| 小学校の英語教育には反対します |
私も小学生に英語を必須化することには反対。 無論、英語ができるに越したことはない。しかし、小学生から英語を始めてはたして日本人の英語能力が伸びるのか。 小学生の英語は文法よりは会話やヒアリングが中心となるのだろう。いわゆる口まね英語だ。年齢からいって中学生が学ぶようなＳＶＯがどうのこうのといった文法を基礎にした学習の仕方はむずかしい。 だが、外国語を学習するにあたっては文法の理解が欠かせない。いくら例文のようなものを多数覚えさせたところで、文法の基礎のない単なる口まね英語ではすぐに忘れてしまうだろう。口まねは母国語でしか通用しない。 小学校で、週に数時間を口まね英語習得に当てたところで、どれほどの英語学習効果が上がるのか。その時間を中学での文法習得に当てた方がよほど学習効率は高い。 文法から入る今の英語教育を批判する人がいる。しかし、外国語はあくまでも外国語であり、母国語のような自然な習得は不可能なのだ。 世に英語達者と言われる人たちは、大人になってからの努力と才能でこれをモノにした人が多い。日系二世のような特殊な環境で育った人は極少数だ。 小学校での貴重な学習時間を口まね英語に割くくらいなら、その時間を国語の時間に当てるべきである。小学生の間にある程度の日本語文を書ける能力を身につければ、中学生になってからの文法を基礎とした英語学習で十分に（少なくとも海外に行っても困らない程度には）英語の能力は身につくはずである。 ＜結語＞小学生に英語学習は不要。英語の学習には文法の習得が必須。小学生の間は国語をしっかり勉強させよう。 |