中国の反日デモが４月１６日にも行われ、この国は今世界中の顰蹙を買っている。半ば暴徒化したデモが日本領事館を攻撃し、それを官憲が積極的に取り締まろうともしないのであるから、悪いのは中国であり、世界からの評価がガタ落ちになるのも当然であろう。 ここで気をつけるべきは中国政府と中国人民を分けて考えることである。 デモをやっているのは一部の中国人であり、政府ではない。しかし政府がこれを積極的には取り締まろうとしていない以上、その責任は中国政府にあり、事実上は中国政府が反日運動をやっているようなものだ。（だから外相会談までやっても中国政府が謝罪をしないのは当然なのである） デモは若い人が中心であり、彼らは天安門事件以降の反日教育を受けた世代である。さらにまた中国では言論統制が行われているから正確な国際情勢を人民は知らないし、おそらく日本がODAでこれまで中国に多額の援助や借款を行ったことも知らないだろう。 こんな状況では一部の中国人がちょっとしたきっかけで反日でまとまり興奮状態になるのはやむを得ないことであるとも考えられる。 だから悪いのはデモをやっている中国人というよりはそれを黙認している中国政府の方なのだ。（ここを勘違いして中国人をバッシングしているバカな日本人がいるが、そういった愚かな行為はやめよう） 中国政府は上海にまで飛び火したデモを抑えきれないのではないか、と政府をかばうような意見を言う識者もいるが、私はそうは思わない。１０数年前の天安門事件の時の民衆への弾圧を見てもわかるように、中国政府はいざとなれば平気で自国民に軍の銃口を向けることさえもひるまないのだ。本気でデモを抑えようとすれば容易に抑えられるだろう。 結局はやる気がないのだ。反日という名目で政府への人民の不満をガス抜きさせる。中国政府は人民の生活の安寧よりは特権階級自らの延命しか考えない”冷たい政府”と言えるだろう。 キューバはやや例外かもしれないが、結局は社会主義の政府なんてこんなものなのだ。 日本の進歩派などはかつて資本主義よりは社会主義をすばらしいものと断じ、さらにまた資本主義国の政府は資本家と結びついた悪しき存在であり、社会主義国の政府は労働者の代表としての善良なる存在であると断じた。 それがしかし誤りであったことが今回の中国政府の対応で改めて示された。 日本と中国の”政冷経熱”の関係は現在の中国の国家体制を考えれば、それは必然なのである。
日本と中国の関係はこのところ”政冷経熱”と言われてきたが、最近の反日デモの勃発で、政冷経冷”となりつつあるようだ。 鄧小平の経済開放路線以後、中国は政治は社会主義（共産党の一党独裁）、経済は資本主義という二重路線が定着していた。政治も経済も社会主義で、という毛沢東路線ではどうにもこうにもいかない、ということが文革の大失敗で明らかになったので、世界史上でも例のない、マルクスも真っ青のこうした変則的な路線が選択されたのである。 共産党の一党独裁とはいかに恐ろしきものか、ということを思い知らされたのが１９８９年に起こった天安門事件だった。あの時、デモを鎮圧するためになんと中国政府は軍隊まで投入した。中国軍はその銃口を自国民に向けたのである。日本の安保闘争の時、自衛隊の動員を考えた当時の岸首相に対して当時の赤城宗徳防衛庁長官が「自衛隊はいかなる事態となっても自国民に銃口を向けてはならぬ」と必死でそれを止めたのと対照的である。 共産党というのはそういうものなのだ、と当時思った。体制維持のためなら自国民に銃口を向けることをためらわない社会主義国の政府・・・。 あれから十数年、日本と中国の経済的結びつきはよりタイトになった。その後の中国経済の成長にはめざましいものがあり、社会変化も目まぐるしかった。日本人は中国をよき経済パートナーとして認め、中国政府も自由主義諸国の一員としてなんら遜色なく振舞っていたように見えたのだが・・・。 今回の事件でメッキが剥げた。結局やはり中国は自由のない共産主義の国なのであり、また共産主義というのは国民に自由を認めない社会体制なのだ。改めてそれがわかった。 経済活動以外はすべて独裁政党が管理する。国民には真実は決して知らされない。デモでさえその掌（たなごころ）の上にある。（そこが安保闘争とは決定的に異なるところだ） いざとなったら自国の軍隊からつぶされかねないかわいそうな中国国民・・・。 結局中国政府は指導者が世襲でない以外は北朝鮮と同じなのだ。経済がいくら自由化されても国家の本質は変わらない。日本は今後、中国とはそういう政府を抱く国である、との認識のもとにこの国と付き合わねばなるない。 ”政冷”の原因は朝日新聞らの言う如く日本の側にあるのではなく、すべて中国側にある。”政冷”だけでなく、”経冷”にもなれば、結局損をするのは中国側である。中国は自分で自分の首を絞めているのだ。
この記事はおそらくデタラメだと信じがたいが、少なくともこんなことを書かれるようなことを町村外相がしゃべった可能性はある。 原因は町村外相というよりは、記事にもある通り、’９５のいわゆる”村山談話”、”河野談話”である。この御両人が”謝罪”してしまったのを逆手に取られてしまったのだ。 これではあたかも日本が反日デモに屈して”謝罪”したかのように受け取られてしまうではないか。まさか今になってあの”失敗外交”が効いてくるとは思いもしなかった。 これで中国という国（＝中国政府）は少しでも日本が譲歩すればぬかりなくそれを利用し、自国有利に利用してしまう国であることが明白となった。 それにしても村山富市、河野洋平両氏や朝日新聞などの罪は大きい。結局日本のこうした左派の宥和政策が中国政府をつけあがらせたのである。 日本はもう”河野談話” ”村山談話” は忘れてしまえ。あれは日本史の汚点だ。少なくとも日中交渉では絶対に持ち出すべきではない。 それしてもよもや小泉首相は圧力に屈して靖国参拝をやめることはないとは思うが・・・。
この記事↑を見つけて目が点になった！ 民主党っていつからこんなダメ政党になってしまったんだ！これじゃあ社民党と同じじゃあないの。 右→の引用記事と比較して欲しい。これを知ってて岡田代表が↑のような発言をしたのなら、この人は発狂したとしか思えない。 町村外相は”村山談話”を会談に出したから「日本が謝罪をした」なんて中国中に言いふらされてしまったんでしょ。中国政府は国民をなだめるためになんだろうけど、日本としてとんでもない曲解だよね。断じて許せない。 それをこともあろうに日本の野党の第一党の党首がこの曲解をさらに増幅させるような発言をするとは・・・。 民主党は岡田氏が代表になってから、右へ切る舵が故障してしまったんではないかな。舵が効かなくなって左旋回したままのこわれた飛行機みたいなもんだね。そのうち地上に激突して炎上するよ。 この岡田発言で民主党は日本国中を敵に回した。４/２４の衆院補選では惨敗するだろう。タイミングが悪いよ。 岡田氏はもともと自民党にいたのだから、これは彼の本心とは思いたくない。自民党との相違点を強調したいだけのパフォーマンスということにしておきますよ。 
岡田代表はきのう「日本も悪い」みたいなこと言ったと思ったら、今日は↑こんなこと言っている。まるでイソップ物語に出てくるこうもりみたい。いったいこの人何考えてるの？
韓国も中国に負けじ、とばかりすさまじい反日感情がむきだしになってきたね。この記事を読んだ時は、思わず戦時中の日本を思い出しましたよ。あの”敵性用語は使うなー”っていうのをね。野球の「ボール」は「ダメ」、「ストライク」は「よし一本」とかいうやつ。 韓国はどうも日本との準戦時体制になっているつもりらしい。さらに親日反民族行為者とその子孫の財産を没収し、独立功労者とその子孫に与えるという「親日反民族行為者財産還収特別法」（４/１９日付朝鮮日報）というとんでもない法律までもが可決される見通しだという。 こんな法律までできてしまうとは、いったい韓国ってどんな国なのだろう。私有財産が過去の行為如何で没収されたり逆に付与されるなんて、およそ近代国家とは思えないけれど・・・。 韓国は本当の敵がどこか、見えなくなってしまっているらしい。日本と韓国が争えば争うほどに漁夫の利を得る国が背後にあるでしょうに。 とにかく日本としては今のところはこうした韓国の態度には静観しているしかないだろう。今の韓国は竹島問題や中国の反日デモの影響で集団ヒステリーになっているとしか思えない。 相手がヒステリックになればなるほど、逆にこちら日本としては冷静にならざるを得ないのである。 
中国の反日デモ（というか暴動）が続き、案の定、日中外相会談では埒があかなかった。解決の場は今後行われるであろう日中首脳会談に持ち越された形になったが、はたしてそれで問題は解決するであろうか。 おそらく無理だろう。首脳会談でも、中国側が謝罪と補償に同意するということは考えられない。もし胡錦濤国家主席がそれにＹＥＳと言えば、反日暴動は反政府運動に転化し、ひょっとしたら共産党政権は転覆するかもしれないからだ。 だから中国側は絶対にあやまらない。たとえ日本国首相がコンコンと説いても。 せっかく首脳会談までやって小泉首相が手ぶらで帰ってきてはシャレにもならない。ここで何らかの不満足な”合意”ができてしまえば今後はそれに縛られ、日本はそれで満足した、ということで中国にいいようにあしらわれるだろう。そして交渉のための外交カードは失われ、外国からの応援もなくなる。「日本がそれで満足したのなら、それでいいんじゃないの」 したがって本当は首脳会談などやらない方が良いのだ。 しかし今更日本側からこれを中止するなり延期するのは具合が悪かろう。日本には問題を解決する意思がないのか、と国際社会から訝しく（いぶかしく）思われる。（本当は中国側が問題を起こしたわけだが） やらねばならないのならば、日中首脳会談では日本側は謝罪と補償を最低ラインとし、相手側がこれに応じないならば敢然とその場で席を立つべきだ。この交渉は言うべきことも言わずに、へたに妥協してまとめ上げる必要はない。中途半端な妥協で外交カードを失うよりは、交渉を決裂させてカードを残しておいた方がよい。戦前の日米交渉などのように決裂すれば戦争、などというわけではないのだから。 いずれにせよ、岡田代表の妄言などは無視し、小泉首相には毅然たる態度を取り続けることを望む。よもや「靖国参拝はやめるからおとなしくしてくれ」などとは言わないで欲しい。（自民党の野田毅氏などは首相が靖国参拝をやめて中国に日本の常任理事国入りを承認してもらえばよかった、などと言っている。この人もダメだね） 靖国で譲れば今度は日本の常任理事国入りがターゲットになる。（民主党などは誤まった認識をしているが、もともと反日デモは日本の安保理常任理事国入り問題が発端なのである） 譲っても譲っても、中国は手を変え品を変え日本を攻めてくる。（そうし続けないと共産党政権の維持ができないから） だからこそ、日本は最初から毅然たる態度を取ることが重要なのである。 |