仕送りをしていてくれた父親であるにもかかわらず。 もうひとりの亡くなったブラジル人もやはり、結婚して妻子がいた。離婚はしていないようだったが、いずれにせよ、個人的事情で、本来は家族が待っているはずのブラジルに帰ることはできず、日本でホームレス生活を数年送った後、路上で凍死していた。 NHKは、彼らはどんなにつらかっただろうか、せっかく日本に来て何十年も”家族のために働いて”、６０歳代で亡くなってしまって、あまりにもかわいそうではないか、というスタンスだった。 ちょっと待ってよ！ でもその彼らは、実はその家族に捨てられていたんだよ。特に前者は、その家族に一生懸命仕送りまでしていたというのに！ なぜ彼ら二人が家族から見捨てられていたのか？ そう、その観点が、NHKにはまったく欠落していたのである。 これがたとえば、彼らは家族のために一生懸命働き、それに対して家族も感謝をしていた、家族も彼らに会うことを懇願していたが、何らかの”社会的理由で”、たとえば母国の政情不安で出国できないとか、あまりに貧しいがゆえに渡航費がないとかで日本で孤独死した、というのなら、わかる。 それは、家族が悪いのではなく、社会が悪いのだ、と素直に思える。 最初の例の、亡くなったブラジル人は実は、家族からは愛想をつかされており、単にATMとして体よく利用されていたのであろう。そしておそらくは、そうなった原因は、本人にある（DVだの）。むろん、ATMに徹していたことは、ある意味すばらしいのだが、いくら送金しても、娘から何のレスポンスがないことに、この人は何の疑問も持たなかったのか？（よくある話で、娘の母親、つまり本人の妻から娘に、本人についてあることないこと吹き込まれていた可能性はあるが）。 あとの人は詳細はわからないが、同様に家族関係がうまくいっていなかったことは、間違いない。少なくとも、経済的に困窮しても、母国から助けてくれるような家族は持てなかったのだ、この人は。 それもおそらくは、本人に責があるのだ、と私は見ている。夫が、父が、路上生活までしていることを知れば、尋常な家族なら、放置することはあり得ないはずだから。 助けて欲しければ、まず家族にすがったはずだ。だがそれができない家族関係だったのだ、ということ。 要は、この二人の問題は、外国人労働者の問題というよりは、この二人の家族関係の問題だったのだ。それをNHKが強引に社会問題に仕立ててしまったのである。 ●日本人にも同じことが言える 実は、こうしたことは、そのまま日本人にも当てはまる。 私はこれまで医師として、多くの死に立ち会ってきたが、家族がいるはずなのに、遺体を引き取りにも来ない、という人たちを多く見てきた。そしてそのほとんどは、家族というよりは、本人に責任がある、と感じてきた。 たとえば複数の子供がいる場合、ひとりだけ来ない、というのなら、その子供自身に問題がある、と推測されよう。しかし、複数の家族全員が来ない、というのであれば、これはもう、その人が家族から徹底的に嫌われていた、と判断するしかないだろう（山城新伍のように）。 無論、その嫌われていた理由にも、同情すべきことはあるのかもしれない。事業経営をしていて、どうしても借金が返せなくて家族に迷惑をかけたとか、病気になったとか。 ただ私は、それでも本人がまじめに一生懸命生きて、きちんと子育てをし、妻もしっかりしていたならば、そうした思いは必ず家族には伝わり、結果として家族を不幸にしてしまったにしても、少なくとも遺体さえ引き取りに来ない、などということは、あり得ないと思う。 こうしてみれば、家族に捨てられて遺骨さえ拾ってもらえない、路上生活をしても家族が助けてくれないという亡くなったブラジル人二人の問題は、外国人労働者の問題というよりは、日本人にも共通して認められる、家族の問題なのではないか、と感じたのである。それをNHKが強引に国際問題に仕立ててしまった。 ●家族関係が良いブラジル人は幸せそうだった・・・ 番組では、もう１人の若いブラジル人が、まだ子どもの娘と一緒に出演していた。彼は「家族がいるから日本で生活できる。ひとりで生きていくのは大変だ、私なら死のうと思ってしまう」と話していた。幼い娘が「ダメ、ダメ」とさかんに言っていたのが、印象的だった。 そろそろ結論が出せそうだ。そう、問題は、外国人労働者のものでではないのだ、家族関係なのだ！ 家族関係がよければ、たとえばブラジルには帰れなくても、日本で家族で仲良く生活はできるだろう。それを前提として、外国人の社会保険や老後の問題はどうするのか、という議論が初めて始まるのだ。 NHKは、日本にやってきて、合法的に働いて、家族関係も良好だが、外国人ならではの老後や病気の不安がある、それを日本としてどう支援していくか、という形で問題提起をすべきではなかったのか？ MHKは、家族から見捨てられた外国人労働者の問題をどうするのか、という別の問題提起はできただろう。だがそうすると、これはもう社会問題ではなくなるから、それでも助けてあげなければ・・・と思う人は、ガクンと減るはずだ。視聴者の同情も得にくくなるだろう。どうしても、社会責任よりも本人の自己責任の問題が前面に出てくるから。 ●香田証生氏の死は社会問題にならなかった ２００４年に政府の勧告を振り切ってイラク入りをした香田証生氏（２４歳）が、アルカイダによって人質とされた。アルカイダは香田氏の解放に自衛隊のイラクからの撤退を要求するも、日本政府は拒否し、結局香田氏は殺害された。 この日本政府の決断を、大半の日本人は支持した。不可抗力ならいざ知らず、政府の勧告を無視して危険地帯に足を踏み入れて捕まったのは、本人の自己責任に他ならない、そのために国家の政策を変更すべきではない、というのが世論であり、政府を批判したのは、野党のみだった（朝日新聞でさえ、政府を批判しなかった）。 NHKの社会派やサヨクは、とかく自己責任を嫌い、何事も社会責任にしようとするが（たとえば最近では、共産党が、逃げてきた子供を保護しなかった責任を神戸市になすりつけているが）、昭和時代の日本人ならばともかく、ネットから情報を取れる現代の日本人ならば、自己責任を社会責任になすりつけようとする勢力に騙されることはほとんどないだろう。 ともかく、この番組には今後いろいろな批判が来るのではないか。 | |||
■令和２年２月2９日 批判しかしない野党、代案は？
自分たちならもっとうまくやれる、という代案があるのなら、批判もまだ、わかる。でもそんなものは出していないし、ただただ首相の大英断を批判するだけ、これが今の野党。 ただ、首相が失敗した場合のうまみは大きい。単純な一部の国民は、安倍おろしを支持することだろう。野党はそれを狙っている。 つまり野党は、国民のことを考えていない。あるのはとにかく、政権につきたい、ということだけ。ただし、代案はないから、中途半端な政策しか、示せないだろう。そう、私が指摘した、最悪のシナリオである。 残念ながら、今は政治的に、医学的に正しい判断をすることができない。 たとえば、重症者以外は病院に来ないで欲しい、という政府からの医学的に正しい要請は、すでに玉川徹のような愚かなコメンテーターらによって批判されており、多くの国民がこの政策を批判している。 当然、民主党もこのような医学的に正しい政策を取ることはできない。かといって、首相の大英断を批判したからには、大英断政策も取れず、結局は、中途半端な政策とならざるを得ないのだ。 それは最悪のシナリオだからしたがって、野党はやはり、日本に害悪をばら撒くことにしか、ならない。 逆に、もしも安倍首相の大英断が成功したら、野党は今度はだんまりを決め込むつもりなのだろう。
そもそも、政策を決めるのは、最終的には政治・行政であり、専門家ではない。専門家の意見がそのまま政策になることもあるが、諸般の事情からそれを採用できないケースも多々あり、逆に、専門家会議の見解にないことが政策となることも、当然あり得る。 そもそも、全国の学校の一斉休校の要請といった思い切った政策は、専門家会議には馴染まない。完全に政治イシューだから。したがって、この点における蓮舫の批判は、的がはずれている。 さらに、首相が要請した学校の一斉休校の目的こそが、まさに高齢者の感染対策であることが、蓮舫の狭い視野ではわからないらしい。私でもわかることなのに。これでよくもまあ、政治家や大政党の代表などが務まったものだ、と思う。 もともと新型コロナウィルス感染症は、その感染力、致死率等において、毎年流行するインフルエンザと大差はなく、したがって子供の場合、感染をしたところで、さほど大きな問題とはならない。 問題は、子供を通じて大人に感染し、ひいては高齢者が感染することなのである。学校に通う子供に人数は膨大であり、そこをブロックする意義は大きい（繰り返すが、純医学的には、そのそも今の世界中の政策が無意味である）。 本当に、蓮舫は何もわかっていない。 |
![社民党の福島瑞穂氏＝川田雅浩撮影]({"default":{"load":"default","w":"27","h":"33","src":"//img-s-msn-com.akamaized.net/tenant/amp/entityid/BB10gyaK.img?h=333&w=270&m=6&q=60&o=f&l=f&x=375&y=170"}})
